#2022年下半期VTuber楽曲10選 10月分

こちらの記事は「野良猫のユウ」さんが主催されております『 #2022年下半期VTuber楽曲10選 』という素敵な企画に参加させて頂き、10選(×6)の4本目となります。

細かい事につきましては1本目となる7月分の冒頭に書いてありますので、そちらをお読みください。

※この記事はあくまで『独断と偏見』によりピックアップさせて頂いたものですので「この方が入ってないじゃん」や「私の思い描いた感想と違う!」といった相違的な部分もあると思いますので、ご了承ください。

※以下、一部敬称略


1:Atlanticus/エルセとさめのぽき

『もっと遠くへ!』という力強い掛け声と共に歌い出され何が起こるのかと胸踊らされる曲の始まり方に衝撃を受けました。
広大で未知なる世界へ旅立って行きたいと憧れを抱いていたり「何でもできる」と自信があり無限の可能性に溢れてワクワクしていたあの頃を思い出させてくれる構成、まだ見ぬ未知なる世界や新たな出会いを求めて大航海へ駆り出していく風景、活動していく上での艱難辛苦が盛り込まれたストーリー仕立てのMVは非常に美麗でありもっと遠くへ行きたいと願う想いを見届けたい、「エルセとさめのぽき」の未来を一緒に見てみたいと引き込まれていきました。
一年以上前のイベントで初公開されて以降、長らくはイベント専用曲として歌われていてこの曲を知らない方もチラホラとお見かけしてましたが、今回『UNIVERSE FANTASY』のリリースと共に待望であったMVが公開されました。
そして『Fanbox』の全体公開記事で製作秘話も語られているので、それも合わせて是非。

2:アイデンティティ/ユプシロン

何気なく聞いていると疾走感が溢れていたりパワフルでかっこ良い歌い方が凄く刺さる曲として記憶に残りました。
いざ歌詞を読み解いて行くと、タイトルの通り「個性」というものは何かを考えさせられる内容となっており、改めて聞いてみるとこの曲に対する印象がガラリと変わりました。
周囲の言葉に対して嘲笑や嘆きなど様々な意味合いに受け取れる笑い方に加えて、答えを見出だせぬまま誰にも胸の内を吐露できず「個性とは何か」を追い求めていった成れの果てとなった悲しき存在を見ていると思えてくる構成の全てが鮮烈で、刺激的な『個性』として記憶に焼き付きました。

3:PENGUIN REALISE/拠島きまゆ

自分の夢を追いかけて力強くどこまでも羽ばたいて行けると思える壮大さやギターを初めとしたバンド演奏による疾走感、それに合わせたエネルギッシュで情熱的な歌声だからこそ出せるパンチ力、メッセージ性の高い楽曲に仕上がっているのだと思えたりひたすら真っ直ぐに突き進んで行くんだという姿が伝わってきてとても魅力的でした。
夢を追いかけている状態=夢を見ている状態という解釈や今はまだ情熱があって駆け抜けている最中だからその夢からは醒めない(冷めない)という表現が好きになりました。
10/10に2周年を迎えられまして、その記念に公開された楽曲だからこそ、より一層そう思えたのかも知れません。

4:colors/フィル【amp_movie】

豪勢でありながらも落ち着いた音楽の中にエモさや優しく暖かみの感じられる歌声が心地よく、穏やかな気持ちになりました。
更にこの曲は360度見渡せる強みを生かして製作されている演出がとても素晴らしく、壁や床に書き起こされた歌詞が空間に浮かび流れていったり、我々を中心にして動き回るといったMVに驚かされました。
演出の通りにカメラが動くまま見守るのも良いですし、自らカメラを動かして映りきらない部分にある細かな演出を探しに行くのも良しといった楽しみ方ができるのも魅力の一つだと感じました。
そして様々な姿が映し出されているので最初は3Dかと思いましたが、全てLive2Dで製作されているという事に驚かされるレベル綿密で美麗なMVが圧巻でした。

5:Pleiades - まじかるぱーてぃーないと。/難波 研(aim music)

「音楽は魔法」をコンセプトにした『aim music』や『Pleiades』を始めとした、多数の作品を手掛ける『難波 研』氏がこの度、商業作品デビューから10周年を迎えられたという事で、その記念に所属のメンバーやゲストが勢揃いしてやりたい放題した一曲。
1日の終わりに差し掛かる夕暮れ時、まるで何かを準備しているかの様にわちゃわちゃと始まるこの曲にこちらも一体何が始まるのかと一緒に期待したり胸踊らせながら期待が高まっていきました。
そして見えない『何か』が街の中を駆け抜けて行きながら入れ替わり立ち替わり、時には一緒に歌い始めたり合いの手を交わしたりとばか騒ぎしている姿が可愛く癒されます。
その様子を見聞きしている内に段々とメンバーが悪戯好きの妖精達に思えてきて自由に騒いでいるのかも知れないという雰囲気に包まれていき、段々と楽しい気分になっていきました。

