名前
きみのことを思い出すたびに
生まれてくる感情の名前を
ぼくはまだ知らない
いろんなことがあったね
楽しいことやうれしいこと
かなしいこともつらいことも
少なからずあったけれど
そのすべてを失くしたくない
それだけは今も変わらない
ささやかなよろこびも
耐えきれない慟哭も
思い出せばきみをそばに感じる
胸のぬくもりも身を切る痛みも
すべてが今のぼくを生かしている
それだけが本当で
だけどきみがいた日々を思うとき
感じられるこの気持ちの名前を
ぼくはまだ知らない
(2024.5.29.13:05)
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