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日常の中に

彼と付き合って2年ちょっと経った。
日常の中に彼がいるようになって、彼がいることが特別というよりも当たり前になって、彼と過ごすことが普通になった。

付き合った当初は彼に自分をよく見せたいとか、自分のダメなところを見せたくないと思っていたけれど、ダメなところを何度も見せてしまったから、取り繕った自分を見せようとは思わなくなった。

彼の家に私の物が増えていったり、二人で料理するから調味料が増えていったり、二人で必死に買ったサンリオのアクリルスタンドが大量になってしまったり、旅行のお土産の袋がずっと置いてあったり、たくさんの思い出がそこらじゅうにあるようになった。

私のチェキで撮った写真もたくさんあるし、ひどい寝ぐせの写メとか、よくわからないものも増えた。

お祭り行きたいねとか、冬の北海道に行きたいねとか、今度これ作って食べようとか、どんなにいっぱい約束をしても急がなくて良くて、いずれ叶えられるから、「いつか」や「今度」は楽しみが増える言葉だと思うようになった。

初めて親に会わせたら、緊張しているみたいで超静かでおもしろかった。私と2人になったときはいつもみたいに笑ってて、可愛かった。

好きな気持ちも減らなくて、これが好きって気持ちの上限だと思ってたのはとうの昔に越えて、常に一番好きを更新している。

日常の中に彼がいて、彼がいるという特別が特別じゃなくなるというか、むしろ毎日が特別になるというか。

明日はモスバーガーの月見をふたりで食べる。

ちょろい女子大生の川添理来です。