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Part4:私のブースに来て!告知!

※このnoteは他noteに比べて2倍の文字量があります※

前回Part3は作品準備について解説をしましたが、今回は『大』『重』『要』告知についてお話をしようと思います。

さてここでおさらいです。Part1でお話ししたデザフェスvol.60の出展できるブース数はいくつだったでしょうか?


正解は『6,000ブース』です。


また、6,000ブースを1日でじっくり見て回ることは可能でしょうか?


不可能に近い。

というわけで、6,000ブースある中からお客様に自分のブースに来てもらうためにどうすればいいのか?。順に追って事前告知がいかに大事か、いつ、何をしているのかデザフェスと相性のいいX(Twitter)を17歴のツイ廃(小5からやってました)が熱弁します!


❹-1なぜ告知がそんなにも大事なのか?

・8時間で6,000ブース回るためには?

上記で説明した通り、6,000ブースを1日(10:00~18:00の8時間)じっくりと周り切ることは不可能です。なぜ不可能かと言い切ると

6,000ブース見る時間を計算してみると明らかなのですが
1分あたり>600ブース÷480分(8時間)=12.5ブース
1分あたり進む距離>12.5ブース×1.8m(デザフェスのブース幅)=22.5m

※一般的な平均速度は徒歩1分=道路距離80m

さら〜っと流し見で見るだけならば周りきれる気がします。が、一般的には気になるブースの作品をじっくり丁寧に見ますし、お昼になったらご飯を食べて、歩き疲れたのでベンチで休憩…という風に、どんどん見るための時間が減ります。なので、来場者は効率よくスペースを回るように動くために計画を立てます。

・来場者はどうやって6,000ブースを回る?

結論から言うと『6,000ブース』きっちり見てる人はごくわずかです。一般的に来場者が効率よく好きな作家、自分の好みにヒットしそうな作品に会うために


事前にデザフェス出展者の告知を見て、行くブースの目星をつけます。


これは知り合いのアクセサリー作家のusomusoさんのポストを引用させいただきました。ポストのように回る場所を事前に決めてメモ(通称=宝の地図)を作っている方が圧倒的に多いです。※ちなみに私は事前に行きたいブースの作家さんをXのリスト機能で管理しています。

では、デザフェスまで一回も告知していなかったら…?



確実に買いに来てくれる人の確率がグッと下がります。

・事前にブースをメモしてる来場者の心理は?

今までの説明で、来場者が効率よく好きな作家・自分の好みの作品に出会うために準備をしてくれていることが明白になりました。もっと来場者の奥深くの心理を推測すると

・作家のファンで絶対に買い逃したくない!!作品がある
・告知を見て購入意識が上がったから見てみたいかな〜
・うーん…買うか迷っているけれど実物を見て判断したい
・おそらく友達も好き(類友現象)だから一緒に行きたい!
・いい作品作るな。この人と商談したいから挨拶に行こう!(企業系)


などなど高確率で『購買意欲』が高い人が多いんじゃないかなと思います。特にフィギュア作家さんは販売する個数が少なかったりすると希少価値が上がり、とにかくゲットしたい!という人がとても多い印象です。


なので、事前に告知することで
『あなたの場所に確実に行き、購入したいものがあります!!!』
という意欲を来てくれる来場者さんに芽生えていただきます。


この世は情報戦なのです…


❹-2告知を分類するとしたら?

告知をしなければいけないのはわかった!じゃあ具体的にどのくらい告知の分類がある?どういう告知は見てもらえる?を私の独断と偏見で作りました!

私の中で告知の分類はこんなイメージです。

  1. 日常系=何気ないポストやストーリー

  2. 作品系=作品の写真メイン

  3. 準備系=製造途中や、作品ラフ、展示イメージなど

  4. 拡散系=#ハッシュタグ

  5. メンタル系=作家の中身

  6. 当日係=お品書き、販売方法、整理券など

これを1つ1つ解説します。

 ①日常系・・・普段からファンとの交流の会話の種をまく

私は自分の好きな食べ物、アニメ、漫画、〇〇に行った等、何気ないポストをよくします。というより、するようになりました。去年までは、過去のファンとのトラブルが原因で、ひたすら作品をポストするだけのストイック型かつ、ファンと一切交流しない(リプライもしない、呼びかけもしない)と心に決めた「作家としてのオーラがない状態」でした。

現在は、ファンの中に「作品だけが知りたい」情報収集の目的のためにフォローしている方がいるのを重々承知の上で日常系ポストしています。

ファンが会いに来てくれた時に、日常系ポストをしておくことで会話の種が生まれることを経験しているからです。作品だけの交流ではなく、私自身との会話も楽しんでもらえる方が、私も嬉しかったからです。

