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新規アプリアイデア 『イロモ』 の授業メモ (制作期間:3ヶ月)

この記事は,大学の授業で制作した「カラダを良好に保つこと」をメインのテーマとしている新規アプリアイデアに対する制作過程や仕様について書いていきます。どんなサービスなのかや機能にあるデータの可視化など適当に書いてあるやつです。
荒削りな所もあるし足りない所だらけな上勢いで書いているのですが,一区切りついたので忘れないための備忘録的な意味合いも持たせてメモ的に書いていくやつです。

以下の動画は,イロモを体験した時のシナリオデモを簡単に紹介したものになります。本当に簡単な動画ですが,個人的には目次の項目を読んでいただいた上で視聴して貰えると何をやっているのかが分かり易いのでは無いかと思います。(1分程度という制約上足りない部分がありますがご了承下さい)



1.コンセプト

今回作成したアプリのコンセプトは,『自分の頑張りに気づく事を促す』と言うものです。

コンセプトツリーシート

1-1.インタビュー

主に簡単な搭載機能のアイデアを何個も出した上で対象年齢に近い層に対しておよそ3 ~ 4時間のインタビューを行いました。インタビュー対象者は以下の3人です。

  • 23歳 男性 新社会人(IT系)

  • 24歳 女性 フリーター

  • 19歳 女性 新社会人(事務系)

インタビュー回数は主に1ヶ月毎に3度行ってきた。2回目は前述の通りだが,1,3回目は1時間程度の内容である。そして,これらのインタビューから後のペルソナや解決すべき問題点を設定するきっかけとなった。【(自分用)働いている方は忙しいので友人だとしても2週間以上前にアポを取っておくと良い。】

1-2.インタビュー結果を受けて

インタビューでは様々なアイデアを評価・改善していただいたうち,最終的に採用したものは先程同様箇条書きにしておきます。

  • 塗り絵

  • 画面を隠す

  • 頑張りの記録

  • モヤっとした事の記録

  • 塗り絵完成に対する報酬(未実装)

  • モヤっとした出来事に対する発散

これらのアイデアは後に話すペルソナ(仮想ユーザー)に対して有効なものとして搭載していて,インタビュー内ではあまりウケなかったものを少し変換して残してあります。

1-3.コンセプトツリー

いよいよこの見出しの本編ですね。ここでは,このアプリを体験する上で魅力的だと言える事を3つ程書いていきます。
まずは,その日に頑張った出来事を自分自身で記録していくところから始まります。ここは自分で書いた数により塗り絵を進めるためのインクが溜まるという仕様になっています。塗り絵をやっている間は割と無心になるか,塗る事に対して集中するのでそれを狙っています。
次に,モヤっとした出来事を書いていく所です。ここは,普段悩みこんでしまう人に対してキツイ作業かもしれません。ただ,そういう人達の問題点としては思い付いた事に対して時間をかけて考えるという癖があるという事です。この機能は自分で書く性質上,敢えて書かないという選択肢を取る事ができる。つまり,取捨選択ができるようになっています。ここで思い付いたけど文字に起こさずに捨てるという作業を意識的に行う事によって,普段考え込んでしまうような出来事にも捨てるという選択肢を生み出す事を狙っています。
最後に,頑張った出来事に対するハードルの変化です。これも後に説明するサービス概要に被る所がありますが,塗り絵を進めるためには頑張った出来事の数を増やす必要があります。数を増やすためには内容を薄くても良いので絞り出す必要があります。初めのうちは,「専門的な仕事が難しいけど数をこなしているうちにできるようになってきた」みたいな普段とは違う所を書いていく事になるかもしれません。ただ,塗り絵を進めるために繰り返して使っていると「朝早く起きれた」だったり「お昼ご飯食べる事ができた」みたいに頑張った出来事に対するハードルが下がる事を狙いとしています。

