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大学生の性と自分の価値観の差

※この記事は、人によっては不快に感じる表現が含まれているので読むなら心構えをするか、リターンをおすすめします。(2020/12/23に少々編集しました)

大学に入学して間もなく、同じサークルやそのサークル仲間の友達など男女何人かで集まっては誰かの家で宅飲みをするようなことがあった。

大体夜中の2時ごろから恋バナをして盛り上がっていたのだが、なんとなくセックスの話になった。

高校時代に後輩の彼女と童貞を“卒業した”Aくんは、「絶対セックスしないとヤダ。てか、無理でしょ、襲うし。」と話していた。

後に私の彼氏となる元カレBくんは、「う~ん、できることならしたいけど彼女が嫌だっていうなら、『いいよ』って言ってくれるまで待つ」と話していた。

ちなみに私は「社会人になって経済的に少し余裕が出てきてからじゃないとしたくない。」と話した。

今までの人生でもこの自分の考えは圧倒的にマイノリティーだったにもかかわらず、この考えに賛同した人がいた(Cくん)。

Cくんと私は考えが似ていて「もしも在学中に女性側が妊娠してしまったら、親に迷惑をかけるし、自分が実現したいことが実現できなくなってしまうリスクもあるから」という理由まで一緒だったことに私は驚いた。

だが、大学に入学して、高校時代の元カレや大学の同級生、社会人と経験が豊富なDちゃんは「えっ、それってゴムすれば良くない?」と話し、

自称彼氏に対して“M”だというEちゃんは「私は、ゴムもするし、ピルも飲むから、もしこれで妊娠したらもうそれはしょうがないと思ってる」と話していた。

ずっと相槌を打ってばかりだったFちゃんに話を聞いたら「う~ん、大学生になったら“する”ものだと思っていたから…」と他にも何か言いたげな雰囲気だった。

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この「セックスをするか、しないか」という話でセックスをするという考えを持っている人も、さらに細かく理由が分けられていることに気づいた。

だから人それぞれ、自分と同じジェンダーだったとしても、一つの性に関する行動や考えが同じだとは限らないということがわかった。

AくんからFちゃんまでそれぞれ考えが違って、どれが良くてどれが悪いかなんて言えたものではないけれど、これが「相性の問題」というやつなのかなと考えたりもした。

私やCくんのような考えを話したら「固い」「重い」と捉えられることが多いと感じるし、今どきの大学生の中でも割と希少な存在なのかもしれない。

でも、この考えは自分の恋人と「擦り合わせ」しようにも、自分の癖や治せれば直せるようなモノとは違って「譲れない考え」になっていることが多いし、仮に恋人に自分の考えを通してもらったとしても、恋人が「できることならしたい」という考えだったら、「…ねえ、だめ?」と何度も申し訳なさそうに聞いてくる恋人に対して「うん、ごめん。まだだめ。」と返す他なく、ずっと我慢をさせてしまっていることの申し訳なさに何度も悩むことになった(経験談)

だからこそ、次の恋愛に足を踏み出すことが自分の中では億劫に感じていて、付き合う前にセックスの話をするというのは私の今までの人生の中でもかなり稀なことだったので、

この先、自分が「セックスをしてもいいかな」と思う日が来るまで

「次の恋愛はまだしない方がいいのかな」と思ったりもする。

でも厄介なことに(?)“恋愛感情”は存在しているので、付き合ってもいない好きな人に対して少しヤキモチをやいてしまう日常のシーンがあったり、「好き」と伝えたいけれど「付き合う」ことに関してはまた葛藤することがあったりするので、恋愛面でも「自分の人生って生きづらいな」と思うことがある。

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そもそも私がセックスに対して「したくない」という考えに至ったのか、深追いしてみたいと思う。

◇子供を産める資金がないままセックスをしてしまった場合の考え(※思いっきり、自分の考えの偏りがあります)

恋人と愛し合う行為ではあるけれど、妊娠するリスクがあるので「愛してる」よりも「生活が資金面で不幸に傾きそうで恐い」という気持ちが勝つ

セックスをして妊娠をしてしまった場合、個人的には宿した命をころせないので産む

①恋人に“おろせ”と言われる(※自分の周りであった実話)のが恐い

②自分1人で育てる自信がないために、恋人と結婚する選択を取る(恋人に結婚を断られるリスクを考えると恐い)

③恋人と結婚をせずに子どもを育てる選択を取れない(※あくまで自分の意見)

◇その時に子どもを授かってしまったがために、子どもを授からなければできたあれやこれや(旅行三昧、自分本位の行動)ができなくなり、自由が制限されてしまうという不満

◇そもそも、「恐い」と思った原因となるきっかけは?

