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ホームバース、きっかけ編

現在妊娠32週、今わたしはホームバース(自宅分娩)を希望しています。
なぜわたしがホームバースを希望するに至ったかについて、記録を残そうと思います。

クリニックの主治医の先生との意見の相違

家族で夫の地元に引っ越してすぐに妊娠がわかりました。実家から徒歩5分もかからない場所に産婦人科のクリニックがあります。
家族にとって思い出のあるクリニック。
院長先生や看護師さんはとても親切で優しく、つわりが酷かったわたしは大変お世話になりました。

ところが、2021年夏、
ワクチン接種が始まった頃に院長先生からワクチンについてのお話しがありました。助産師外来の際には助産師さんからもお話がありました。
妊婦や胎児、上の子を守るためについてのお話だったのですが、わたしは自分の意思がまるで尊重されない少しばかり高圧的な言い方に違和感を覚えました。

助産師さんとの出会いから

そこでこの話を信頼できる友人に相談したところ、その友人の友人である助産師Kさんを紹介してもらいました。
Kさんにモヤモヤを相談すると

・県の助産師協会
・春日助産院秋月養生処

の2ヶ所に相談してみることをアドバイスされました。
ところが県の助産師協会で電話に出られた方と話したところ、クリニックと同じく、わたしの意思を尊重してもらえていないように感じました。

すがる思いで春日助産院に連絡すると、助産師の先生から
・ワクチンら自由接種である
という言葉を聞くことができました。

賛否あるとは思いますが、
ワクチンについては打つ打たない。と言うことよりも、まだ治験中のワクチンをゴリ押しする風潮に違和感を感じてしまいます。

春日助産院なら意見の相違で嫌な思いをすることはないかなぁ。と感じ、一度カウンセリングをお願いすることにしました。

夫と息子の3人で40分ほどかけて、福岡県秋月市にある助産院へ。
その時のわたしは、抱えているモヤモヤをどうにかしたいけど、どうしたいのか、、、自分で分かっていない状態でした。

助産院へ着くと、信友智子先生が迎えてくださりました。茅葺き屋根のおうちで、中は天井が高く、エアコンがなくても自然な涼しさを感じました。
この時に初めてここの助産院がホームバース(自宅分娩)を専門に行っていることを知りました。

智子先生に話を聞いてもらい、気持ちを整理していく中で、私のいちばんの希望は
・実家近くのクリニックで家族に見守られて出産すること
ということがわかりました。

そのためには、クリニックの主治医を説得しましょうか。

え?

お医者さんを説得するなんて無理だと思いました。でも、妊婦であるわたしには「権利」があること。それは日本国憲法でちゃんと保証されていることを言われると、
ひとりの大人として、これから2人の親になる人として、おかしいと思っていることを沈黙していてはいけないよね。
そんな気持ちが芽生えてきました。

できるかできないかは別として、私の出産のプロセスとして、やらなきゃ。
みたいな使命感も湧いてしました。

そこで言葉で説得するのは自信がなかったので、自分の思いを文章に書き起こしてみることにしてその日のカウンセリングは終了しました。

その時に信友先生から、広島県にあるフジハラレディースクリニックの藤原先生のことも伺い、車内では藤原先生のことを調べなから帰宅しました。


フジワラ先生の著書「世界で一番幸せなお産をしよう」を購入し、読んでみて。
お産に対するイメージがガラリと変わりました。

詳しくはInstagramに書いたのでそちらも見てみてください。

助産師Kさんに始まり、春日助産院の智子先生、藤原先生、と出産に関わる先生方に次々と出会えました。

文章に書き起こしてみる

”お産”関する新しい知識やイメージを取り入れつつ、文章も作成していきました。
その時作成した文章をそのまま載せてみます。

○○先生へ
 
いつもお世話になっております。
妊娠初期からいつも優しく診療して頂きありがとうございます。
今回○○先生には、○○クリニックでの立ち合い出産の制限と面会禁止のルールの見直しをお願いしたくお手紙を書かせていただきました。
今私たち家族は2月に迎え入れる赤ちゃんに会える日をとても楽しみに毎日を過ごしております。
○○クリニックは、家族にとって思い出のある病院です。今回移住してきてすぐに妊娠が分かり、ここで出産できることを楽しみにしています。また、悪阻の時期には先生や看護師さん方にフォローして頂いたこともあり、信頼して通院しています。
基本的には信頼をもって通院していますが、腑に落ちない点が、コロナにおける立ち合いと面会禁止のルールについてです。
本来であれば家族に立ち会ってもらうかどうかを考えたり、出産後は家族や友人に赤ちゃんを抱いてもらうという楽しみが今奪われてしまっています。
このことが医学的に正しいのであれば仕方がないのかもしれませんが、自分なりに情報を集めて勉強していく中で、本当に必要なルールなのか疑問となりました。
 