2.ペルソナ

このサービスを考えていく時にどんなユーザーが使っているのかというものを参考にした仮想のユーザーになります。価値観や普段の行動パターンにまで及んで理解した上で,特徴を抽出したユーザーパターンを予め設定しておくことで,似たような行動理念であったり状況の人にも刺さるのでは無いかと考え作りました。
ところで,先程までの1.コンセプトを読んだ方は思ったはずです。これって頑張った出来事の記録をとる事とテーマの繋がりってなくね?と… 安心して下さい。実はあるんです。それもここで解説していきます。
(この章はあくまでペルソナ目線での話で一般的に有効であると考えての話ではありません。)

ペルソナシート

2-1.ペルソナの属性 / 好きな事

ここで書いていくのはペルソナがどんな人物なのかについてです。箇条書きで書くとあまりにも要素が多いので,文中に書いていきます。
・新社会人 ・一人暮らし始めたばかり ・家族は元々4人暮らし ・年齢23
好きな事も同じように書いていきます。
・友人とのお出かけ ・単純作業 ・美味しいご飯巡り ・自分には無い知識を持った人と話すこと ・モノづくり
簡単に書くとこんな感じです。まだまだあるのですが,文字数が半端なくなってきたのでとりあえずここまでです。

2-2.ペルソナが抱える問題点

新卒ってこともありまだまだ環境には慣れていません。しかも,自分の価値は他人(ここでは友人などの親しい人も含めて自分以外全てを対象)に委ねてしまう所が多くあります。そのため失敗してしまったり,相手に強く言われてしまうと,家に帰ってもずっと思い返しては悩んでしまいます。そのせいでこの人は慢性的な寝不足に陥っています。
他にも,何か仕事や作業に取り掛かろうとした時以前の失敗をひきづってしまって手につかなかったり焦ってしまう事でストレスにさらされたり,姿勢などの体調面が優れなくなってしまいます。
これらの要因より仕事中に限らず普段の私生活にも強い悪影響を与えてしまっている訳です。根本的な原因についてはインタビューを通して気づく事ができた内容ですが,前述の通り他人に自分の価値を求めてしまって自己肯定感が非常に低い事が挙げられます。他にも失敗した出来事など今すぐ対処不可な事に対して寝る前などで長い時間考え込んでしまうという事も挙げられます。

2-3.ペルソナに対する解決 / 目的

2-2で述べた問題点を解決するためには,自分の小さな頑張りにより早く気付いてあげる事が重要な目的の1つであると考えています。理由としては,普段の頑張りに気付く事ができるようになれば自分を責めてしまうような機会に陥った時でも自己防衛ができたり立ち直りが早くなる事が挙げられます。
もう1つの重要な目的は,嫌な出来事を思い返した時の切り替えが早くなる。もしくは思い出させる時間を生み出させないというものです。まず「切り替えが早くなる」ですが,少し前に話した内容と被るので割愛させてもらいます。次に「思い出させる時間を生み出さない」ですが,このサービスを活用する際に,頑張った出来事を書いた数だけ対価として塗り絵に活用できるインクを貰えます。そこで得たインクを活用して塗り絵を進める訳ですが,実際に描く最中は集中している事もあり他の考えを思う事は極限まで減ります。また,塗り絵が中途半端に止まってしまうと区切りが良い所まで進めたいがために頑張った事を追加補給するという形で今日の頑張りについて振り返る時間が増えます。これらの行動により「思い出させる時間を生み出さない」が達成できていると考えています。

3.サービス概要

ここでは本サービスの機能がどういった役割なのかを説明していきます。
一応下の画像からざっくりとですが,分かるように編集したものをのせておきます。

提案サービス概要シート

3-1.初期画面

提示画像の中央に位置するものでアプリの起動時画面です。初めはインクで画面の大半が汚れという形で汚されており,それを掃除しようとするネコを助ける形で頑張った出来事を記録していき完了すると掃除が済んだ状態でインクをゲットする事ができます。ここは非常に簡単ですね。ただこう画面を掃除させて見えるようにする事でインクを溜める理由付けを行っています。こうしないと塗り絵が目的だとしてもあくまでそれは溜めた後の話であってユーザー目線何故インクを溜めるのかという理由が必要だったためです。

