正解も不正解もないはずだけど。
記憶はおぼろげだけどね。
小学生の時。テストで、何の教科だったかは忘れたけど「お家で掃除は何回ですか?」
この時、素直に自分の家の答えを書いた。返された用紙に❌がしてあって「えっ。」と思った。
私は昭和30年代生まれ。たぶん、正解は「1日1回。」とかじゃなかったかなと思う。
その当時は珍しい共働きの家だったので、お掃除とか1日1回とは決まっていなかった。他のお家のことなどは知らないし、知る必要なんてない。
小学生の私は混乱した。自分の家は不正解なのかと。
その後にも、テストではなかったが「朝食はなんだったか?」とみんなで答えることがあった。私は、今回も素直に本当のことを答えた。
「ラーメン」
なぜか、先生が「具たくさんなのね。」と言うので「何も入っていません。」とわりと無邪気に答えたと思う。先生はたぶん、困った顔だった。朝から具のないインスタントラーメンを子どもにたべさせるなんて、かもしれないけど、とにかく先生の求める答えではなかったのだと思う。
自分の普通がみんなの普通でなくて、普通でないことは❌であり、不正解だった子ども時代だったと思う。今、このような質問をされることはないと思うけどね。
私が問いかけに答えるのに、時間がかかったりとりつくろっていると思われてしまうのは、この経験からなのかなと自分を、眺めてみる。
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