見出し画像

【日アニおしごと図鑑 Vol.5】Webデザインだけじゃない!幅広くクリエイティブなデジタル関連のお仕事

日本アニメーションは、「世界名作劇場」シリーズや「ちびまる子ちゃん」などの“アニメを作っている会社“です。しかし、アニメを制作しているだけではありません。日本アニメーショングループ内には、商品化や海外展開、音楽管理など様々な分野を担う会社があります。

グループの会社のひとつに、デジタルコンテンツを手がけるジェイ・アニメ・ドットコムという会社があります。今回の日アニおしごと図鑑では、ジェイ・アニメ・ドットコムで活躍しているWebデザイナーの東野さんに話を聞きました。

ジェイ・アニメ・ドットコム株式会社 Webデザイナー 東野達貴さん(2019年7月入社)

_仕事内容を教えてください

東野:私が所属しているジェイ・アニメ・ドットコム株式会社は、デジタルコンテンツなどを専門にしている日本アニメーショングループの会社です。主にLINEスタンプやLINE着せかえ、待ち受け画像などを制作して配信したり、コーポレートサイトや手がけている作品のWebサイトの管理、人気キャラクターのSNS運営などデジタルコンテンツに携わった業務を行っています。私はWebデザイナーとして入社したので、Webサイトの制作や前述の業務が仕事の中心です。最近では、プロモーションビデオなどの映像制作の仕事も担当しており、仕事の幅が広がっています。

_映像制作までできるのですね。学校や前の職場でスキルを身に着けたのですか?

東野:大学を卒業して、最初に入ったのはインテリアやアパレルなどを販売している会社です。Webサイトを運営が仕事でしたので、商品の写真を撮ってECサイトの商品ページを作成やカタログのデザインなどをしていました。会社が大きくなるのに伴って、写真を撮る作業に荷下ろし作業も追加され、最終的には荷下ろし作業の方が多くなり、毎日ヘトヘトに…。やりたいことを実現するために転職を決めました。

_どのようなお仕事を探されていたのですが

東野:Web制作の仕事を探していました。Web制作の中には、コーポレートサイトや製品サイトなどの自社のコンテンツを長期的に運営するWeb制作と、クライアントから様々な依頼を受けるWeb制作の2種類があります。私は、自社のコンテンツと一緒に成長しながら長期的に携わりたいと考えていたので、同じ社内で活躍できるWebデザイナーになりたいと思っています。

_日本アニメーションに入りたいと思ったきっかけは何ですか

東野:もともとアニメは大好きです。しかし、“Web制作がしたい”という想いが強かったので、アニメ業界に限定せず仕事を探しました。職種で探していたので、色々な業界の仕事に応募していたのですが、その中でも特に「ちびまる子ちゃん」や「ラスカル」といった日本アニメーションのキャラクターに惹かれて、ジェイ・アニメ・ドットコムが第一志望になりました。

_Web制作というだけでなく、アニメに携わる会社を見つけられたのですね!新しい環境はいかがですか。

東野:地方から初めての上京だったので、不安も多かったのですが、すごく柔軟な職場で働きやすいと感じています。最近、オフィスが移転して、部署ごとに分かれていたオフィスがワンフロアになりました。業務上だけでなく、同世代スタッフとのコミュニケーションも増えて、ますます楽しくなりました。

_にぎやかなオフィスになりましたね。色々な部署と一緒に仕事をすることも多いと思いますが、Web制作の仕事のどんなところが好きですか?

東野:特技や能力を活かして、新しいことに挑戦できることですね。前職でWebデザインをしていたこともあって、Webデザイナーとして入社したのですが、ジェイ・アニメ・ドットコムでは、LINEスタンプや映像制作など、新しいことにも挑戦させてもらっています。
Webや映像の制作といっても定期的にある仕事ではないので、たまたま複数の案件が同じ時期に重なってしまったときは慌ただしくしていますが…(笑)

また、時代の変化とともに、Webデザイナーに求められるスキルが多くなってきていて、自分のスキル不足に悩むこともあります。実際のWeb制作業務では、Webサイトをデザインするだけでなく、コードを書き、サイトに動きをつけるためスクリプトなどをプログラミングして、サイト内で使用する画像や映像などの素材を作り、管理システムに組み込んでいく…といった様に工程も多く、それぞれで求められるスキルも異なります。ただ作業としてこなすのではなく、しっかり勉強して身につける時間にしたいと思って業務にあたっています。

_デスクの近くを通るたびに別のソフトで作業されているのが見えるので、気になっていました。一言にWeb制作といっても、画像の加工などもされているのですね。やりがいを感じるのはどんな時ですか。

