2021年2月13日地震体験記（仙台）

2月13日午後11時8分ごろ、福島県沖を震源とするマグニチュード（M）7.3の地震が発生。
8世帯が暮らす築4年のアパート。
2階建ての角部屋に一人で住む私の部屋も、揺れに揺れた。
２階だったから、余計に強く感じたのかも。

最大震度6強を観測との事だったが、仙台市若林区は5強の揺れ。
10年前の東日本大震災の時は、秋田市にいたため、体感したのは今回が初めて。

昨夜は、音声メディアコンテンツ、クラブハウスでスピーカーとして参戦。インスタ女王の貴重なお話を真剣に聞いていた。

カタカタと小刻みな揺れを感じたかと思った１０秒後、一気に揺れが激しくなり、直感で「おかしい」と感じたため、ミュートをはずし「地震です」！と叫ぶ。

震源地はどこかわからないけど、注意喚起必須！

しかし、想像を超えた揺れに、私自身が動揺し、

「聞こえますか」！を連呼。

タンスが倒れ、パソコンが落ち、悲鳴を上げる。

久しぶりにキャーッって言った(笑)。

後になって、

「クラブハウスに参加している皆さんに恐怖を植え付けてしまった」

と、猛省だったが、もはや後の祭り。

とにかく、心配なのは、震度より水。

津波だ。

テレビもなく、情報がとれないため、モデレーターさんに叫ぶ。

「すみません！情報をください」！

スピーカーのおひとりが、落ち着いた口調で、私に語り掛ける。

この時の話すスピード、活舌、聞きやすさは忘れられない。

心が落ち着く話し方。

現実は、それどころじゃないのに、そこに意識がむくって事は、やっぱり私は、話すのが好きなんだと頭の片隅で思う。

おもしろい経験。
新しい自分発見。

いや、だから、それどころではない。

震源地と震度は確認できたが、一番知りたいのは「津波が来るかどうか」。

１０年前の苦い思いは二度としたくない。

「津波は来ないみたいです」。

その一言にどれほど救われたか。

みんなにお礼を言いながらも、手は震えている。

心臓はバクバクしてて、私じゃないみたいだ。

「フラッシュバック」。

知識はあったが、この時の感覚がきっとそう。

１０年前。

海からそう遠くない所にいる両親。
海まで徒歩５分の所に住む妹夫婦。
秋田にいる私。

テレビに映る、見慣れた景色が飲み込まれていく空からの映像。

あの時の恐怖。
全員が無事であったと知るまでの地獄の数日間。
生活が一変したその後。

少しずつクリアしてきた試練が、一気に自分に襲い掛かる感じ。

「いい経験をしている」。

こんな時でも、意識は常に前を向いている。

音声メディアコンテンツ、standstand.fmで「笑顔で過ごすコツ」を毎日伝えている実績が、こういう時に役に立つ。

揺れが収まり、あたりを見回す。

タンスの様子がおかしい・・・

デスクが移動し、本が倒れてる。
パソコンは机の上にあったはず。

状況がよくわからないので、とりあえず、トイレに行こうと、洗面所の扉を開けると

なぜ(笑)。

もはや、笑うしかない。

扉を開けるたび、驚きがある(笑)。

ふと携帯電話を見ると、そこには、たくさんの方からの愛のメッセージが。

ひとつ、ひとつ返信をしていく。

何もしたくないし、できない。

部屋は散乱したまま。

完全な現実逃避(笑)。

温かい言葉に包まれ、ある程度の時間が立ったら、動けるようになってきた。

みんなからの愛が前に進む活力になる。

ゆっくり片付けて行こう。

メッセージをくださった方、メッセージを送ろうと思ったけど、思いとどまってて下さった方、本当にありがとうございます。

今もなお、地味に揺れを感じます。

「私は、本震とは思ってない」。

仙台のメディカルアロマ仲間からのひと言。

確かに。

311の時も、熊本地震の時も、「本震」は後からやってきた。

今日と明日は油断がならない。

今日は、近くで一人暮らしをさせている母と一緒に時を過ごそうと思う。

お仕事は少しお休み。

そんな日があっていい。

ご心配をおかけしましたが、だいぶ復活(笑)。

「無理するな」

と、たくさんの方から励ましの言葉をいただいたので、素直な気持ちを備忘録として書きました。

いい機会ですので、ご自宅の地震対策の見直しを提案します。

家具の転倒対策、備蓄品、期限切れのものもあると思います。

いざとなった時の自分の行動、家族、ペット、持ち物も確認してください。

いつか、では遅いのです。

今からやりましょう。

突然やってくる試練に、スムーズに対応できるように。