現在は自分なりに学んだことを普段の生活に落とし込みながら過ごしています。その中でも免疫力を高めるために「腸内細菌を殖やす」ことがひとつのテーマになっています。
具体的には、発酵しやすい食品や食材を選んだり、除菌しすぎないようにしたりしています。
赤ちゃんにとって初めて腸内細菌を得るのは出産のときで、その後家族に抱かれることで生後数時間に腸内細菌の種類が増えるということも知りました。(本間真二郎医師「感染症を恐れない暮らし方」)
もしこの考え方が医学的に正しいとしたら、赤ちゃんが家族と面会できないことはデメリットに感じます。今後どんなに努力をしても私は無菌状態で過ごすことはできません。赤ちゃんが生後、たくさんの菌の中で生活していき、後天的に免疫力を高めていく意味でも、現在のルールの見直しを希望します。
広島県にある産婦人科、フジワラレディースクリニックの藤原紹生先生が公表している文書もお目通しして頂きたく添付させて頂きます。
○○先生に医学的知識をもってもう一度情報を整理して頂き、○○クリニックでの現在のルールを考え直していただけないでしょうか。
私たち家族は、家族の立ち合いと面会を希望します。
今回このような文書を先生にお渡しすること自体大変失礼で間違った行動ではないかと思い悩みもしました。もし憲法に定められている「国民の権利」を主張して良いのであれば、自由及び幸福な出産を追求するために先生に思いを伝えさせて頂きます。
最後になりますが、これは先生に対する批判ではないことをご理解いただきたいです。

手紙は渡さない

手紙の内容にもある通り、先生にこのような手紙を渡していいのかすごく悩んでいました。
そこでみらいのたねに相談することにしました。

みらいのたねとは、に関してはリンクをご覧ください。


なつみから言われたのは

これをみなみが渡すことでもし病院が変わるなら、他の妊婦さんにとってもすごくありがたいことだと思う。だけど、みなみがクリニックで出産しづらくなるようなことになってしまうのは違うと思う。

なつみもコロナ禍で出産しているので、同じようにクリニックの先生に上の子に会いたい想いを伝えたそうです。

上の子の時と同じ先生ということもあって、関係性ができていたこともあったから、とてもフランクに話せたよ。


先生との関係性をつくるということに関してわたしは全然考えていなかったことに気がつきました。
色々と考えた結果、先生と気まずくならないことも重要視することに決め、お手紙は渡さない決断をしました。

ただ、言葉のみで伝えるとその場で消えてしまう、、、というのはわたしの思いとは少し違っていたので、シンプルな文章と参考文献を4つ添付したものを準備することにしました。


先生に思いを伝える日だけは、夫と息子もクリニック内に入ってよい。と許可を頂いたので、家族そろってエコーで赤ちゃんを見ることができたのは良い思い出となりました。

先生に思いを伝えた結果として、
その後、クリニックの厳しすぎるルールが変わることは今のところありません。
でも、先生に何でも言っちゃおう、質問しちゃおう!という感じで逆に先生と会話ができるようになったのは良いことだったと感じます。

ホームバースへの希望の高まり

今までになかった概念やイメージ、知識を得る中で、人との出会いもありました。

とある学校見学に行ったときのこと、


そちらの学校で知り合った方に、なぜこの学校に携わろうとしたのですか?と質問した際に意外な答えが帰ってきました。
その方は自宅出産をしたことをきっかけに教育に関心が高まったとのことでした。
自宅出産をしたことがある方と出会えたことにとても驚きました。

また、マクロビスイーツの美味しいお店で食事をした時のこと。


お店の奥様とお話をしていく中で、もしや、と思い尋ねてみると、、、
やっぱり、自宅出産されたことがありました。

自宅出産のメリット、デメリットについて夫婦そろって伺うことができたり、助産院での出産もとても良かった。とお話を伺いました。

自宅分娩のメリット、デメリットについては次の機会にまとめてみようと思います。

日本ではあまり馴染みのない(?)ホームバースですが、意外と周りには多くの経験者がいて、その方と簡単に知り合うことができる??
そうかな??
これってお腹の赤ちゃんがそうさせている??
お腹の赤ちゃんも家族に見守られて過ごしたい??

わたしの中で、ビビビと何かを感じとる瞬間がありました(笑)

ホームバースって危なさそう〜。
自宅では何かあったときに設備が〜。

という考えがころっと一変し、
ホームバース楽しそう!
なんかできる気がする!
楽しい出産にしたい!
家で産んでみたい!!!
という気持ちに変わりました。

これはもう夫に説明しても、ハイハイ。と呆れられてしまうのですが、今赤ちゃんと一体となって過ごしている私にしか分からない感覚だと思います笑

結論

結論、私がホームバースを希望するきっかけはビビビです笑
本当に何となく、ある瞬間から
楽しそう!!そうしたい!!と感じた。
というお話でした。

今後私たち夫婦がどのような決断をし、クリニックで出産することになるのか、ホームバースの希望が叶うのかは分かりません。
家族にとって出産という出来事が特別ではなく、何気ない日常のイベントとして迎えられればな。と願っています。

そして今夫とは意見が割れてしまっているけど、今回の出産を通して更にお互いの考えを理解し合い、夫婦としての絆も深めていければと思います。

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