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婚活おじさんKのその後①

Kについて記事を書いたのは1月頃だったと思う。

まず、この数ヶ月でKに何があったかというと。

①母親に紹介された女性と会ってみたin故郷
②大手婚活相談所の本格的退会
③相談所退会前に出会っていた女性に振られる
④自分とステータスがどっこいだと思っていた同僚に知らんうちに先を越され、彼女さんとのゴールインを決められた。

といった感じである。

①母親に紹介された女性と会ってみたin故郷

可愛い一人息子の今後と家系断絶の可能性を心配した母は、自身の勤め先ネットワークを駆使して30代後半くらいの女性をKに紹介した。女性の事を仮にAとする。
AはKの母からKが首都圏住みで、仕事もお堅い安定系ということを聞いたため「よっしゃ、ひとまず会ってみよう」となったそうだ。


私の周りだけかもしれないが、田舎だと特にお堅い仕事と言われるものに勤めている男性は人気の傾向にあるような気がする。公務員、金融勤めの彼や夫がいるときたら家族親族の反応もめちゃくちゃ良い。

そもそも田舎で商社や外資などの名前を言ってもほぼ(?)マークなのだ。
例えばユニリーバやネスレ、伊藤忠といっても分からないが、〇〇役場の林業課、農協といった方が周知度が高いのだ。
社名が聞き慣れないものは「東京の会社、外国の会社、なんだか知らんがカタカナのすごい会社」と、ひとくくりである。

数年前、たまたま友人を私の地元へ招くことになり、事前のプチ情報として友人のことを親戚に紹介したときに「ほぉ、んで、この方の仕事ってーか、会社の名前は何なのす?」と、社名を聞かれたので社名(コンサル系)を教えたら「それって役場より金もらえんのか?厚生年金なのか?」という質問をされた実体験がある。はい、めちゃくちゃ金もらえます。

役所関係や金融は地方にも一定数存在するので誰にでも分かりやすい「田舎の安定高給取り」なのだと思う。


さて、話を戻す。
KとAの住まいはとても距離があった為、気軽に会いましょうとはならなかった。
そこで、紹介から数ヶ月経ってしまったがKの帰省の都合に合わせて会ったそうだ。

「お互いの距離や金銭的負担にならない場所で待ち合せましょう」ではなく、「会いたければお前が来い」スタイルだったらしく、Kは飛行機で故郷に着いた後にフェリーでAの住む島に行ったそうだ。割と移動がしんどかったらしい。

この話を延々とKから聞かされた私たち夫婦は「これはないな」とすぐに感じたのだがKは再会できることをうっすら期待していたようなのだ。
何故なら「また機会があれば会いましょう」という社交辞令ムンムンLINEメッセージをめちゃくちゃピュアに信じていたからである。

本当に再会を望むなら具体的な内容のメッセージがAから来るはず。
「今日は楽しかったです、次回は良ければ食事に行きませんか?島の食堂ご案内しますよー!」とか、「ご迷惑でなければ連絡取り合いませんか?私は夜の8時ころであれば返信できます」とか。

結果から言えば「残念でした」であった。
あれだけ移動も頑張ったのにナシだった。労力と結果が比例しないのがザ・人生。社交辞令メッセージ以降、音沙汰ない。

後日談。AがなぜKとの交際を望まなかったか。
それは、交際から結婚へと発展したときに「自身は仕事をせずに夫の給料で都会暮らしをしたかった」からである。Kはそれを良しとは思っていなかった。
つまり、Aにとって結婚は「誰かの妻という身の保障と現時点の生活の不満からの脱却」であった。
価値観の相違といったところだろうか。他にも問題はありそうな気がするが。

次回は②について書こうと思う。

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