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100冊のmyえほん

2冊目は

『ラチとらいおん』マレーク・ベロニカ/ぶんとえ、とくながやすもと/訳、福音館書店、1965年

 『ラチとらいおん』
弱い者を助けてくれる存在。どこかで見かけたことがあるかもしれません。赤いらいおんの人形を。
子どもの心理をよく捉えている絵本と思います。
自分も小さいころ、一人で行動するようになって大きな犬のいる家の前や、知らない子どものいる家の前、暗い部屋などが怖かった思い出があります。こんな人形があったらよかったのに。
家にはハンガリー語の原書もあります。
作者のマレーク・ベロニカさんが21歳の時に描いた絵本とのこと。

原書の手紙には、インクがシミになった部分があります。
この手紙を読んだラチの涙?かとおもいきや、最後のページでらいおんが持っているペンからインクがこぼれていました。あーよかった!

6分
キーワード:こわがり・手紙・人形

ラチくんへ
きみは、らいおんと おなじくらいつよくなった。 もう、ぼくがいなくても だいじょうぶだよ。ぼくは これから よわむしのこどものところへ いって、つよいこどもにしてやらなくちゃならないんだ。ぼくをいつまでも わすれないでいていてくれたまえ。ぼくも、きみのことは わすれないよ。じゃ、さよなら           らいおんより

『ラチとらいおん』

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