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メンヘラの作る創作物の良さ

最近は、随分と感傷的な人間になった気がする。恐らく、寝不足か夜ふかしのせいだ。

どうせ俺の心はホルモンバランスの出力でしかなくて、感情なんて化学反応と物理現象の成れの果て。

世界は結構身も蓋もない。考えれば分かることだ。

俺は、健康な人間にメンヘラと称される人間の書く文章や、描く絵に惹かれる。とはいえ、自分でもかいてみたいかと問われると、別にそのような事は無い。これは恐らく、作品に惹かれ、人格を見下しているからだ。そういう汚さというか、嫌な醜さが俺にはある(こんな事を書いて、まるで自分の性格が悪いだなんて思っていない事がその状況証拠だ)。

俺はメンヘラ……感傷的人間文化を作りたくない。何というか、惹かれて、そういうものを沢山見るうちに、自分がそういうものを作ると有象無象と化してしまう気がしてならなくなった。

そもそも、有象無象になりたくないなんて気持ちで創作活動に向き合う俺は本物では無いのだろう。

とはいえ、有象無象の使う「天才」の称号は、結果論でしか無い。であれば俺は、常に天才と称される可能性を秘めているのだ。インターネット創作界に於いて「天才」とは、才能のランクを示す言葉ではなく、大衆への迎合度を示すバロメータなのだから……。

随分と厭な事を書いた。

どうせ、明日の昼に他者から観測されている俺は、こんな暗澹とした気持ちなど覚えていやしないのだ。

顔も見えない存在の実力と恥ばかりが目につく時代では、どうやったって客観的に自分を観てしまう。今も中二病を舞い続ける俺は、自意識の二重構造によって他者との差異を自認する。

こんな濁った川底では、素直がマイノリティに見えて仕方が無い。今日も幸せな人間を心の中でバカと呼び、憧れながら不幸ぶります。


シアワセ、シアワセ

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