見出し画像

読書記録『「知らんがな」の心のつくり方 あいまいさを身に付けるレッスン』

まさに自分が身に付けたい「あいまいさ」について非常に分かりやすく書いてある本。
人生を重く捉えすぎて苦しくなっている方にオススメの一冊です。


人間は「あいまい」であることで、常に変化する周囲の環境に対し、「順応性」を高めています。

22ページ

「あいまいさ」を身に付けると、ものごとを二分法で極端に考えることがなくなり、マイナス面もプラス面も「どちらも感じられる」人になれます。まさにそれは、人間本来の順応性が高まっている状態です。

31ページ

本来は、人生も世の中も「あいまい」なのだから、自分で道を決めるしかありません。いや、自分のことは自分で決めたほうが単純に面白く納得もいきますが、「あいまいさ」が身に付いていないと、困難にぶつかったときにすぐ、誰かに「決めてほしい」「解決策を教えてほしい」と思ってしまうのです。
そうして、未来に対していいイメージが持てなくなっていき、生きる力が湧かなくなってしまうのかもしれません。

66ページ

しなやかな自分軸があれば、ブレても自分で元に戻れるし、なにかに振りまわされても簡単には折れません。なんなら、ブレた先で出会ったなにかを、めいっぱい楽しんでもいい。それはそれでいつもとは違った新しい体験を得ることができ、その体験がもっとあなたを強くしなやかにしてくれるでしょう。
わたしたちは、いくらでもたくさんのことに興味を持っていいし、未知のものごとにどんどん挑戦したほうがいいのです。

76ページ

わたしたちが過去の出来事にとらわれるのは、その出来事のなかに自分にとって大切な意味が秘められているからです。そのとらわれから無理に逃れようとしたり、否定したりしていると、結局は自分の人生と向き合えなくなり、いまという貴重な時間を深く生きられなくなってしまいます。
むしろ、そんなとらわれを正面から見つめることで、そこにあるメッセージを受け取れるようになる。あるとらわれがいい意味でのこだわりに変わっていき、だんだんとものの見方が変わっていきます。

88ページ

時間には変化以外なく、変化が怖いと思うことのほうが実はふつうではない状態といえます。変化に満ちた人生をもっと楽に生きるには、見方を変えて「変化を楽しもう」と意識することが大切なのです。

104ページ

結局のところ、人間は「いまここ」を一生懸命に生きていれば、「とらわれ」もいい意味での人生の事実として、おのずと見方が変わってくるものなのです。わかりやすくいうと、過去の満足した出来事よりも艱難辛苦のなかにこそ人生のギフトがあるということです。

174ページ

直感をはじめ自分のなかの「あいまい」な力を信じて、活用し、グラデーションに満ちた人生の展開を楽しんで生きるためには、自分の行動を「自分で決めていく」ことが欠かせません。

192ページ

変化の激しい時代であるにも関わらず、私たちは安定を強く求めています。その安定が少しでも崩れるような出来事が起きると、激しく動揺し、怯え、それがトラウマとなってさらに安定を求めるようになります。

しかし、人生は常に変化していくのが当たり前で、人間は変化に適応していくことで進化を遂げてきたのです。
「変化があることは当然のこと」として、それを自然に受け入れる。
そして、その変化を恐れず楽しむために、「自分で決めて」行動していく。
「受け入れ」「決断する」ことで自己肯定感をしっかりと持つことで、日々の行動力や判断力を養うことができ、そのことが「自分らしい人生」に繋がっていく、ということを学ぶことができました。

今後、心がざわざわしたり、不安に苛まれるときに繰り返し読みたくなる本でした。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?