キャリアダウンという考え方

求人広告を運営する会社で
転職サイトの記事を作る仕事をしているわたしは
職業柄、自分のキャリアについても
考えるタイミングがかなりある。

わたし自身のキャリアをご紹介しておくと、
プロパーで営業として入社した後
4年目の時に希望を出して社内異動をし、
現在原稿を作る部署にいる。

異動希望を出した理由は
営業が辛かったからでも
文章を書くことが得意だったからでもない。
1社しか経験していないことや
会社のブランド力に頼った営業をしていることへ
不安があり、キャリアを厚くしたかったからだ。

だけど、、、
結果的に今感じているのは
部署異動は、キャリアダウンだったということ。

キャリアチェンジ、キャリアアップという言葉は
転職サイトでも頻繁に使われるお決まり文句だが
キャリアダウンという概念も
確実にあるとわたしは思う。

現在の部署に異動したことで
新しいスキルは身についたけれど
営業として同期入社したメンバーは
今やほとんどが課長。
いわゆるキャリアアップをしている。
一方わたしは、社内では5年目だが
現在の部署では1年目。
キャリアアップは相当先になるだろう。
これが、キャリアダウンしたと感じる
ひとつめの理由だ。

ふたつめの理由は、
原稿を書くというスキルが
この先自分のキャリアに役に立つのかという観点。
実務経験は積んでいるので
この先物書きとしてキャリアを積むなら
確実に有利となるだろう。
だが、わたしはそうではないのだ。

キャリアアップのタイミングが遠のき
今後必要としないスキルしか身についていない
こんな状況、まさにキャリアダウン!

そういった意味では、
他会社へ未経験の職種で転職するのも
もしかするとキャリアダウンになるのかも。
そんなことを考え始めると
自分の今後のキャリアステップを見失うのだ。

例えば、外出がなくなり
数字に追われることもなくなるという意味では
働き方を良い方に変えたとも捉えられるだろう。
だがわたしが仕事に求めるのは
年齢とともに着実に収入を上げること。

この目標から逆算してみると
部署異動を意味のあるものにするためには
求人業界、または物書きという仕事に
身を据える覚悟をするべきなのかもしれない。

自分にとって
本当の意味のキャリアアップとはなんなのか、
キャリアダウンしないために
どんな選択をすべきなのか、ということは
今後絶対的に必要になってくる
選択軸のひとつであると言えるだろう。

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