#2022年下半期VTuber楽曲10選 8月分

こちらの記事は「野良猫のユウ」さんが主催されております『 #2022年下半期VTuber楽曲10選 』という素敵な企画に参加させて頂き、10選(×6)の2本目となります。

細かい事につきましては1本目に当たる7月分の冒頭に書いてありますので、そちらをお読みください。

※この記事はあくまで『独断と偏見』によりピックアップさせて頂いたものですので「この方が入ってないじゃん」や「私の思い描いた感想と違う!」といった相違的な部分もあると思いますので、ご了承ください。

※以下、一部敬称略


1:LIGHT BRINGER/成瀬センリ

美しくも切なさのあるピアノ伴奏とエッジの効いているかっこいいギター、対照的とも思える組み合わせがとても良く合っていて、そこにセンリさんの爽やかで力強いボーカルの加わる事でお互いの魅力を引き立て合っており、この曲の中に引き込まれていきました。
それに加えてMVで流れるアニメーションのクオリティも高く、もはや劇場版のPVと見間違える程で「何かが始まる」と思わせてくれるストーリー性やインパクトの高さが堪りませんので、是非とも見て聞いて下さい。

2:無地/MUS1CA

今までの姿を描き完成した第一章から、新たな姿へと変わり再出発した第二章の節目を描いており、全てを包み込んでくれる様な壮大さが身に染みてきました。
今までの出会いや積み重ねも大切だけれどもその『思い出』に描き加えたり上塗りしていくのではなく、新たに用意された無地のキャンパスに新たな出会いや積み重ね、今まで応援してくれたリスナー「MUS1友」達だけではなく、これから新たに出会う人達とも供に『成長』という名の色を乗せていき、やがてそれが完成した際に出来上がるものや、その先にある世界を見に行きたいという想いが込められている様に感じられました。

3:からくりドーナツ/無田虚

社会人として生きていく上での世知辛さや「生きる」事って何だろう?と、一度は誰もが考えた事があるかも知れない内容がひしひしと伝わってきて、現実を突きつけられている様で胸が締め付けられました。
テンポの良さや手拍子といった賑やかな様子の中でも儚さや切なさが入り交じっている音楽と共に歌われていたり、自身のイメージカラーや名前、ドーナツやジュースを模した歌詞の出し方が使用されているMVも、爽やかさや大人のビターな雰囲気が全面的に押し出されていておりました。
「虚無が続く未来」……こんな寂しく感じる日常でも頑張って生きていこうと、ちょっぴり前向きに思える様な気がしました。

4:odyssey/奇怪屋ゾンゾン

「行ってきます」と共に始まり、浮遊感のある曲調に透明感のある歌声が組み合わさる事で、綺麗で不思議な感覚に包まれていきました。
光輝き出発した車両の中には「向日葵」や「ダイヤ」をモチーフにしたオブジェやワクワクしてる可愛い姿が見受けられたりと『期待』や『希望』に満ち溢れていると思えたり、段々と光が失われていく事で『失敗』や『諦め』ムードといった時間経過を漂わせる演出がされていました。
その先で見つけた凄く大きな船「新たな旅立ち」を思わせる様なストーリー性の高さも素敵で、もしかしたらこの「凄く遠くへやって来た事や見つけた物」の記録を『ゴールデンレコード』や『メッセージボトル』の様に、この道の先に行こうとする「誰か」へ向けて残したメッセージのだったのかも知れません。
……なんてね。

5:ルティナ/ひなの羽衣

透明感がありつつもしっかりとした歌声で囁いている様に思えたり、弾むような曲調の中にどこか切なさが混ざっていたりと、激しさと静かさのギャップが堪りませんでした。
もっと色々な冒険をしてみたいけど現状が壊れる事を恐れていたり、変わる方法が分からず思考が堂々巡りしてしまったりして中々一歩が踏み出せず自己嫌悪に陥っている様子が感じ取れたりと、周りの人や友達が先へ進んでいく中「自分は」どうしたらいいのか分からないというのが伝わってくる様でした。
船や自分の周りを取り巻く線路、色付かずに咲ききれずにいるチューリップを大事に抱えている姿からもそれが読み取れたりと、『理想』と『現実』が区別出来てしまう思春期の頃に出てくるアンバランスさが感じ取れたりと何とも言えない気持ちになりました。

6:幻橙ラズライト/藍羽つばさ

三味線や鼓笛に鈴といった『まつりごと』で使用される楽器の数々によって奏でられいて、祭り囃子の様に荘厳な曲調や橙色を基調とした色使い、空へと流れていく灯籠といった幻想的で全体的に『和』の要素が全面的に押し出されていて美しく素敵でした。
節々で使用されている自分の名前を模した歌詞、度々出てくるカタカナの使われ方が良いアクセントとなっていて、歌詞の通り幻橙(魔法)にかけられた様な一時を過ごしているようでお洒落でした。
「ラズライト」はつばささんの髪色と同じ位藍色が鮮やかな鉱石であり意味を調べてみると『静寂』『高潔』『信念』等が出て来て、この曲の内容と意味合いがピッタリだと思わされました。

