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校内人事は年間通して進めよう

6年生の担任の持ち上がりができなかったことを理由に、給食のカレーに漂白剤を入れた小学校教員が逮捕されました。

この行為にはあまりにも言語道断すぎて…。Twitterでこの教員を採用した教育委員会に問題があるとのツイートがありましたが、さすがにそこまで見抜くなんて無理でしょう。何かの腹いせでカレーに漂白剤入れるなんて普通考えられませんから。いずれにしてもこのことで直接的な被害が出なくてよかったです。

さて、この教員曰く「担任を外されて悔しかった」と言っていますが、おそらくこのように校内の人事を恨んでいる教員は当然いるでしょう。恨む度合いにはいろいろあるでしょうが、このあたりは教員の甘いところです。人事なのですから組織の命令に従って然るべきです。それが嫌ならば辞めればいいのです。

校長としては、甘ちゃんな教員にはこうやって言ってやりたいところですが、逆効果になるでしょうからとりあえず黙ってます。(笑´∀`)

校内にはこうした甘ちゃんな教員がいる前提で、校長は校内人事、つまり担任や校務分掌決めをしていかなければなりません。

ここからは、校内人事は進めるにあたって気をつけるべきことをお話ししていきます。

一つめに、「1年で担任は交代する」という前提であることを常々話しておきます。そのために、様々な仕掛けをします。例えば、6月のあたりで学級経営をチェックする機会を設けます。須永吉信氏の『6月の学級経営』といった書籍を参考に学級経営の乱れをチェックさせます。こうした際に、「残り◯ヶ月」ということを意識させるのです。このように、時々「残り◯ヶ月」という意識を高めさせていきます。

二つめに、枠が決まっていることはその枠に入る人とそうでない人が当然出てくることをその場面が現れたときに話しておくようにします。例えば、陸上大会の選手に選ばれた子どもとそうでない子どもが出た時の指導について話をする際に、大人と子どもも同じであることを話しておきます。人生の中で自分の思ったとおりにいく場合とそうでない場合があり、そうでない場合にどう立ち振る舞うかを先生たちに問いかけます。そこで、校内人事の場合についても触れるのです。そして、3月が近づき校内人事が本格的に始まろうとする前に、「校内の子どもたち皆がスムーズに1年間学校生活が送れることを念頭に、学校全体のことを考えて、私(校長)が校内人事を決めていきます。希望は希望としてうかがいますが、これまでもお話ししてきましたように、希望通りに行く場合とそうでない場合がありますが、これも仕事ですので受け入れてください。」とことあるごとに話します。

最後に人事を決定した段階では、一人一人の先生に「あなたには◯◯というところを期待して……」と担任や校務分掌の意図を話していきます。

このようにして、校内人事のことについては年間通して仕掛けをしていく必要があると考えています。なぜならば、わだかまりが多い中で年度が始まってしまうと学校経営がうまくいかないからです。

校長も担任と同様、1年勝負ですが、翌年度のことを常に考えながらの勝負になることを忘れてはならないでしょう。

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