また、私のお客様(ファン含む)は女性9割、かつオタク(アニメ・アイドル・バンドなど幅広いジャンル)率が高いです。おそらく作品の傾向的に『推し活』に使えるからだと思います。なので、作家自身もオタクであることを公言しています。

今まで見てきた作品、経験、体験がインプットされ、私の作品としてアウトプットするため、その過程で影響された作品を見ていてほしい欲もあるので発信を続けています。

類は友を呼ぶ現象と私は呼んでいますが、好きな物を好きな者同士で盛り上がる基盤を常に作っておくと話の話題も広がりとても楽しいです。

※東京の委託先のカスタムPOPUPでは、MIU404とFF等で盛り上がりしました。


②作品系・・・さあ!私の作品を見てみて!魅力的な言葉で伝える

私は言葉を元に作品を作る作家なので、告知する内容の言葉はすごく考えています。このLIFEGAUGEを例にとって私の思考を紐解くと、

さあ、新作(カラーチェンジ)を発表するぞ〜!

この作品は自分のLIFEを他人に見せる作品だからな〜

みんなが一週間で一番ため息がつきそうな曜日はいつだ?

圧倒的月曜日だろうな…

いきたくないよね〜!!月曜日きて欲しくないよね〜
溜まってた仕事もやらなきゃいけない勉強もあるよね〜
日曜日ガッツリ遊んだ人は自分の体力も気力も残っていないだろうな〜

よし、次の日曜日に宣伝しよう(2023年10月29日=日曜日)

日曜日は週末だから、それに絡めて…
『週末が終わるのでLIFEは0です』ってポストを

夜に投稿しよう
=夜は見てる人が多い&ポストの内容的にも日曜日が終わる近くに投稿

ということを考えて投稿しました。このポストはたまたま狙いが定まっていた(月曜日がきて欲しくない人、仕事・学校に行く人、ゲームモチーフが好きな人)のですぐに決まりました。

いつもこんな風に考えているのか?と言われれば…いいえ!ですが、狙うときは狙っていきます。もちろんから回ることも(笑)


多くの人に自分の作品を届けるためには?魅力的な写真ももちろん大事ですが、作家自身の言葉で見てもらえる導線を作るのも大事な気がします。


③準備系・・・デザフェスまでの過程を楽しんでもらう

デザフェスやイベントに向けて準備している物って案外多いと思います。このポストはテーブルクロスを新調しましたよ〜!っていうポストです。それをしているだけで当日来場者が「あ!あの時のテーブルクロス!」と覚えていてくれる可能性を作ります。

漫画やアニメの主人公が修行してる過程描写が一番激アツ展開が多くて盛り上がりませんか?敵を倒すため、試合で勝つため、そうやって頑張ってる姿って無意識に応援したくなりませんか?

そう、準備系はデザフェスに向けて頑張ってる『私』をファンが『応援する』導線を作ります。あと、素直に応援されると頑張ろう!って私のやる気も上がるのでポストしてます。いつも応援ありがとう!!!!!!!!

④拡散系・・・流行りの#ハッシュタグでビックウェ〜ブに乗る!

X(旧Twitter)では定期的にクリエイターやアーティストが#ハッシュタグをつけてポストします。この#ハッシュタグ付ポストが流行り始めた夜は狙い目で私もたまにします。

このたまにがミソで、常に流行りのタグに乗っかりすぎると『え、あの人フォロワー増やしたいから常に#タグつけしてるよね…』と、がめつい奴と思われたくないので私はたまににしてます。本来、タグづけは見つけやすくする機能であり、新たなクリエイターの発掘場所にもなるので作家も見てる人もお互いメリットがあるはずなのですが、外野から見ればフォロワー稼ぎと言われても…仕方がないです。

上記のポストで20人くらい新しいフォロワーさんが私を見つけてくれました。徐々にフォロワーを増やしていくタイプの私はこれくらいがちょうどいいです。大きなバズでの増え方はアンチなどの攻撃的なタイプもフォローしてくるので、小さなバズで確実に好きになってくれる人を的確に射抜きます!


⑤メンタル系・・・言うときは言う!作家だって人間だもの

作家は人間です。人間がSNSというツールを使って発信をしているのですが、たまに匿名だからとアカウントに対して攻撃的・失礼な発言をする人たちが散見されます。画面の向こう側には人間がいる。よく言われる言葉ですが、それは作家側も一緒。画面の向こうにファンがいる、見てくれている人間がいる。と思ったら

感謝はまっすぐ伝えたいな。っていう思いがあって上記のポストをしました。私もファンも見てくれてる人も、いつ繋がりが消えるかわからないSNS上で、感謝や伝えたいことは言葉を選んで的確に伝わるように伝えていきたいです。

⑥当日系・・・作品の値段は事前に分かってた方がいいの?

