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TKC #5 「僕らはみんな、戦闘力5」

2011年8月、LAに行く「理由=UCLAに短期研修」と「手段=経済産業省からの派遣」を手に入れた話が前回。

https://note.com/nichibeientame/n/nb9d353d3b6ca?magazine_key=mf3d23760e100

そもそも僕はずっとロサンゼルスに憧れていた。過去に行く機会もなくはなかったんだけど、「まだ早い」という訳のわからない理由で断っていた。

1つの理由は、映画、エンタメの聖地だから。ハリウッドなんて恐れ多くていけないやと思っていた。でも、実際行ってわかったのは、超当たり前だが、ハリウッドの人たちも同じ人間ってこと。つまり絶対に勝てない相手ではないと。ハリウッドの人たちは、ナメック星人でもサイヤ人でもなく、同じ戦闘力5の地球人だと気がつきました。もちろん頭ではわかっていたけど、それを体でわかりにいった、というのが正確な表現でしょうか。

これは何にでも当てはまることだと思っていて、畏敬の念をいただくと、どうしてもその対象を神格化してしまい、自分とは次元が違うと思ってしまう。そうやって目標が憧れになり、諦めになることってよくあると思います。

でもそんなことはない、同じ戦闘力5の地球人なわけですから、絶望的な差なんてないわけです。諦める理由は皆無。やってみなはれ、行ってみなはれ、とはまさにそれに気が付くための所作だと僕は思います。きっと松下幸之助さんはドラゴンボールの愛読者なんだと思います。(時系列無茶苦茶ですが、それはきっと時代を逆行したのでしょう。TENNETより)

尚、戦闘力5の地球人がわからない人は、ドラゴンボールのラディッツが地球に来るところを参照ください。

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もう1つは僕はサーフィンとスケートボードをやっていたことが理由です。スケートボードを始めたきっかけが、DOGTOWN &Z-BOYSというドキュメンタリー映画を、学生時代バイトしていたサーフショップで見たことなんですが、それの舞台はロサンゼルス、ヴェニス。そんなところに僕みたいなヘタクソが行っていいわけないと思っていた。これももちろん同じ戦闘力5地球人理論により、行ってみなはれすればなんてことない。ヴェニスにだってヘタクソはいるし、そもそもみんな初めはヘタクソなわけです。ただ、その後僕はヴェニスのスケートパークでアメリカ人とスケボーを何度かしたんですが、その時は戦闘力は5と400くらい違いました。(400はZ戦士たちがそんくらいです)

ちなみに僕はそのドキュメンタリーを見た頃から映像制作に興味をもち、サーフィンの撮影やサーフトリップのムービーを撮り始めました。今こうやって映像制作をしている第二の原点であります。

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第2?では第1は何か?というか、ドラえもんリトルスターウォーズ(宇宙小戦争)という映画です。この映画は別に映画や映像制作の話ではなく、宇宙戦争の話なんですけど、その中でスネ夫が家にジオラマを作ってそれをビデオカメラで撮るシーンがあるんです。

少年田中はそれに無性に憧れ、たまたま当時は珍しくビデオカメラを持っている親戚がいたので無理言って貸してもらい、夢中で映像を撮りました。僕にとっての初めての「映画」作りです。撮影してはカットしたい場所まで巻き戻してそこから上書き撮影する、そんなことをやっていました。当時の僕は弟と2段ベッドで寝ていたのですが、その2段ベットにいろいろ線を張り巡らせ、プラモデルを動かして撮影していました。それが僕の映画作りの原点です。(その後、とある映画のせいで、映画が大嫌いになります)

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話は戻って、そんなロサンゼルスに初めて行く夏。

何もわからない僕はなぜかサンフランシスコ経由のチケットを買っていました。なぜかはわからない多分安かったんだと思います。我が家は羽田が近いので、羽田発でラッキー!くらいに思っていました。このSF経由が様々な出会いとアクシデントをこの後生み出します。

ちなみに、僕はこの研修に行くこと決まった後も英語の勉強はちゃんと続けました。スピードラーニングで。というかスピードラーニングしかしていない。後は事前に学習しておけと渡された英語の分厚いテキスト。それを読むことで業界用語の単語は大体頭に入ったけど、基本能力はスピードラーニングオンリー。正直、僕は、石川遼くんの次にスピードラーニングを人生に役立てた男だと思います。ぜひ、僕を広告に使ってください。

さて、出発の前日。

僕は大学時代の先輩後輩たちと自由が丘のお好み焼き屋で飯を食べていました。すると後輩の一人が僕に、明日からLAですよね?自分の新入社員の時のトレーナー先輩がLAにいるんで紹介しましょうか?と言われた。その男の名前は福井俊平。

早速彼に連絡をすると、「今、サンフランシスコにいるから会えないや」という冷たい返信が来ました。同じカリフォルニアじゃん!冷たいな!とか思いながらも、ふと思い出しました。むむっ、俺の航空券、サンフランシスコ経由じゃん、と。しかもなぜかサンフランシスコに1泊することになっている0じゃん、と。なので、その旨を、その冷徹人間福井さんに旨連絡をすると、じゃあ夕飯でも食おうぜ!となりました。これが幸か不幸か僕のLAでの経験、HayatoさんやKoheiくんとの出会いにも繋がります。(やっと)

そうして僕はついにアメリカ本土、カリフォルニア州に向けて旅立つのでした。


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