6:Goodbey,Azure/瀬戸乃とと

疾走感のある格好いい楽曲と凛とした歌声が奏でる洗練された美しさが聞いていて胸に響いてきたり二人で一緒に旅をしている風景が思い浮かぶ壮大な内容に、今自分は何かの映像作品に使用されているOPを見ているのではないか?と思わされました。
先述では『二人』と書きましたが決して『二人だけ』ではなくこうして聞いている数多の人達との出会いや別れ、今までに受け取り交わした言葉を大切にし今の自分の原動力となっている事を感じ取れたり、この先にあるものを追い求めどこまでも突き進もうとする『覚悟』や力強い意思に満ち足りている輝きが感じられ最後まで見惚れておりました。

7:Departures/桃堂まひる

落ち着きがあり伸びやかな低音が心地よく感じられる歌声と身体の奥底まで響いてきて染み込んでくる幻想的な音楽との一体感が凄まじく、この曲の奥深さや壮大さが一層際立っておりました。
地上から空を見上げている構図なのにまるで宇宙空間で漂っている様な浮遊感に加えて、この広大な宇宙の何処かにいる誰かが送ったメッセージを受信して聞いている様な錯覚に陥りました。
或いはこうして廻り会うのは必然であり、新たな出会いを求めて旅立つ前の思い出を振り返り話している様な、まるで目の前にいる人を以前から知っていて今まで夢を見ていたと思える様な時間の巻き戻る演出がされており、不思議な感覚に包まれていきました。

8:仰ぐ、蒼天/小純マアメ

10月31日に活動2周年を迎え、その節目に公開された2つ目のオリジナル曲。
自分の経験してきた事が一部歌詞の中に織り混ぜられているという事もあり震える様な歌い方の表現が儚くも美しく思えたり、歌詞に使われている言葉に重みが生まれていたりと凄く拘りを感じられる内容に思いました。
夏の爽やかさの中に溶け込んでいる切ない雰囲気が「周囲に溶け込めなくなった自分」と対照的に感じられる部分も相まってその切実さが凄く胸に刺さってくるので一層この曲に感情移入し、そんな孤独の中でも自分を曲げず『諦めない』という芯の強さが伝わってきて夢を追い求める姿勢がかっこ良くて素敵でした。

9:首都回遊線/隣町本舗

軽快でノリの良い音楽の中にどこかチープさやシュールさも感じられるので親しみが生まれたり、下層にある裏社会で堕落しながらも日々何とか生き抜いている姿を映し出している内容がとても鮮烈でまるで短編のサイレント映画を見ているような気分になりました。
目の前にいる男がどういう人物なのか分からないまま進んでいくので映像から読み取ろうとのめり込んで行ったり、突如チェイスシーンに切り替わっても違和感なく流れ続ける音楽の凄さや世界感もしっかりしている上に役者達の演技もピッタリで、約3分という短いMVなのですが凄く見応えがありこの続きが気になる展開や構成が素敵で見ても聞いても凄く満足できる作品でした。

10:原罪と踊る/memex

エッジが効いてかっこ良いギター演奏を初めとして印象に残りやすく気持ち良い数々の音と、伸びやかで高音域が続いていく透明感溢れる歌声の組み合わせがかっこ良くお洒落の塊としてずっと頭の中に残り続けました。
タイトルの通り歌詞やMVの中には『宗教』を彷彿とさせる内容が盛り込まれていて幾重にも張られた強固な鎖や砕け散ったガラス片等によって現在がどの様な状況なのか、『救済』や『罪』とは何か?という解釈が込められ見て取れたりと前衛的に捉えている様に感じられる内容にゾクッとさせられました。
memexはいいぞ


終わりに

ハロウィンやM3がある月という事もあり、いつも以上に良曲揃いな上に力の入ったMVも多く、10選まで絞るのに頭を悩まされました。
このラインナップでハロウィン?どこが?という突っ込みは無しの方向で
10月だけ3倍にしようかと……ダメ?はい。


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私が聞いた10月分のオリジナル楽曲達の再生リスト

上記の再生リストだけではなく、普段は個人的な趣味の一環として
・今日投稿された楽曲
・翌日以降に投稿される予定の楽曲
・その日に投稿された配信や楽曲一覧
として再生リストに取り纏めています。
また、その日に投稿された楽曲を一つの再生リストに纏め、私のTwitterの固定ツイートに吊るしてあります。
紹介しきれていない中にも、まだまだ素敵な楽曲はいっぱいありますので、活用して頂ければ幸いです。

それでは最後まで見て頂きありがとうございました

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