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【1日目】永久に使う、アシスタントの心構え

おはようございます。
今度こそついにスタートです。
「アシスタントへの道」

1日目の今日は、
一番基本であり、アシスタント業で永久に必要なものを説明します。

恥は捨てろ

はい、もうこれ。
もう、全部これ。
ここにアシスタント業の9割が詰まっています。

かれこれ13年前、
美容室にいた私を突然スタジオに呼び出し
店長から「アシスタントやってみて?」
と言われた土曜日のお昼。
先輩のやっていたことを思い出し
七五三の5歳の男の子に対して
首がやたらと長くて
全長1mほどあるキリンのぬいぐるみを持ってきて

「見て!キリンさん!」
「手を離すと・・・(ぐにゃぁと首が倒れる)」
「あぁぁ〜倒れちゃうぅ〜(棒読み)」

男児「・・・・・・・?」

Nico「・・・・・ねぇ〜(謎の「ねぇ」)(そして俯く)」

はっっっっっっっっっず。
穴があったら入りたいし、今すぐぶった切ってくれてもいい。
本当に恥ずかしい。
今思い出しても恥ずかしい。
あの背中にブッ刺さる
カメラマンからの視線と
親御さんからの視線。
俯く私を綺麗な瞳で真っ直ぐに見つめる
ポカンとした顔の男児の視線。
全てを背負っている重圧。

今すぐにでも逃げ出したい。

そう思っているアシスタントさん、
多いと思います。ねぇ。(謎の「ねぇ」)

でも!!!
捨ててください!!!!!!!

恥 は 捨 て て く だ さ い !

当たり前じゃないですか。
私たちは芸人じゃない。
人を笑わせる勉強はしてきてない。
私たちはアシスタントの仕事を訓練してきたわけじゃない。

ス ベ る に 決 ま っ て る !!!

だから、もしアシスタント業において
「はずかしくてボケられないんです・・・」
という方がいたら、それはもう正常反応です。

でも

捨 て て く だ さ い !
スベることに慣れましょう。

とはいえあのスベった空気感は本当に辛いので(笑)
さっきの男児への状況で、どうすれば自分の精神を挽回できるのか。

この記事の後半で伝えますね。


具体的な恥の捨て方

じゃあ、具体的にどうやったら恥を捨てられるのか。
それはもうたった一つ。

1.何度も撮影に入ってください。

怖いですよね。
わかります。
でも、撮影に入ってください。
そしてガンガン、スベってください。
そうすると、不思議なことに
麻痺してきます(笑)

じゃあここで一つだけ、スベった時に
もしかしたら精神を守れるかもしれない
秘策をお伝えします。

2.スベったということを口に出しちゃう

もう、隠しません。
例えばさっきの例ならこんな感じ。

【例】
「見て!キリンさん!」
「手を離すと・・・(ぐにゃぁと首が倒れる)」
「あぁぁ〜倒れちゃうぅ〜(棒読み)」

男児「・・・・・・・?」

↓↓ここから↓↓

「・・・・・おっと、これはぁ〜スベりましたねぇ〜?」
「おねえさん、変なこと言っちゃったねぇ^^」
「変だなぁ〜って思った?」

男児「うん!^^」

「だぁよぉねぇ〜〜〜!!!(テンション高めに仰け反るくらいに)」
「ごめんねぇ〜〜〜!!(超笑顔で)」

↑↑ここまで↑↑

この対応ができれば、新人アシスタントさんには
もう100点だと思います。
この対応で生まれる効果は

  • 男児と会話のキャッチボールが生まれる

  • おねえさんは時々変なことを言う(スベる)人だと認識させる

  • 男児とのやりとりができることで自分の心が救われる

こんな感じ。
正直、相手の子の性格によっては
全く違う対応になってしまうんですが、とりあえずの模範解答です。
もっと詳しい話は、新人さんを抜け出してからにしましょう。

3.プライド?なにそれ?食えんの?

っていう精神でいましょう。
プライドが全てを邪魔します。

「私はボケまくる人」
「私はボケてスベりまくる人」
「私はみんなに助けてもらわないと無理」
「私は被写体の奴隷だ」

くらいに思っていましょう。
なんなら撮影前にぶつぶつ唱えてもいいでしょう。

そうすると失敗しても恥ずかしくない。
だって私はスベりまくる人なんだから。
だって私はみんなが居ないと何もできないんだから。

でも不思議なことに・・・

いつの日か被写体の奴隷として馬役をやっていたものが
メリーゴーランドに乗せているんです。

動かしているのは自分です。
いい思いをさせてあげているんです。

誇らしくないですか?

煌びやかな舞台を作り上げているのは自分なんです。
そんな世界が必ずひらけていきます。

諦めずに、今を耐え忍びましょう。


と言うことで、この辺りで1日目は終了にしましょう。
なぜなら、心を一番消耗する作業だから。笑
今日はおしまい!!
よく頑張りました^^

明日は、スベった時の精神を助ける方法をお伝えします!

一緒に頑張りましょう!!!

Nico


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