LINEスタンプ作りました。【作成編】

作り方の手順をまとめておきます。アップするデータを作成する辺りまでの手順になります。※ソフト側のバージョンアップ等でできる出来ないに相違が出る場合がありますので、ご了承下さい。後日、画像付きの有料詳細版を書くかもしれません。

今回作成した「とりいさん。①」参考用リンクは以下になります。

https://line.me/S/sticker/15177104


今回は、iPad(Apple Pencil)とpcのPhotoshopを使用しました。Photoshopは月額980円で単体契約ができるので、下書きなどを書き溜めておいて、データにする際にまとめてデータ化してしまうなど工夫するといいかもです。(120円で販売する場合、1スタンプにつき33個売れたとして1000円程になる計算)

①pcのPhotoshopで書き出し用のフォーマットになるファイルを作成。

・W370×H320の解像度144dpiです。念のため、72dpiの2倍にしています。※データが重すぎると登録時にアップできない等があるとの事。

 ・ガイドを10、360、10、310に水平と垂直に設定。

・ガイドの内側をレイヤーを新規作成してグレーで塗りつぶします。(W350×H300サイズになります)このファイルをPhotoshopのクラウド側で保存しておきます。※この時、.psd形式ではなく、クラウド用に保存する必要があります。

②書き出し用のフォーマットとは別に作成用のフォーマットを作成します。W3000×H2000サイズの、144dpiで作成します。こちらは、実際に書いたりする作成用のデータになります。全部を並べて比較したりする用です。

・①で作成した書き出し用のグレーに塗りつぶしたW350×H300の四角を読み込んでおきます。場所は中央辺りに置いておけば大丈夫です。

・こちらもクラウド用に一旦保存します。

③iPadにPhotoshopをインストールします。

・インストール後に起動して、pc側でPhotoshopを契約しているAdobeのIDでログインします。すると、先程クラウドで保存したデータをiPadでも共有されていて同じデータを触ったり、続きから使用する事ができます。この際もクラウド用の拡張子で保存しないとデータの共有ができないので要注意です。

・先程作ったフォーマットがあるのを確認します。

④作成用のフォーマットを開いて線画を描きます。(pcでもiPadでもOK)

・新規レイヤーを用意して、線を描いていきます。この時、白い背景に直接書かない様にしましょう。塗る際や、修正の際に困ることが多いです。線画は線画専用の透明なレイヤーに対して描く様にして下さい。この時は線がぼやけすぎない様に、ペンを調節してください。8割〜9割硬めぐらいがおすすめです。今回はペンサイズは5で、線の内側の線は4で作成しました。

・描きながら、読み込んでおいたグレーのW350×H300内に収まりつつ、小さくなりすぎないギリギリまで書いて作成します。「とりいさん。①」の様に縁をつけるのであれば目分量で良いので、ギリギリになりすぎない様に注意してください。

・文字入りの物であれば、LINEスタンプと同程度まで縮小表示して文字が問題なく読めるか注意してください。

・文字の内容はガイドラインを確認してから作成するのが安全です。全年齢でありつつ攻撃的すぎず、宗教、ジェンダーに配慮した文章を心がけて作成すれば大丈夫かと思います。

・流れとしては、最初は国内オンリー用に作成して申請した後に、海外向けにした物を改めて用意して申請する方が申請待ちやリジェクトに対するラグタイムが少なくて済むかと思いました。

・ひたすら描いては、横や縦にずらして線画を作成していきます。他のスタンプでどの様な物がパターンとして多く作成されているか確認しながら進めると、ネタが尽きる事は無いかと思います。8個、16個、24個、32個、40個の単位で申請できるので区切りの良い数まで作成してください。後で調整するのを念頭に先に数を揃えるのを優先しましょう。

⑤線画を調節します。

・先程適当に書いたり線が二重になってしまっている箇所や、気になる文字を書き直したり、線が切れて塗りにくくなっている箇所を繋げてください。特に、色を塗るのであればキャラのメインの線はしっかりと繋げてください。ここでこの線画レイヤーを複製して、非表示にして置いておくと何かあった時に安心です。

