見出し画像

親切が身にしみる(東北、北海道スクーターひとり旅⑫)

北海道一周をメインのこの旅も、基本的には「日本の海岸線巡り」なので津軽半島を周る事にしました。
青森市の郊外に出たら、ものすごく広い田んぼに出た。
「北海道は広い」と聞いてたけど、自分が周ってたルートは山に遮られ、地の果てまでも畑って感じはなかったなぁ。
そこいくとここは広い。
地平線まで田んぼって感じ。

この辺も信号が殆どないので、北海道モードで走らせて頂きます。
て事で津軽半島の尖端に。

逆「遥かにかすみ見えるだけ」

「判官贔屓」って言葉があるけど、竜飛崎は義経が生き延びて蝦夷へ渡り、その後大陸へ渡ってジンギスカンになったという伝説が残ってる。
北洋木材の所長さんも
「義経は北海道に渡ったからねぇ」と判官贔屓していた。
苦境のヒーローを応援したい。
その気持ちは素晴らしいけれど、いくらなんでもジンギスカンを食べたならともかく、ジンギスカンになった、まではねー、、、

青森にはキリスト様のお墓もあるらしく、なんとも判官贔屓な地方ですね。

青い海の向こう側は函館か。
楽しかったなぁ、、、、
と、さらなる楽しさを求めて走る

スピーカーからあの歌が

北海道とは打って変わっての暑さ。
このまま日本海側へ出て、千本鳥居の高山稲荷神社へ。

202本しかなかったですよ〜

ここの神主さんは頭良いですね。
裏山に鳥居立てて観光客がわんさかワンサカ。
レナウンの洋服着てお賽銭投げて行く。
投資に見合った収益ありかな。

キツネがズラリ

またもや坊やと孫の祈願済ませて、
「鶴の舞橋」に

後方は岩木山

緩やかなアーチが3連複で楽しめます

鶴のエサ場かな

サギや鶴は居たけど、丹頂鶴は発見出来ずじまい。
どちらかお出掛けですかね?

次は弘前城へ


垣間見える弘前城

弘前城って城内が広いのと、真夏の日射しで汗びっしょり。
バテてしまった。
再び海岸線に戻る途中、よさげな岩木山神社に寄る。

お代わりしたら50円ひいてくれた

先ずはリンゴシャーベットで体を冷やすも、1個150円となんともお値打ち品。
2個食べて昼めし代わりにしちゃった。

2個目は謝恩価格にしてくれたので、気のいいおばあちゃんをパシャリ(^^)

どこへ行っても坊やと孫の祈願

ガソリンスタンドのおっちゃん曰く「今日は特別」の暑さの中、ルートを教わって再び日本海側に向かう


畑の遠く向こうが白神山地

これで国道?と思う位に狭くてクネクネした3号線を抜けると、懐かしい八森海岸に出て丁度日暮れ時

海に沈む夕陽

15年か20年前に悦子さんと東北旅行した時にも、ここで海に沈む夕陽を見たんだよね。
静岡市では海に沈む夕陽はお目にかかれないから、稀な経験です。

だもんでその時に味噌が美味しかった、「さかな鍋定食」屋さんを再発見!!
当時とは建て替えたみたいだけど、同じ場所だし間違いなさそう。
シメシメ\(^o^)/


この日は貸切予約

残念!!
予約満席で断られてしまった。
ノレン出てるし、「まだ団体さんは来てないから良いじゃん」と食い下がるも却下されてしまった。
「何年も前にさかな鍋定食を食べて、美味しいから楽しみにして静岡から来たのに」ってボヤいても、却下は却下。
仕方なくテイクアウトのドーナツもらって、ボンヤリ寂しく食べました。
おいしかったけどね(^.^;
うつむいてたら悲しい事実に気付いてしまった。

まだ3000kmしか走ってないリアタイヤが、1週間ですり減っちゃった。
7000kmもつでしょフツー。
「そんなバカな」と思いつつの、受け入れ難い事実。
走り続けて発熱摩耗したのかなぁ?

ここで冷静沈着な人ならば、
交換してくれる店を予約して、八郎潟とか秋田県観光を済ませ、キャンプしてからタイヤ交換に向かうかな。
それが出来ない初老オヤジの悪癖「強迫観念」

秋田市内で2軒在庫がないと断られてしまい、2輪館は新潟と仙台まで行かないとない。
海岸線を走り続けて新潟にするか、、、
究極の2択なんだけど、行った事のない蔵王、山寺の近い仙台を選ぶ。
日暮れ時にまたナビにバイパスを指示されて、仕方なくクロネコヤマトの営業所で教えてもらう事に。
「バイパスに乗れないなら山形県の山越えになるけど、13号線を、、、」と、
かなり詳しく教えてくれて、感謝すると共に人間性見習わなきゃね。
m(_ _)m
秋田空港付近から仙台までは200km少々。
ガソリンスタンドはやってなさそうな時間帯だから、ルート外すと深夜に山の中でガス欠する。
ガス欠だけは避けなきゃ。
と思いつつ、初っ端から13号線がみつからなくて踏み外してしまった。
本能の赴くままに13号線を見つけ出して「鳴子」とか「米沢」とか、聞いた地名ではあるものの、日本のどこを走ってるのか分からないまま山越えを続ける。
「万が一なにかあったらレッカー車を頼もう」
と思ったものの、加入してる保険会社が分からない。
遅くならないうちに契約してる保険屋さんに聞く事にした。
その前にメモ探さないと。
懐中電灯で照らしながらウエストポーチを漁ってると 

「さっきから何探してんの?」
初老の紳士に声を掛けられた
「ボールペンなら持って来てやろうか?」

有り難くもご親切に。
こんな親切なおじいさんが居るんだね。
ホントに見習わなきゃの人格に触れました。涙こそ出なかったけど、ホントに親切心が有り難かったなぁ。

返信がないと分かってるメールを悦子さんにして、仙台へ着いたのが深夜1時すぎでした。
青森市から津軽半島周って、弘前方面へ戻って。
また日本海側へ出て、秋田から山形抜けて太平洋側の仙台へ、って1日で700km以上走ったのかな?
途中でメーターケーブルが切れてしまい、距離も速度も分からないまま無事故無違反で終えました。

Googleマップでの推定走行距離
675㌔。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?