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福祉職場の民俗学 奇祭おんだ祭

わたしは、奈良の明日香村が好きです。特に蘇我入鹿の首塚あたりののどかな風景が落ち着きます。

以前、蘇我入鹿の首塚に、お参りをしていたら、イブくん?イブちゃん?とかいう柴犬を連れたおばさんと遭遇し、立ち話に盛り上がっていると、そのイブくん?イブちゃん?とかいう名前の柴犬が、蘇我入鹿の首塚におしっこしようとして、ハラハラしました。

前にも言ったとおり、わたしはもう、平将門以外の祟りは信じないと心に決めていたけれど、いざ、首塚におしっこしようとした犬を目の前にしたら、その硬い決心も揺らいだものです。結局、イブくんだか、イブちゃんだか、話の合間をぬって、おばさんに、「雄ですか?雌ですか?」と何回か質問したのですが、話に夢中なおばさんは、それには答えてくれずに、とにかく「イブちゃんイブくん」と、ちゃん付けとくん付け両方で呼んでいたので、結局、最後まで性別が分かりませんでした。まあ、どっちでもいいんですけど。

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