3-2.塗り絵画面

この塗り絵は,既にいくつかあるものから自分が選び進めていきます。この画面は先程溜めたインクを対価に塗り絵を進める事ができるようになっています。完成するとそのイラストにただ褒めて貰えるのではなく,それを完成させるのに使用したインクのうち頑張った出来事で最も文字数が多い幾つから抜粋してそれに絡めて褒めて貰えるようにします。これは安直な考えではありますが,文字数が多いものに対する思い入れが最も強いと考えているためです。ただし,「ああああああ」みたいに文章として成り立っていないものは除外します。

3-3.発散画面

ここが一番悩んだところになります。まず,切り替えるために嫌な出来事を書かせるまでは行かずとも頭の片隅程度には思い出させる必要がありました。ただし,そのような出来事を書くのは嫌な人が多いはずです。(少なくとも私は嫌です)そこで私は,それに対するハードルを下げるために直接という文字を使うのではなく,モヤっとという表現や蓄えるという表現を使う事で下げる事を試みたり,蓄えた数を体重を蓄えるという意味で捉えてデータの可視化を行いました。他にもペルソナが社会人ということもあり外を出歩く機会が多いため歩数データをパワーと見立てて投げる側とし,モヤっとした出来事により太った人を投げられる側として背負い投げを行い発散させるて記録を測るというミニゲーム的なものを最後に搭載してあります。何?背負い投げって??と思う方がいるかも知れません。それはそうだと思います。少し経緯を説明すると,嫌な出来事とかで溜まったストレスって何かにぶつけたいじゃないですか。ただ,現実にいる人間にはぶつけられない。なら人形にぶつけてしまおう!!という理由が原因です。ただ,背負い投げを採用したのにも理由があります。先程モヤっとした事を書くと人形が太るという話をしましたが書きすぎるとパワーが足りず持ち上げる事が叶いません。また,歩数が足りないと人形は軽いけど持ち上げる事が叶わない事があります。これらの仕様から背負い投げを採用する事になりました。
そして,ここで溜めたモヤっとした出来事は次の日の画面の汚れの量に影響してきます。そのため書きすぎると,次の日に頑張った出来事を沢山書く必要が出るため,モヤっとした出来事を書かないか頑張った出来事の量を増やすかで必ずペルソナの目標を1つクリアに近づく事が可能になっています。

4.まとめ

4-1.反省点

このサービスには根本的に問題を抱えている事に先日の発表で気付いてしまいました。それは圧倒的にユーザー側に求める能動的場面が多いという事ですね。これのせいでユーザーが面倒に思う場所が多い事が問題点として挙げられます。
後は,動画ですね。今回の動画は制作時間が短かった(言い訳)のでもっと時間をかけて音声や字幕,アクティングアウトの時間を確保してスキルの向上のためにそっちの勉強も必要がある。

4-2.改善策

書き込む画面で予め過去に投稿した出来事で頻度が多いものは予め選択肢に書き加える事で同じことを書き込めるようにする。(今後追記予定…)

4-3.総じて

このサービスは主にインクを通貨としてユーザーのより良い体験を行えるようなサイクルを作っています。特にインタビューを行った事によりカラダを良好に保つために必要なことを突き詰めていくと筋トレや睡眠のように直接的ではない所に原因があったりする事が分かったのでとにかく現場にいて悩んでいる人達に話を聞きながら深ぼっていく事の重要性について実感する事が大きな収穫だったと個人的には思っています。

5.最後に

前回の体験レポに引き続き4本目の投稿最後まで読んでくださり、大変有り難うございます!!読みづらい箇所や日本語が怪しい部分がいくつも見られたかと思いますが、今回制作した記事で個人的に伝えたいことは誰かのためを想ってサービスの構成を考える事はとても難しいけど,その分楽しい!!ということです。気付いたら5,000文字超えてたので一回区切らせて頂きます

今後もこういう制作に参加した時は備忘録的な感じで認めておこうかなという風に思っています。(回数を重ねれば、少しは読みやすい文章が書けるようになってるはず…)

改めまして、最後まで読んでくださり、ありがとうございました!

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