東野:やっぱり、自分が作ったものが世に出る時ですね。WebサイトやLINEスタンプはもちろんですが、作った映像が街中の大きなビジョンや、お店で使われているところを見ると、“これは自分が作ったんだ!”って言いたくなります。ジェイ・アニメ・ドットコムで初めて作った物販フェアのプロモーション動画は、原作者や同僚たちに“とてもかわいいです!”と言ってもらえて、すごく嬉しかったです。1枚のイラストでも、細かくレイヤーを分けて動かすだけで、命が吹き込まれたようにかわいくなるので、そこにやりがいを感じます。

【東野さんがジェイ・アニメ・ドットコムで初めて制作した動画】
まる子とコジコジPV
https://www.youtube.com/watch?v=8ufG00JlE-c

また、父親が「未来少年コナン」世代で大ファンなので、ホームページを制作したときには真っ先に報告しました!「赤毛のアン アニメコンサート」ではWebサイトやSNSなどを担当したのですが、コンサートで上映した映像のクレジットに名前を載せていただき、実際に会場で見た時にやりがいを感じました。WebサイトやLINEスタンプ、プロモーション動画の制作業務で制作者の名前が出ることは滅多にないので、公の場で自分の名前を出してもらえるのは貴重な体験でした。
〇未来少年コナンHP
https://future-boy-conan.com/

_自分の名前がクレジットに載るのはとても感慨深いですよね。
アニメがお好きということですが、好きな作品やおすすめの作品があれば教えてください。

他社さんの作品にはなりますが、つい最近アニメで完結した、『進撃の巨人』が大好きです。
『進撃の巨人』を超える面白さはないな~と思ってます。
これは僕が入社してから知って驚いたことなんですが、ラスカルと『進撃の巨人』がコラボしていたんです。進撃ファンとしては、知らなくて恥ずかしいのですが(笑)
このコラボをしてるときに、自分も携わりたかった!と思いました。
あとは少し昔の作品ではあるんですが、『幽☆遊☆白書』が好きで、自分の提案や企画次第では、そういった自分の好きな作品とコラボできるかも?と思うと、夢のある仕事だなと感じています。

_これから、いろいろな提案次第で好きな作品と関わることができそうですね、私も楽しみにしています!
お仕事以外の話になりますが、休日の過ごし方、ストレス解消法を教えてください

今は天国へ旅立ってしまったんですが、以前は愛犬のポメラニアンが2匹いて、愛犬と遊ぶ時間が何よりの癒やしでした。
休日には「ポメラニアンの会」通称「ポメ会」に連れて行って交流したりしていました。


_同じ犬種が大集合していて、かわいいですね!大切なペットを通じての出会い、とても良い関係性が生まれそうです。

あとは、もともと子供の頃に好きだったゲームを今も続けていて、大会に出てみたりもしました。結果は予選で落ちたりを繰り返していてまだまだなんですが(笑)

そのほか仕事関係でいうと、趣味が仕事に繋がったと思っています。学生時代から趣味でイラストを描いたり、イラストを公開する個人サイトを作ったり、動画を編集してアップロードしたり…もともとクリエイティブな作業が好きで、その延長で今の仕事ができています。
趣味を仕事にすると嫌いになったり長続きしないと言われているので、なかなかクリエイティブな職種には応募してこなかったんですが、逆に毎日の仕事なので、好きな作業じゃないと長続きしないと思い、今の仕事を続けられています。

_これまで、社内で一番楽しかったことはありますか?
全然仕事とは関係ないんですが、日本アニメーションの仲の良い社員さんたちと休日にスノーボードに行ったり、お花見をしたりしたことがとても楽しかったです。
上京してきた身で、なかなか東京で友達もできずにいて、会社の人たちと遊ぶのが憧れでもあったので、コミュニケーションも取れて良いリフレッシュになっています。
仕事で一番楽しいことは一概には言えず、次々と上書きされている気がします。
「まる子とコジコジ」の販促ムービーを手がけているときも楽しかったし、「青のオーケストラ」の公式YouTubeチャンネルで公開する動画を編集しているときも、やりがいを感じて楽しかったです。
今行っている公開前の制作も楽しいですし、情報解禁やSNSでの反応が楽しみになっています。

【東野さんのデザインしたウェブサイトの一例】
〇化けギツネのちくわHP

_これから会社でどんなことをしていきたいですか
いずれは自ら発案、企画をして、やってみたいことはまずやってみる、という主体性を身につけたいです。今はなかなかそういった企画力に乏しいんですが…(笑)
クリエイターや制作業務というと、仕事を受けて制作をして納品して…という流れが一般的かと思んですが、この会社には自ら発案したり企画をスタートできる環境があります。
社員が新作アニメやコンテンツを考えて発表できる場もあり、アニメ会社ならではの良いところだと感じています。
企画や事業そのものをクリエイトできるクリエイターになりたいです。

【編集後記】
ウェブデザインに限らず、幅広い仕事内容で活躍している東野さん。
これからも、新しいものをクリエイトして会社に新たな風を吹き込んでくれそうです!

聞き手:村岡 佑哉、miho nishikata

©NIPPON ANIMATION CO., LTD.

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?