・一旦、何もない所を塗りつぶしで塗ってみます。キャラの内側に色が入り込んでいる場所を確認したら、すぐに1つ戻してください。(塗りつぶしたまま進めると全ての作業が無駄になるので注意して下さい。)キャラの内側に色が入り込んでいるなら線に隙間があるので拡大して線を繋げるのを繰り返して、キャラの内側に塗りつぶしの色がが入らない様にしましょう。

⑥線を繋げる調節ができたら、保存して、一旦pc側のPhotoshopに戻ります。iPad版では実際されていない機能が多いため、pc版で出来る事はまとめてやってしまいます。

・線画のレイヤー上で、選択範囲で何もない場所を選択します。線画の外側が選択されたのを確認して、新しいレイヤーを作成します。

・選択範囲を反転させて、新しいレイヤー側を塗りつぶします。この際、必要であれば選択範囲の縮小機能を使って、1.2ドット分内側にしておくと、線の外側に色がはみ出さないのでおすすめです。塗りつぶす色はキャラに1番使用するベースの色にしてください。「とりいさん。①」であれば、白になります。こうする事で、手で1つずつ塗る手間が省け、塗ったムラを防ぐ事ができます。

・線画の外側に対して、境界線を設定してフチをつけます。完成イメージにも寄りますが、境界線でフチをつけるメリットとしては、背景が何色でも、写真でもスタンプの中身と同化しないので、黒背景で黒文字のまま読めなくなるという事が防げます。慣れて自分のスタイルが出来たり、他の視認性を防ぐ手段を思いつかない限りはつけて置いた方が最初は致命的にはならないのでおススメです。「とりいさん。①」では白フチにしています。

・塗りつぶしに余計なゴミが残っている場所があると、その部分にもフチがでてくるので、その場所は消しゴムで消していくと線が消えていきます。今後調整するのであれば、線画の方にも一時的にフチをつけても消しておくといいでしょう。

・フチをつけたあと、フチ同士が近すぎる場合は部分的に手塗りしておく方がうるさくなくて良い場所があるので、そういった場所を塗っていきます。特に文字などではよく発生します。ここまでできたら、どうしてもpc側でしないといけない作業は一旦終了です。どうしてもこの作業をpc側のPhotoshopでないとできないという物があれば、今のうちに終わらせておきましょう。iPadだと寝転びながらや場所を問わずできるので、この後は好きな方で進めます。

⑦ベース以外の色を塗っていきます。(iPad側のPhotoshopで可能)(上)線画→色レイヤー→塗りつぶしレイヤー(下)の順が望ましいです。

・先程塗りつぶしたレイヤーの上に新規レイヤーを作成して、そのレイヤーを塗りつぶしたレイヤーに対して、クリッピングマスクにします。クリッピングマスクに設定したマスクは、塗りつぶした範囲からははみ出して塗れなくなるので、修正の手間を考えるとおススメです。赤く塗る場合は赤用のレイヤーを用意するなどして、それぞれのカラーを塗りつぶしレイヤーに対してクリッピングマスクにしておくと楽に塗れます。

⑧完成したレイヤーを全て複製して、複製分を背景を含まない様に注意しながら結合します。元のレイヤーは修正が必要になったことを考えて残しておきます。ここでも保存しておきましょう。この背景が透明な状態のデータを、PNG形式のファイルサイズ大で「画像を保存」にするとiPad内の写真がいつも収納される「写真」中に保存されます。PNG形式だと、背景が透明にしておくと背景が透明なまま保存されます。

⑨最初の①で作成した書き出し用のフォーマットの中に写真から読み込むで「画像を保存」した結合した完成のデータを読み込んで、書き出し用のデータを作成していきます。

・1つのスタンプの位置を順番にグレーに塗った部分に対して中央に来るように調整して、グレーを非表示にしてから先程と同様にPNG形式のファイルサイズ大で「画像を保存」でiPad内の写真がいつも収納される「写真」の中にどんどん保存していきます。販売予定の8個、16個、24個、32個、40個の単位になるまで書き出して下さい。これで、データがアップできるところがまでは完成になります。

お疲れ様でした。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?