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小説の設定

登場人物

主人公

アニータ
ホモサピエンスの女性。17歳。宇宙船内で生まれたので故郷となる星はない。この船が故郷のようなものである。宇宙船の所有者。幼少期に両親を殺されている。現在、彼女が所有しているこの宇宙船はもともと彼女の両親のものだったが、この船がテロリストに強襲された際、殺されてしまった。彼女が生き残った理由は、テロリストに襲われた時、両親が彼女を船の保管庫に隠したからである。この時、彼女は積荷の一つであった、高さ2メートルのテディベアのぬいぐるみと出会う。このぬいぐるみは、見た目はぬいぐるみだが中身は高性能殺人用多用途AIが搭載されたロボットである。これは軍や警察、民間軍事組織の所有物でも、それらに納品するために軍事企業によって製造されたものでもない。闇ルートから入手された軍用品や警察の備品を用いて違法に製造されたものである。アニータの両親はこの事実を知らされていなかった。また、彼女の両親が殺された時、民間の輸送船を狙ったテロ行為、海賊行為が頻発していた。その理由は、テロリストたちがこの殺人ロボットを回収するためであった。彼らはネット上でロボットを購入する。このまま彼らの元にロボットが送られてしまうと、すぐにお縄になってしまうので防衛設備が不十分な民間輸送船に海賊行為をおこなったように見せかけてロボットを回収するのである。テロリストは彼女の両親を殺したが、その後、このロボットに殺される。

ファニー
違法に製造された高性能殺人用多用途AIを搭載したテディベアの見た目をしたロボット。宇宙船が襲われた時、テロリストは自分達のスマホのアプリからファニーに対して起動信号を発信していた。テロリストたちが起動信号を発した理由はアニータの両親をすでに殺していて、他に乗務員はいないと考えていたからである。アニータは当時、生後7ヶ月だった。彼女の両親は船の警報を聞いてすぐに彼女を幼児用の休眠カプセルに入れて、保管庫に入れた。だから、彼女は鳴き声をあげず、船内を歩き回ったりしなかったのである。この保管庫でファニーは初めて起動した。初回起動すると、起動信号が発信された場所に自動で向かい、所有者の認証が行われる。なお、起動信号の受信範囲は半径100mである。この認証が行われて初めてこのロボットに命令を下すことができる。これがされなければこのロボットはただ、自分を守るためにしか殺人能力を発揮せず、以下のバグが発動し、単独で行動する。このロボットのバグとして、幼児は所有者の命令があっても殺さず、スキャンして将来性奴隷として使えるか否か判断し、使える場合はその幼児を育て、そうでない場合は臓器売買や紛争地帯での児童兵、特定の性癖を有する人物に売り渡すというものがあった。これは実際のところ、プログラムの作成者が恣意的に組み込んだものでバグではなく本来の仕様である。このようなプログラムを仕込んだ理由は、テロリストに対してロボットを売り、資金を得ると同時に、テロリストが当局に捕縛、もしくは殺害、またはそれ以外の何らかの理由によって所有者がいなくなった場合、このロボットを用いて人身売買を行うことを目的としていたからである。クマのぬいぐるみの見た目にした理由は当局にこれが殺人用のロボットであることを悟らせないようにするためではなく、ターゲットとなる女児や男児を安心させるためである。こうすることで彼らを円滑に誘拐することができると考えたからである。ファニーもこの機能を持っていた。これが起動した時、これはこれの有する人感センサーによってテロリスト5人が生存していること、アニータの両親が死亡していること、そしてアニータが休眠カプセルの中で眠っていることを確認していた。ファニーはアニータをスキャンする。結果、彼女は育てるだけの価値があると判断した。ファニーの設計思想には利益の最大化というものがある。テロリストに契約どうりにこれを売るよりもアニータを育ててからか

その他

アニータの父
アニータの母
フー博士

世界観

恒星系間物資運搬公社
統治が安定している恒星系から統治が安定している恒星系に物資を運搬する。そこから辺境の恒星系や統治が安定していない恒星系に物資を運搬する。統治が安定している恒星系は統治が不安定な恒星系へ物資を運搬し、利益を得、発展している。統治が不安定な恒星系は物資が不足し、文明が遅れている。物資運搬の軌道は統治が安定している恒星系から統治が安定している恒星系か統治が安定している恒星系から中継ポイントであるスペースコロニーかスペースコロニーからスペースコロニーに沿って作られておりその距離は1光年ごとである。この軌道をスターラインという。恒星系は安定度ごとにランクが5段階に定められている。レベル1が最も低いランクの恒星系であり、レベル5が最も高いランクの恒星系である。レベル5の恒星系はお互いに協定を結んでおり、これをスターライン協定と言う。そして、この協定に参加する恒星系はスターライン協定同盟と言う銀河全域に多大な影響力を及ぼす連合体を形成している。この協定で定められているのはレベル5の恒星系同士の不戦協定、内政への不可侵協定、物資安定供給の協定、地位平等の協定、スターライン警備の協定、スターライン協定連合の定時連絡会議の開催と参加義務の協定である。

スターラインの図解
(拡大、縮小が逆でした。。。)



エイティーズ
1980年代の好景気に憧れを持つ人々による社会運動集団。メンバーは80年代風の格好をすることがアイデンティティである。ファニーはこのような社会運動集団をどうにもならないことを訴えている無意味な活動家だと言っている。この社会運動はワープ航法確立後に登場した。当時の社会は不景気で貧富の格差が激しい。

ワープ航法確立による宇宙への影響
ワープ航法の確立によってそれまで数多の運送員の胃袋を支えてきた飲食店や宿泊施設を要するコロニーや惑星は仕事が激減し、失業者が溢れた。これによりそれらのコロニーや惑星は過疎化しコロニーは放棄され惑星は住人が居なくなりその惑星本来の姿に戻った。このように失業者が溢れたことで銀河の治安は悪化し、新興宗教や過激な思想、テロリストなどが増加した。これ以降、銀河での格差はますます広がることとなる。

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