そのコミュ力私にもください。
以前職場で知り合った年下の男の子がいたのですが、「人との関わり方」について彼には学ぶべきところが沢山ありました。
今日はそんなお話。
中途入社してきた彼の第一印象は、「私とはジャンルが違うな…」というものでした。
人をジャンル分けするなよ、とは思うのですが、絶対に陰キャじゃないし非オタだなという感じがありまして…見た目も今時の若い男の子で垢抜けていました。
めちゃくちゃ人に絡むタイプではないけれど、コミュニケーション能力はしっかりある感じ。
彼とは帰る方向が一緒でした。
ある日、駅に向かって歩いていると、後ろから自転車で来た彼に声をかけられ
2往復くらいの会話をした後、流れるようにLINE交換をされました。(鮮やかすぎてめちゃくちゃ感心した。)
そこから数日、ぽつぽつとLINEをしたり
仕事中にたまーに話しかけられたり
何度か駅まで一緒に歩いて帰ったり。
そしてある日LINEで「良かったら残業ない日は一緒に帰りませんか?」と提案をされました。
特に断る理由もない私は良いですよーと返信をしたものの
正直この時点での心情としては「どういう…おつもりで…?」って感じだったんですね。
当方社交性ゼロ人間なので、誰かと連絡先を交換する、というイベントも滅多に発生しませんし
性別に関係なく、職場の人と一緒に帰るというのは私には中々にハードルの高い行為なのです。
そして、これは好意を持たれているのか…?と警戒してしまってました。
私はそのつもりが全然無かったので、やっぱり断った方が良かったかな…とも思いましたし
その後、一緒に帰ってる時に「一緒に帰るのは構わないけど、あなたにとってメリット無いよ」みたいな事をわざわざ伝えました。笑
(実際、私は元々駅まで徒歩なので時間は変わらないけど彼は自転車なので帰りが遅くなるし
男性と帰ることで安全だったり私にはメリットあるけど彼には無いなーと思ってた。)
そんな一抹の不安(?)があったのです、が
その後、彼と関わっていく中で、私に好意のベクトルが向いてないのを感じたので
結果的にLINEも一緒に帰るのも何も問題なく続きました。
なんと言うか、私に対して関心はあるけどそこまで興味は無く、でも優しくはしてくれる(友達として)って感じだったんですよね。
例えば、一緒に帰っている時に
•プライベートな事はあまり聞いてこない
(好きなものや、家族、趣味嗜好について探らない)
•私から話したとしても深掘りしない
•そもそもあまり質問してこない
という感じ。
帰り道では主に仕事の話とか、彼自身の話をしてくれました。(勿論たまには質問もされた。)
あと彼の凄いなと思ったところが、基本的に一緒に歩いて帰った日と、土日はLINEして来なかったところです。(当時土日休みでした。)
こういう所も、お互いのプライベートを侵食してない感じで好感が持てました。
意識してやってたのなら結構凄いと思う。
でもたまに容姿について肯定的な言及もしてくる。下心ない感じでサラッと。
(例:こないだ髪おろしてたじゃないですか。俺あれ好きです。)
いや君凄いな???
意識させるの上手すぎん???
え、それとも私がちょろいだけ??????
総じて思ったのが「彼はとてもコミュ力が高く、バランス感覚に優れている人」なんだなということです。
天然なのか、それまでの経験で培われたのか、全部計算してやっているのかは分からなかったですが
コミュ力高い人ってこうやって人と関われるんだ…と尊敬しました。
なので第一印象こそ「ジャンル違う…」でしたが、彼と話すのは全然苦になりませんでした。
以前、別の記事で書いた男の人がいましたが、プロフィールだけ並べたら
•一つ年上の男性、2次元オタク、同じ趣味がある、お堅めの仕事をしていて真面目
•5歳以上年下の男性、非オタで陽の者、趣味全然違う、刺青入ってる
こんな感じなんですよ。
明らかに前者の方が私とは話が合いそうだし、話しやすそうじゃないですか?プロフィールだけ見たら。
でも関わってる時のしんどさが全然違いました。
後者の方が断然話しやすかった。
(上記のプロフィールは事実とはいえ偏った感じで書いていますね。実際彼はビジネス書も読むような、私の何倍もしっかりした社会人でした。偉すぎる。刺青の話も興味深かった。)
彼との交流の中で私が感じたことは…
•コミュ力が高い≠多くの人と深く関わっていく
•コミュ力が高い≒色んな人と適切な距離を保ちながら関わることができる、のかも?
•一方的な好意を向けられないことの快適さ(相手が別のものに興味を持っていると安心する)
•好意や興味を持たれない人には、自分からも関わっていける
図らずも「コミュ力」(上二つ)と自分自身(下二つ)について考えるきっかけとなりました。
その後、結局その男の子とはどうなったかというと、それはまた別のお話。
※身バレ防止のため、このエピソードは一部フィクションを入れています。
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