当日に来場者やファンにとって必要な情報があります。

  • お品書き(どんな作品を販売する?)

  • ブースの場所(メモを取るため)

  • 出展する曜日→土曜日のみ、日曜日のみ、両日

  • 列形成の動線(これは作家次第)

お品書きは、専用タグ(例:#デザフェス59お品書き)をクリエイターたちが自発的に作ります。タグをつけた状態でお品書きを載せると事前に情報を入れたい来場者たちがストレスなく検索することができます。

サブタイトル通りなのですが、お品書きに値段を入れるかどうか問題です。

まず初めに、イベント系のお品書きに値段を入れる文化は二次創作イベントからの流れだと思っています。二次創作では値段を入れることは当たり前の文化なのですが、一次創作だと値段入れる文化は浅く、作家の采配になります。


【値札を入れるメリット】
・そのまま当日印刷して持っていけば値札にもなる
事前に知らせておくことで来場者が予算を組み立てやすい
・複数人スタッフがいる場合、情報を共有しやすい

【値札を入れるデメリット】
・他の作家と値段を比べられる
・作家の作品的に値札を見せるのは雰囲気を壊しそう

でしょうか。私はメリットの【予算を組み立てやすい】が一番重要だと思います。飲食店に行った時にメニュー表に値段の記載がなかったら不安じゃないですか?「今の財布の中身で足りるかな?」って…

事前に知ってるだけで安心して食事を楽しむことができます。これはイベントでの来場者も同じで、どのブースでどれだけ使うかを決めてイベント参戦できるのは、心が安心できると思います。なので私はお品書きに値段を入れて欲しい(買い手としても)派です。

❹-3告知のタイミングとスケジュール

❹-2で告知の種類を説明しましたが、ではタイミングやスケジュールは?となりますよね。ざ〜っくりと時系列にしてみました。

◆当落発表時

→①日常系:当選しました〜/落選しました〜
→ここで出られるかを告知する。賛否両論あるが、私は全然行ってもいいと思う派

◆デザフェス公式紹介ページに紹介文を提出(公式アナウンス有)

→この公式ページを見てくる人もいるので提出する。
→忘れがちなので忘れないように!


◆デザフェスブース配置完了→SNSアカウント名にブース場所を記載


ブース番号→南館or西館(階層)→出る曜日→デザフェス

→例:にちた屋さん@H-101南館1F/両日デザフェス59


全て必須で入れて欲しい事項なのですが、特に西館か南館か、1階なのか4階なのかは絶対に入れてください。あれ?場所どこだっけ!?ってアカウントを検索した時にこれが名前に入っていると好感度が爆上がりします(個人の感想)

また、出展する曜日は特に1日どちらか出ない人は記載必須です。私も過去に日曜日出展の作家さんだけれど、特に記載がなかったので土曜日に様子を見に行ったのですが、番号は合ってるはずなのに違う作家さんが鎮座してて大混乱したことがあります。ぜひ、曜日記載はしてください!

またイベント名を入れておくと、『デザフェス』エゴサーチをした際に、アカウントが引っかかります。

◆一ヶ月前まで→①日常系②作品系③準備系④拡散系を満遍なく

→ここでファンを獲得していく。常にデザフェスのことを直一口ずさむ。(刷り込んでいく)
→②作品系の時にデザフェスで販売することが決まっているならば、販売することを告知する。

◆リポスト祭りに絶対参加する→④拡散系(公式アナウンス有)

※リポスト祭りとは…デザフェス公式アカウント(フォロワー13.1万人)が条件を満たしていればランダムでリポストしてくれる告知にはもってこいのイベント

条件は公式サイトを要チェック!!

ここで重要なのがポストの個数。これは特に公式から上限を言われていないので、極端に言えばリポストされるまでポストすることも可能。また対象外の日付時も、#デザフェス59リポストのタグをつけないでポストすることも多いに告知になります(タグをつけると公式の邪魔になるので)

この期間は来場者が特にアンテナ立ててSNSを見てくれてるのでこの機会は絶対に逃さないでください。

※にちた屋さんは13ポストして一度も公式からリポストされてません。

◆デザフェス3日前までに: ⑥当日系:お品書きを流す

→リポスト祭りの後〜デザフェス始まる3日前まで
→事前に流しておく。当日慌てないように用意しておこう!
→あえてリポスト祭りの時にお品書きを流すのもありです。

◆当日→⑥当日系がメイン、たまに①日常系

⑥当日系:設置前の写真or動画をポスト、設置後の写真or動画をポスト
→設置から組み立てまでを見せてワクワク感を演出。
※何館ブース番号を記載すると親切。(例:南館1FのH-101でお待ちしております🎵)

①日常系:搬入しました〜、撤収しました〜、打ち上げ中です〜等々
→作家本人がビックサイトにいる、東京にいる、という事実を見せる。特に遠方勢は移動(新幹線・飛行機など)の様子を載せるのもワクワク感を演出できます!


