人生の分岐点 #3

地元に帰って来たマルが就いた仕事はずばり  
わたしの実家のお店だ。

祖父が設立した会社で、
当時はわたしの父が後を継いでいた。

わたしは姉妹で男兄弟はいない。

つまりそういうことだ。

父はいろんな角度から物事を捉えるタイプなので
もし別れたときのことを考えてあまり乗り気ではなかった。(ということを後から知った)

祖父はかなり乗り気だったように思う。

わたしとマルはというと
そこまで深くは考えていなかっただろう。

マルもやってみたい仕事だったし
わたしも、単純にマルがちかくにいてくれるのが嬉しかった。

祖父も父もマルのことを可愛がっていた。

しばらくしてマルはわたしの実家の近くで 
アパートを借りてひとり暮らしを始めた。

はじめての合鍵ももらって
たまにご飯を作ってあげたり
週3〜4はマルの家にいるようになった。

いわゆる半同棲ってやつだ。

マルがひとり暮らしをはじめるのと
同じぐらいのタイミングだったと思う。

わたしは専門学校を卒業する時期がきた。
みんなが就職を決める中、
わたしはやりたいことができた。

ひとり旅にいきたい!!

なぜそう思ったかと言うと
マルと全国周りたいって話をチョロっとしたから。

でも仕事をしているマルはなかなか厳しい。
でも今行かないと、これからチャンスは
ないかもしれない…

それならひとりで行こう!

わたしは思い立ったら即行動派なのだ。

両親に許しをもらい
フリーターとして働いてお金が貯まったらひとり旅に行く。帰ってきてまたお金を貯めて行く、という生活が始まった。

このときのわたしの頭の中は
マルと行こうと話していたことなど頭になかった笑

即行動派、決めたら早い。


多分、おそらく

このぐらいの時期から
別れに向かって行っていったんじゃないかと
振り返ってみて思う。


つづく。


#遠距離恋愛 #過去の話 #元彼 #恋愛

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