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男なのに・女らしく・母親/父親だから

『水を縫う』を読んだ
現代社会の「普通」を乗り越え、
新たな家族の在り方を描いた
感動的な小説です。
物語は、
刺繍好きの弟・清澄と、
結婚を控えた姉
・水青を中心に進行します。


水を縫う
(集英社文庫)
寺地はるな (著)

Amazonより

いま一番届けたい 世の中の〈普通〉
を踏み越えていく、
新たな家族小説が誕生!
「そしたら僕、
僕がドレスつくったるわ」
“かわいい”が苦手な姉のため、
刺繍好きの弟は、
ウェディングドレスを
手作りしようと決心し――。

手芸好きをからかわれ、
周囲から浮いている
高校一年生の清澄。
一方、結婚を控えた姉の水青は、
かわいいものや華やかな場が
苦手だ。
そんな彼女のために、
清澄はウェディングドレスを
手作りすると宣言するが、
母・さつ子からは反対されて――。

そんな言葉に
立ち止まったことのある
すべての人へ贈る、
清々しい家族小説。
第9回河合隼雄物語賞受賞作。

水を縫う
(集英社文庫)
寺地はるな (著)
Amazonより

高校一年生の清澄は、
手芸が好きであるために周囲から
浮いてしまう存在です。
そんな彼が、「かわいい」ものや
華やかな場が苦手な姉のために、
ウェディングドレスを
手作りしようと決心します。
この設定自体がすでに
感動的であり、
家族の愛と支え合いの力を
感じさせます。

一方で、母親のさつ子は
清澄の決心に反対し、
家族内の葛藤が描かれます。
母親の反対を乗り越えながら、
清澄がどのようにして
姉のためにドレスを
作り上げていくのか、
その過程が読者の心を
引きつけます。

この物語は、
個々のキャラクターが
非常に魅力的で、
特に清澄の繊細さと優しさ、
そして彼の手芸に対する情熱が
丁寧に描かれています。
また、水青の内面の葛藤や、
家族との関係性もリアルに
描かれており、
読者は彼女に共感を
覚えることでしょう。

家族の絆や個性を尊重することの
大切さを教えてくれる
この作品は、読んでいて
心が温かくなると同時に、
自分自身の家族や大切な人との
関係についても
考えさせられます。
特に、「普通」とは何か、
自分らしさをどう大切にするか
といったテーマが
深く掘り下げられており、
多くの人に共感と感動を
与えることでしょう。

『水を縫う』は、
家族小説としての
魅力を存分に備えた作品です。
刺繍という
細やかな作業を通じて、
家族の愛や絆を
描き出したこの物語は、
すべての人に
読んでほしい一冊です。
清澄の成長と家族の
絆を見届けることで、
読者もまた
自分の大切な人々との絆を
見つめ直すきっかけとなるでしょう。

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