かたち「形」まこと「真」ことわり「理」
昔、アニメで「モノノ怪」を
観ていたのを思い出し
小説でもあるのか検索をしたら
出てきた
小説版『モノノ怪 執』
アニメ作品『モノノ怪』の
魅力的な世界観を小説として
見事に再現し、
新たな視点で楽しませてくれる
一冊です。
和製ホラーアニメとして多くの
ファンを魅了し続けてきた
『モノノ怪』のスピンオフ小説は、
原作の雰囲気を忠実に
踏襲しつつも、
仁木英之の独自の筆致で新しい
物語を紡いでいます。
モノノ怪 執
仁木 英之 (著)
物語は、妖しき存在「モノノ怪」が
現れる様々な場面を描いており、
猪苗代湖畔の天守に
夜な夜な現れる姫や、
深川の長屋住まいのつくり花師を
取り込んだ妖狐、
古戦場に出没する獰猛な妖怪、
本郷前田藩の屋敷近くに出る
顔をはぐ怪物など、
各エピソードが独特の
恐怖と美しさを持っています。
本作の中心にいるのは、
「形」「真」「理」
の3つの要素が揃うときにのみ、
退魔の剣の封印を解き、
モノノ怪を斬ることができる
妖しき薬売りです。
彼の冷静で謎めいた存在感が、
物語全体に緊張感をもたらし、
読者を引き込む大きな
要因となっています。
特に印象的なのは、
各エピソードにおける情景描写と
心理描写の精緻さです。
仁木英之は、
モノノ怪たちの妖しさを
巧みに描き出し、
その恐怖が読者の心に
深く刻まれるようにしています。
また、物語の中で繰り広げられる
人間ドラマも見逃せません。
モノノ怪の存在が、
人間の内面や過去の傷を
浮き彫りにし、
それぞれのキャラクターに深みを
与えています。
アニメ版『モノノ怪』のファンは
もちろん、この小説を通じて
初めてモノノ怪の
世界に触れる読者にも
大いに楽しめる作品です。
ホラーとしての怖さだけでなく、
美しさと儚さが交錯する物語は、
一度読み始めたら最後まで目が
離せません。
『モノノ怪』は、
和製ホラーの魅力を存分に味わえる
一冊です。
妖しき薬売りとモノノ怪たちの対決を、
ぜひその目で確かめてみてください。
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自己紹介
noteがスキ❤️になってきた。より
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