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ニコスケッチ#5-2 アーバンスケッチに行こう 2023

★ アーバンスケッチってなに?
★ 街中で風景、建物、人々の様子を描くこと

  • 緑地公園、観光地、神社仏閣、里山、自然の中…写生地はいろいろあります。そして町中スケッチでは他のエリアとは違ったスキルが求められます。

  • ひとつはメンタル、人通りが多い中で描くことやパブリックスペースではなく、生活圏…そこで暮らす人たちの中に入って描くことにプレッシャーを感じます。

TOP画像は、大阪 茶屋町で描いたスケッチ

スペース探し

大阪駅

観光地であれ緑地公園であれ、ここで絵を描いてください…なんてスペースは初めから用意されていません。絵描きは自分でお気に入りの写生地…景観を狙える描くためのスペースを探すのです。それが商業地や人の多い観光地、雑踏の中では描けるスペースを見つけるのが難しくなります。観光地でもない町中ではもっと見つけにくいモノです。
なんとか見つけたスペースも、ここで描いてイイのかな? 人のジャマにならないかな? 通行人の目も気になるなあ、路地裏は人が少ないと言っても、ウロウロしてたら不審者に間違えられないかなあ…なかなか気持ちが落ち着きません。でもね…

それ以上に面白い

神戸三ノ宮

他の写生地にはない魅力がアーバンスケッチにあります。オシャレな店舗、ゴチャッとした路地裏、複雑な建造物、街中にしかない構図、自分が生まれ育った原風景を感じる人もいるでしょう。そして何よりもライブ感あふれる人の営みがそこにあります。たとえ寂れた路地裏であっても、人の記憶、歴史が染みついた空気が漂います。そこにハマる作家さんもたくさんいるのです。

町を駆けぬける

恵美須町 通天閣

基本は時短スケッチです。じっくり腰を据えて描くスペースがあればイイのですが、そうとは限りません。現場では鉛筆下書き、仕上げは自宅で…というスタイルも考えられます。立って小さく描く…なんてことも充分あります。
初めての町なら土地勘もありません。ロケハン気分でたくさん描いて町を駆け抜けましょう。

初めてなら

大阪 中津商店街

アーバンスケッチの経験があまりない方なら、風景を描くというより、風景の一部、気に入ったモノを切り取ってメモするのはいかがでしょうか?

  • お店の看板
    停めてあるスーパーカブ
    路地裏の祠
    路地裏の石段
    破れた店先のテント
    アンティークな街灯
    傾いた軒先
    昼寝しているネコ
    電柱ともつれるような電線
    郵便ポスト
    置き去りにされた古い物たち

…などなど作家さんによってスイッチか入るモチーフは違えども、いくらでも描くモノが見つかります。まあ描ける気しないモノも多いけどね…

出会いプラスマイナス

大阪 本町

残念だけどたまにスケッチは迷惑お断りと、そこで暮らす人から叱られることがあります。そのときは真摯に謝り退散するしかありません。気持ちもヘコミます。負のエネルギーを浴びてそれを引きずり描く気になれないこともあります。ワタシの場合、日を改めてどこかで気分よく描けば回復します。
いやいやいやいや悪いことばかりでもありません。逆にお茶をいただいたり、地元の方とお話ししたり親切にしていただくこともあります。イイも悪いも生活圏ならではのことなです。

きっかけ

日本橋筋商店街

アーバンスケッチは苦手でした。それがヘタなりになんとかなるかも…と思い始めたキッカケはNt先生とご一緒した日本橋筋商店街のスケッチです。Nt先生のキレのあるスケッチに憧れますがマネできません。それがこのときなんとなく自分なりのペースが見えた気がしたのです。

位置どり

空堀商店街

参考までにワタシがよく選ぶ位置どりは…

  • 電柱のそば
    柱のそば
    閉店中の店先

…など壁際スミッコ、通行のジャマにならない位置を探します。これらの場所は迷惑かかりにくいのです。

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