◆後日→戦利品リポスト祭りに引用ポストで反応(公式アナウンス有)

購入者が「こんなの買いました!」と報告してくれる(終了後すぐの人もいる)のでとにかく引用ポストで感謝の気持ちをたくさん伝えます。

もちろん感謝の意味も込めているのですが、ここで第二ターゲットが生まれます。それが

  • スペースに来るのを断念した人

  • 買い忘れをしてしまった人

  • 見てたら欲しくなってきた人

  • 遠方だからデザフェス自体に来れなかった人

    を自身のX(旧=Twitter)のタイムラインにあげてWEBSHOP(通販)に誘導します。私の場合はデザフェス開始と同時に通販がOPNEするように設定してイベント販売と通販を同時進行させます。


    これを息を吸うようにできれば立派なツイ廃!にレベルアップできます。


❹-4気をつけるべきNG(独断)告知

❹-2で告知の種類の説明で⑤メンタル系で発信を慎重にするべき内容があります。私の中でこれは発信しないようにしようと思っている内容は

  1. タヒにたい、自分はダメだ、などの見た相手に影響力のある言葉

  2. 喧嘩腰で明らかに怒っている内容

  3. これだけ頑張ってるのに〜!!という承認欲求

を注意して発信してます。1つ1つ解説します。


①相手に影響力のあるマイナスな言葉

例題で挙げたものは、私も常に持ち合わせてる感情なのですが、表立っては言わなように気をつけています。それは「引っ張られやすい言葉」だからです。それを見てくれてるファンの人に同じ状況の人がいて、その人に絶対に影響を与えてはいけないと強く思います。それよりも私の作品で少しでも笑顔になってくれたり、気持ちが軽くなったりした方が私のブランドコンセプトととも合っています。なので、私はなるべくそういう言葉を避けます。

『自分はダメだ』も同じです。ファンやお客様はお金という対価を払って作品を買ってくれてるのに「自分の作品なんかダメだ」なんて本人が言っていたら、気に入っているのに、価値がないもの?にお金を払ってしまった…って好きの度合いが落ち、離れてしまうかもしれません。なので、世に出したからには、私は誰よりも私の作品を好きでいる第一人者である必要があります。これがナルシストと言われようと、私は私の作品が大好きですと伝えていきます。


②カチン!ときてもグッと堪えて冷静に伝える

たま〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜に「これw100円ショップにあるじゃんw」「私はこれ好きじゃない」「何がいいのこれ?」などの言葉を引用ポストで伝えてくる人がいます。引用ポストした本人としては、作家本人に通知が入ると知らないのかもしれませんが、正直「カチン!」ときます(笑)

万人に愛されようとするのは不可能だし、どんな感想を持つかは自由であるべきだと思います。しかし、好きだと言ってくれる10人の人がいようとも、嫌いと言ってきた1人に、感情が揺らぎます。なので、こういう状況の時は喧嘩腰にならない、冷静に対応する、スルーします

昔は…全て喧嘩を買ってました(笑)その時間が無駄で何の利益にもメリットにもならないと気付いてからは反応しないようにしてます。


③これだけ頑張ってるのに〜!!という承認欲求モンスターにならない

作家やアーティストが作品を不特定多数に公開する場合、「好きって言ってもらいたい!」「頑張ったから見てほしい!」と思うのは当たり前の感情だと思います。私もめちゃくちゃあります!しかし、世の中が頑張った分だけ評価されるならば誰も苦労しないです。

私も時には「頑張ったのに〜」と愚痴をポストしますが、この「頑張ったのに〜」の言葉には「本当はやれることがあったのに、やらなかった、できることがまだあった、自分に対して甘えた、だから悔しい」の裏返しだと捉えるようにしています。なので、「頑張ったのに〜」ってなってもだから褒めて!慰めて!みたいな承認欲求モンスターにはならないように気をつけてポストしてます。


いかがでしたか?告知は何気なくポストしているように見えても、割と考えてポストするしないの取捨選択をしている、まさるでした。

次回はいよいよPart5:展示は作品を魅力的にする舞台装置になります。先日デザフェスvol.60のブース配置発表がありましたね!参考になれるように、まとめていきますよ。

次回もお楽しみに🎵

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