こちらの方は残念ながら8/31をもってProject GEN2を卒業・活動終了されてしまいました。
どこかで元気で過ごしている事を願います。

7:Stey with me/朝顔ケイ

名前の通り爽やかで輝く様に力強く、まるで夏の様に感じられる熱さやどんな事があろうとも元気に突き抜けていけると感じられるパワフルな歌声が魅力的でした。
アイスや花火といった『夏』を彷彿とさせる歌詞や、チェキの様に書き加えられた可愛い絵が散りばめられたMVに加え、ご自身の誕生日に公開されたという事もあってファン達と培ってきた今までを振り返っていく様に差し込まれたイラスト達がエモく暖かみがあり、『cardio-カーディオ-』として活動していた時代を経て個人勢「朝顔ケイ」となったこれからもファン……『ソルメイト』と供に頑張って駆け抜けていこうという気概を感じさせる内容がかっこ良く素敵でした。

最後まで駆け抜けていき、10/2をもって残念ながら活動を終了されてしまいました。
今もどこかで元気でいる事を願います。

8:ster♡letter/天川はの

歌詞の中には、これでもかという程に「好き」や「愛してる」という言葉が散りばめられており、好きだ!と伝えたい気持ち・好きと伝えて欲しいという思いが込められていて爽快感と共に可愛さや甘酸っぱい雰囲気が広がっておりました。
曲の雰囲気も、炭酸の様に弾ける明るさやフレッシュな爽やかさ、カラッとしていて気持ちのいい気分になれるといった『夏』を彷彿とさせてくれる要素が満載で、聞いていると段々と楽しくなってきます。
曲名となっている「スターラブレター」の通り、「好き!」が沢山詰まっており、一緒に笑顔になりたいと思える素敵な曲でした。

9:結ノ音/結イ

ネオンライトの様な光や落ち着いた雰囲気から始まる事で大人のお洒落さを全面的に押し出している曲かと思いきや、三味線の鮮やかな演奏が響いてきたり桜や蓮を模した花火等といった『和』の要素がふんだんに盛り込まれた美しいMVが流れてきた事に度肝を抜かれました。
次はどんな風に彩られていくのかとワクワクさせられながら、先が予測できない「和洋折衷」で構成された内容からは「何事にも縛られない」という自由に振る舞う姿や心意義が見えてくる様な、かっこ良さのある二面性……もはや多様性を帯びていて聞き応え抜群でした。

10:一番電車の朝~日常~/渚乃奏

これは果たして「V楽曲」のジャンルとして取り上げるものなのかどうか悩みましたが、あえて取り上げさせて下さい。
何故この様な言い方をするのかと言いますと、最早「V楽曲」の域を超えている映像作品となっており「8/6のヒロシマ」に起きた事から復興に至るまでの一連をご自身のポエトリーで描いている一種の「ドキュメンタリー作品」や「歴史の教材」と言っても差し支えないレベル作品となっております。
製作されている曲の中には『核』に対するアンチテーゼの込められているものが幾つもあり、その原点でもある『原爆』を後世に伝えていきたいという想いが伝わってくるクオリティのものが約12分の中に詰め込まれておりました。

この作品の為に資料を取り寄せたり、その時の映像に色覚補正を入れていたり、fanboxの公開記事やラジオ配信でこの曲の裏話について触れておりますので、動画の概要欄にリンクがありますので、一緒に聞いてみて下さい。



終わりに

夏として爽やかな楽曲になると思っていざ選んでみると、夏に拘らず色々と上がったなぁ感じる選曲ばかりになっておりました。
うるせぇ!季節なんて関係ねぇ!!私が季節感をあまり気にせずに『これ良かった!』と言ってるだけですので、もちろん夏にちなんだ曲も沢山ありましたので下記にある再生リスト等から探して聞いてみて下さい。

もし気に入りましたら、他の記事も読んで頂けると幸いです。

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⇐Before(7月)

私が聞いた8月分のオリジナル楽曲達が気になる方用の再生リストはこちら↓

上記の再生リストだけではなく、普段は個人的な趣味の一環として
・今日投稿された楽曲
・翌日以降に投稿される予定の楽曲
・その日に投稿された配信や楽曲一覧
として再生リストに取り纏めています。
また、その日に投稿された楽曲を一つの再生リストに纏め、私のTwitterの固定ツイートに吊るしてあります。
紹介しきれていない中にも、まだまだ素敵な楽曲はいっぱいありますので、活用して頂ければ幸いです。

それでは最後まで見て頂きありがとうございました

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