アクアリウム、淡水で飼いたいエビの話
本記事は、ニードスタッフが業務や趣味について思うままに書き綴るアドベントカレンダー企画「nide.inc ライトニングトーク部 Advent Calendar」の第17日目です。
nide.inc ライトニングトーク部 Advent Calendar 2020
こんにちは、エンジニア歴2年目、アクアリウム歴7年目の栗田です。
おうち時間が増えたことにより再注目を集めるアクアリウムですが、今回は一部のファンに絶大な人気を博している淡水エビを中心にご紹介します。
ちなみにサムネイルのエビは、我が家のエビです。かわいいですね。
そもそもアクアリウムって何だろう?
僕が初めて熱帯魚を飼育したのは、小学生の頃で、お祭りの露店ですくった金魚が始まりでした。
金魚を飼うために熱帯魚屋さんへ水槽を探しに行った時のこと、当時少年だった僕はアクアリウムなんて言葉は知りませんでしたが、ディスプレイされている綺麗な水槽を見て心を打たれたことをよく覚えています。
アクアリウムと聞くと、長ったらしい名前の洒落た熱帯魚を暗い部屋で楽しむお金持ちのおじさんを思い浮かべてましたが、実はもっと身近なものだったんです。
アクアリウムは水性生物の飼育設備
「なんかお洒落な水槽」が僕のイメージするアクアリウムでした。
アクアリウムとは、水性生物の飼育設備全般を意味する言葉で、水族館のような大型施設から個人宅に置く小規模なものも含まれます。要するに、水槽を見て楽しむことがアクアリウムです。
金魚鉢で飼育しようが、瓶で飼育しようが、広義ではアクアリウムに該当します。
しかし、「なんかお洒落な水槽」と「金魚鉢」では大きな違いがあります。
「なんかお洒落な水槽」はネイチャーアクアリウムと呼ばれるレイアウト手法を採用した水槽のことを指します。
ネイチャーアクアリウムとは、自然水系をレイアウトで再現することをコンセプトに、デザイン性と自然を調和したアクアリウムレイアウトのことです。
1990年頃に設立された会社、ADA(アクアデザインアマノ)というアクアリウムブランドによって提唱されたのが始まりです。
「なんかお洒落な水槽」の正体は、超有名高級ブランドのADAが作り上げたネイチャーアクアリウムのことだったんです。
しかしながら、近年ではネイチャーアクアリウムが主流になり、広義の意味でのアクアリウムもネイチャーアクアリウムもひっくるめてアクアリウムと呼んでいます。ややこしいですよね。
淡水で飼いたいエビ
僕がアクアリウムを片手間に始めてから7年余り経ちました。
今までレイアウトに凝ったり、珍しい熱帯魚を飼育してみたりしましたが、今では淡水エビを飼育することが一番の楽しみであり、癒しになっています。
そこで今回は淡水エビの魅力をお伝えしたいと思います。
淡水で飼育出来るエビはかなりの種類がいますが、日本でもファンの多いビーシュリンプについて紹介します。
ビーシュリンプ
・蜂の模様に似ているからbee shrimp
・香港産の種類とされているが各地で増えすぎて良くわかっていない
・日本にも近縁種が野生で住んでいて、日本の水で飼いやすい
・適温14~26度くらい、弱酸性を好む
・1匹 300円くらい
ビーシュリンプは白黒模様が特徴的な淡水のエビです。
大きさは2~3cmほどで、絶え間なく餌を探してチマチマと食べる様子が愛らしい小さなエビです。
原種は香港の川や池に生息していたとされていますが、調査をした頃には既に世界各地に分布してしまい詳しいことは分かっていません。
劣悪な飼育環境でなければ、比較的簡単に交配して個体数を増やすほど強いエビです。エビ初心者はこの白黒ビーシュリンプから飼育してみるのが良いとされています。
レッドビーシュリンプ
・白黒ビーシュリンプの突然変異
・ブリーダーによって固定化された種
・適温18~26度くらい、弱酸性を好む
・1匹 300円~10,000円くらい
白黒の原種ビーシュリンプが突然変異した個体を、日本人のブリーダーが改良した種類のビーシュリンプで、突然変異ということもあり、自然界では生きていけないほど弱く、温度管理などの飼育環境にとても左右されやすい飼育の難しいビーシュリンプです。
また、模様や発色の良い個体は、1匹10,000円以上することもあります。
ビーシュリンプの魅力3選
色んな魅力があるビーシュリンプですが、その中でも特に魅力的な大きな特徴を3つ紹介します。
1, 自分好みの模様が作れる
ビーシュリンプは比較的簡単に交配させることができます。同じ水槽にオスとメスがいれば一年中交配するので、好みの色の個体や特徴的な模様を持った個体をそれぞれ選び出して、同じ水槽に入れておくと、オリジナリティーに溢れた魅力的な模様を持ったビーシュリンプが産まれることもあります。
年に数回、模様の良し悪しを競い合うシュリンプアワードと言う大会が開催されるほど、盛り上がりを見せています。
2, 生命の神秘を感じる
交配するとメスは産んだばかりの卵をお腹に抱え、孵化するまでの3週間あまりを卵と共に過ごします。(青いエビがお腹に抱えている黒い粒々が卵です)
卵の中にいる稚エビ達に酸素を送るため、母エビは常時新鮮な水を卵にかけ続ける必要があります。
そんな母エビの姿は、わずか3cmの小さな命とは思えないほど神秘的で、生命の尊さを感じることができます。
3, 単純に可愛い
単純に可愛い。小さい体に小さい手。いつも何かをツマツマと摘んでは食べている姿を見ると、とても癒されます。
時には優雅に泳いでみせたり、水草や流木にぶら下がってみたり、仲間に乗っかってみたりと、見ていて飽きません。
最後に
ここまで読んでいただきありがとうございました。
少しでも興味が湧いた方は是非、お家時間が増えたこの時にアクアリウムを初めてみてはいかがでしょうか?
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