見出し画像

サンキューカード

“城崎様
 メッセージいただきありがとうございます。
 こちらこそお世話になりました。
 また伺いたいと思います。     〇〇”

ゲストが無事に帰路に着いた後、その日のうちにしておきたいことがあります。今年の5月から始めた「サンキューカード」と呼ばれるものは、記憶が新鮮なうちに書き留めておかないと、後々その記憶を掘り起こさなくてはいけません。

rootfieldはありがたいことに、年間におけるリピーターの割合が高めです。2か月前にお会いした顔だなと思うことが今年の初めもありました。何度か利用してくださるゲストの方に感謝の気持ちはありつつも、何か形や目に残るものはできないかと考えたのち始めたのが「サンキューカード」です。

当初はどんな手段でどのような形のものを、どのくらいの間隔で始めていくか決めあぐねていました。予約時にいただいている住所にお送りするか。
SMSの開封率が高いというのでそちらも検討しました。また期間についても、1年後がいいのか半年後がいいのか1か月後なのか。手書きの手紙が良いか、データをダウンロードできる画像がいいのかなど。
ちょっとしたことのようですが、何かを始めるということはこうも思考を重ねなければなりません。

結局、事前にLINEやInstagramのDMにて問い合わせのやり取りがあった方にはそちらに、それ以外の方にはmailにてメッセージカードを送ることにしました。ファイルをダウンロードしていただければ写真として見れますし、ご一緒されていた方にも送れるのではと考えたのです。

サンキューカードに記載されている内容は、ゲストごとに異なります。
読んだときにその日のことを思い出してもらえるように、一緒に集まった方に連絡を取るきっかけとなるように、また今度どこかへ旅行に行きたいなと貴方の足が外を向くように、そうして巡り巡ってくれたら嬉しいなと思っています。

サービスを提供する側ではありますが、来てくださるゲストの方にはいつも幸せな気持ちを頂いています。子供たちのはしゃいでいる声や、お酒を交わしながら話に花が咲いている様子、時々こちらに興味を持っていただいた方と深くお話をさせていただくこともあります。どれをとっても私を気持ちのいい高揚感で満たしてくれます。帰宅する際の胸いっぱいのこの気持ちは、皆様からもらったものです。

“古民家宿rootfieldにお越しくださり誠にありがとうございました。
 皆様にとって素敵な滞在となっていれば幸いです。
 またお会いできる日を楽しみにしています。”




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?