・友達から裏切られた経験(小学生時代に2回)

→どこか人間不信な自分がいる。

・クラスメイトからいじめられた経験や家族から貶されて育った過去

→どこか慢性的に自分に自信がない。

・複雑な家庭環境(暴力、コミュニケーション不足によるすれ違いなど)

→自分も同じことを子どもにしてしまうのではないかという不安

・資金面で「いいな、あの子の家はお金持ちで…自分は親からお金を出してもらえないから自分で稼ぐしかないのに」と思うことが多かったことによる、金銭面での恐れ

→自分の家は親に頼って子育てをするには難しい環境で、自分自身が借金(奨学金)をしているから、自らリスクを冒すことはなるべく避けたい気持ち。そして、子どもには学習環境や育つ場所など手の尽くせることは良い環境やモノを持たせたいという気持ちがあり、そのためにはそれ相応の費用がかかることは避けられないので、今の自分にその費用を稼ぐスキルや能力を持ち合わせていないことによる現実的な状況を考えての「今のままだと自分が満足するものを子どもに提供することができないから、産みたくない」という気持ち

自分の過去や育ってきた環境、そして現在の自分の立場を考えると、「愛してる」を伝える行為としてのセックスは私にとって、とてもリスクがあるのだ。

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なんなら、大学でジェンダーの学問を深めていく中で「ノンセクシュアル」という言葉を知って「自分は“ノンセクシュアル”なのでは?」と思うことがあったし、多分そうだと思う。

過去付き合った人とのスキンシップも、ハグや軽いキスで充分満たされていた自分がいたり、私の家庭は幼少期からスキンシップが多くない家庭(スキンシップといっても、ビンタやげんこつというマイナスな感情を与える方がばかり)だったこともあり、人と密に触れ合う「セックス」に対する疑問というか嫌悪感を感じる自分を見つけた。

セックスをしなくてもある程度の性欲は満たされていたからこそ、今の自分は必要としていないとも考えられるし、やはり踏み込んだ愛情というものを受け取ることに対する「嬉しさ楽しさ興味」というものよりも「逃避恐怖嫌悪」の方が強いのだと思う。

でも、周りの同じ年代もしくは自分の年代よりも下の子たちの恋愛観と自分のことを照らし合わせてみると、

歳を取るごとに、

周りがセックスの話をしているときに、

「妊娠した」「ママになった」という話を聞くたびに、

「自分は今、セックスをしないという選択肢を取っているけれど、もしも自分の子どもが欲しいと思ったらどうするんだろう」

「人の下ネタを聴くのは興味深いし、エロ自体に嫌悪感もなければ、人の話を聞く分は割と大丈夫なんだけどな…」

「“みんながやってるから、私もやる”っていう考えは昔から嫌いだしなぁ」

「いっそのこと…!って無理……やっぱ無理…。」

など、あれやこれや頭がパンクしそうなくらいいろんな考えが浮かんでは消えていく。

そもそも、人と付き合うことに対してハードルが高い自分がいざ「この人と付き合いたい!」となったところで、においやキスの相性など様々な問題が降りかかってくるわけだ。

セックス以前の問題で別れることが多くあるというのならば、自分はずっと処女なんじゃないかと思うし、もはや「処女でしんでもいいや」とすら大の字をかいて遠くの空を見つめている自分もいる。

「この人、なんか違う」となったところできっと別れてしまうことになるだろうし、自分がセックスを越えたとしても今度は身体の問題以外の問題にも遭遇するかもしれない。

もうなんだか「結婚する」だなんて他人の話のように思えてくる始末だ。

話が飛びに飛んでしまったが、とどのつまり、私は自分のセックスに対するいろんな考えに頭をつかっては

「でもやっぱり自分が絡むセックスは苦手だ」という変わらぬ考えに至るのだ(大体同じ結論)

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この先、セックスに対しての考えが変わるのか、変わらないのかはこの先を歩まない限りわからないけれど、それでも自分の考えは尊重していきたい。

人にとやかく言われようとも、私は、私だけでも自分の考えを尊重できる存在でいたい。

そして、「セックス」に対して私と同じように嫌悪感があって

「自分は他の人と違う」

「何故、私は(俺は)…」

というように、悲しんでいたり、自己否定をしてしまっている

“どこかの誰かさん“に向けて

「私も同じ気持ちだよ、少なくとも私はあなたの味方であり、あなたの考えを肯定しているよ」と伝えられることができたのなら、

(この記事は“学生だからセックスをしてはいけない”ということを伝えたいのではなくて)「付き合ったら“セックスをする”ということが当たり前ではない人がいる」ことを知ってもらえたのなら、

この記事を書いた意味があるのかもしれない。

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↓記事とはほぼ関係のない余談↓

(実はこの記事の序盤に出てきた宅飲みエピソードの時期、私はCくんのことが好きで、彼氏になってほしいと思っていたものの、Cくんは別の子が好きだと知っていたので私としては見守る形を取っていました、、後に彼氏となるBくんに対しては、「好き」とは思っていたものの「友達として」か「異性として」か迷っていたのでこの時期は宙ぶらりんな感じでした…懐かしい……←)

(そして著者はお酒がめっぽう弱いので“ストゼロ”を飲む勇気が出ません…)

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