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忘れられないトラウマを再び体験する「ザ・ヴォイド 変異世界」

人間食べ食べカエルさんが映画.comのレビューでまさかの「ザ・ヴォイド 変異世界」を取り上げてくれた!
この映画は僕もインパクトを絶大に受けた映画で盤で絶対欲しい!と思ったら日本語字幕版はDVDのみだったので動画データでHD版を買いました。ただ人間食べ食べカエルさんのレビューは相変わらず素晴らしく映画の良い魅力をがっつり取り出してましたが、僕の場合は購入までに至った動機がちょっと違くて…

まず最初に予告をYouTubeで観た時は、異形もめちゃグロくていい感じだし「遊星からの物体X」ぽくて超面白そう!つって劇場公開を待って待ってやっと公開されたんでヒューマントラストシネマ渋谷に観に行ってきたんです。
期待値爆上げで超楽しみにしてったら、観てる途中であれ?なんかすごい眠気が…
それでも絶対面白いはず!という思い込みがあったのでなんとか眠気に耐えて耐えて自分との闘いの中、一瞬意識を失いかけつつなんとか8割くらいは鑑賞し、その日は劇場を後にしました。
その時の感想は「おかしい…こんなはずでは…」という一種混乱状態。
海外レビューを当たってみてもホラーマニアはほぼ大絶賛!という状況。
これは…自分の審美眼が狂ってしまったのか…いや、でもめっちゃ眠かったよマジで…という思いが交錯しました。

話はちょっと変わりますが、僕はホラーが好きですが、それとは別にアホみたいにクッソつまらないホラー映画も大好きなんです。
一番最初に出会ったのはまだ十代の頃、仙台の姉の家で観た「レイダース 失われたゾンビ」
その後も悪名高い「ヘル・オブ・ザ・リヴィングデッド」や「ゾンビ3」(これはまた別での思い出もあるのですが)「新ゾンビ」などと出会い、どれもこれも眠気との、自分との闘いに勝たないと最後まで観ていられない!こんだけクッソつまらないなんて逆に素晴らしい!なんとしても盤で手に入れなければ!という熱い想いに駆られて盤を購入してしまいます。(レイダース 失われたゾンビのHDリマスターは一体いつになったら販売されるんですか!)

上記に挙げた映画はどれもこれも80~90年代に作られた映画でしたが、この「ザ・ヴォイド」にも全く同じモノを感じたんです。
80年代ならいざ知らず、2016年作でホラーマニアは大絶賛!それ以外の人は全員寝る!みたいな映画を作れるなんて素晴らしい!

…いいところはいっぱいあるんですよ。コズミックホラーに発展していくからラヴクラフト成分もちろんあるし。異形は大変にグロいし。
ただやっぱり眠くなる大部分の原因は「変な間」
90分映画のはずなのに体感3時間くらいに感じてしまうこの変な間。
物語に重みをもたせるための演出よねとはわかっていてもあっという間に眠気が忍び寄ってきて気づくと寝てます。
異形+容赦ないスプラッター描写といえば「ザ・フィースト」なんて名作を思い出しちゃいますが、ああいう最初から最後までハイテンションで突き抜ける作品の方が飽きずに観れますもんね。

とはいえ、僕に盤の購入まで決意させるクソ映画(誉め言葉です)はなかなかないので人間食べ食べカエルさんが大当たり枠とまで強気に紹介してくれた事で、この奇跡みたいな映画に触れてくれる人が一人でも増えたら嬉しいなーなんて思いました。

※「サイコ・ゴアマン」は最後まで寝ずに楽しく観れました🤗


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