幸せは、転んで傷ついて負けてまた立ち上がったところにある。
新聞を読んで号泣したことがあります。37年前の日航ジャンボ機墜落事故の記事でした。
亡くなられた方々の恐怖と家族への感謝を震えた文字で綴られた遺書の数々。亡くなられた客室乗務員の方のご友人のお話と、荒井由実の『ひこうき雲』の歌詞が重ねられていました。
突然大切な人がいなくなる、死ぬということの恐怖。しあわせをしあわせと気づかないでいた傲慢な若さとその時期特有の感性もあったのでしょう。
しゃくり上げているわたしを見て笑っていた母は、その翌年亡くなりました。母のいた最後の夏