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ニコスケッチ#2 構図を学ぶ 2023

★ 構図はどうやって学ぶの?
★ 現地で作家さんのスケッチを見る!

  • 現地スケッチでは景観の切り取り方が人によって様々なのに驚かされる。同じ景観なのに人によって描く構図が異なることも多い。

  • 自分では気づかない構図を他の作家が示してくれる。イイと思った構図はマネをする。その場でマネできなくても、いつかどこかで景色を切り取るときのヒントになる。

逆光の木立

△ 友人のNさんのスケッチ

逆光の木立、なだらかなのり面に落ちるその影…夕暮れ時の山田池公園の風景です。その景観を友人が描きました。
もちろんスケッチそのものの魅力もありますが、現地で一緒に過ごしたワタシにとって、あの景観からこの切り取り方があるのか、この光と影の捉えかたがあるのかと驚きました。その景観の魅力を捉える視点がスゴイと思いました。
それ以降、同じような景観に出会うと、この1枚を思いだしながら何度も描くのです。

△ 大阪OAP、大川沿いの遊歩道にて…
△ 京都 蹴上インクラインにて
△ 滋賀、坂本にて
△ 大阪 鶴見緑地にて

逆光の木立ちと影…何度もチャレンジしますが、なかなか友人のようには描けません。

高架道路

大阪、中之島です。

この景観を描きました。

高速道路の無機質な高架は絵になりにくいと思ってバッサリ省略、大きな木をメインに描きました。これはこれでアリでしょう。そしてそのとき一緒に描いた友人のスケッチがこれです。

△友人Sさんのスケッチ

ワタシが描かなかった高架を主人公にしてガッツリ描いています。なんかやられたなあ、逃げずに目の前にあるモノをしっかり描くことも大切だと思いました。それで次は高架を描こうとこの景観を狙いました。

高架と橋が交差する複雑な構造です。

友人の高架スケッチを見なかったら、おそらくこの絵は描かなかったでしょう。複雑で描ける気がしないと逃げてたと思うのです。

現場だからこそ

絵だけを見て、その構図、風景の切り取り方をどこまで読み解くことができるのでしょう。ボンクラなワタシにはピンとこないかも。
現地を知っているからこそ、現地で、リアルタイムで、絵が生まれるその場に居合わせることができたからこそ、その切り取り方や作家の工夫、視点を感じ取れたのかもしれません。
絵だけを見ることは結果だけを見ること、その作品の背景をアレコレと想像することはできますしそれはそれでOKです。ただ現地スケッチを共に過ごすことは、作家の発想や背景にリアルに触れるようなモノ、その経験のくりかえしがスケッチ脳を育てるのでしょう。

  • 次回も構図のことに触れる気がする…

…おしまい

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