名作映画『キサラギ』(2007)

今回は少し趣向を変えて、最近の邦画を挙げてみましょう。
現在、大河ドラマ『どうする家康』を中心に、大活躍中の脚本家である古沢良太の作品。キャストは、小栗旬、香川照之、ユースケ・サンタマリア、小出恵介、塚地武雅(ドランクドラゴン)。このメンツを見るだけでも、相当期待値が上がりませんか?

物語のあらすじ
2月4日、まっっったく売れないアイドル、如月ミキが、謎の自殺を遂げてしまいます。その一周忌に、彼女を愛してやまない5人のファンたちは追悼会を開催しました。皆、思い思いにミキちゃんの話をする中、とある人物(ぜひ本編でお確かめください)が
「ミキちゃんは殺されたんだ」と言い放ちます。ミキちゃんの謎の死を巡って、次々に男たちの素性が明らかになっていく!…犯人はこの中に?遺言も嘘?
そして、「ミキちゃんを一番知っている」のはだれ…?

とんでもないどんでん返しに、時間はあっという間に過ぎ去り、映画が終わる頃には貴方もミキちゃんのファンの一員になっていること間違い無いでしょう。
いつまでも待つよ〜💓(作中ネタ)

この映画の魅力は、このファンたちのやりとりが全て「密室」で完結しているところにあります。回想シーンでは、さまざまな場所(お楽しみに)が登場しますが、基本すべて会話です。そのすべてのセリフが、いわゆる伏線になっているのです。無駄なシーンは一切ございません。では、それから何がわかるのか?

男たちは、全身全霊で、「ミキちゃん」を愛していた。それだけです。

書きながら目が潤んできました…(笑)。誰かを一生懸命すきになって、誰かの名前を一生懸命おぼえて、誰かの死を一生懸命にかなしむ。

「わたしのこと、わすれないでね」

古今東西、何度も口にされた言葉でしょうが、その言葉を「実践する」人々を中心とした物語は、この世にいくつあるでしょう。

これ以上の記述は、もはや意味をなさない。

https://youtu.be/qOgZw9xNA-k(劇場予告)


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