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家でもよそ行きの顔で?

 私が小学校低学年だった頃、担任の先生の話を聞いて、悩んでしまった言葉があります。
 今なら担任の先生の言葉の意味が分かるのですが当時の私には理解できなかったんですよね。

 担任の先生の話は
「家と学校で態度を変えてはいけないよ。」ということでした。

 小学生にもなると、学校では家とは別の学校用の顔を持っています。
家で親に言うようなわがままは言わないし、兄弟姉妹に言うような強い口調は言いません。
 
 当時の私は
えっ!学校でもわがままを言わないといけないの?
兄弟姉妹に言うように強い口調で言わないといけないの?
それとも家でも学校用のよそ行き用の顔で過ごさないといけないの?
 どっち無理なんだけどー
 どっちに合わせればいいのー?

と思ったのを覚えています。

 当時まだ素直だった私は学校の先生の話をよく聞いてましたし、先生の言うことは全て信じていたように思います。

 だから、担任の先生の話を聞いてもどうしていいの分からず悩んでしまったんですよね。
 ほどほどに聞いて、てきとうに受け流すことがまだできなかったんです。
 小学生あるある「先生の言うことは絶対!」の状態ですよね。

 どうしたらいいか悩んだものの、学校でわがままを言ったり、家でよそ行きの顔で過ごす様なことはしなかったので
そこは当時の私の判断は正しかったのではないかと思います。
 そんなことをしたら学校では問題児になるし、家では家族からさぞかし心配されたことでしょう。

 さて、担任の先生が当時私達に伝えたことは何だったのか?
 私なりの解釈は
相手によって態度を変えてはいけないよ
ということだったのではないかと思っています。

 よーく思い出してみると、担任の先生は
クラスのお友達と接する時に相手の気持を考えて行動しているように
家族に接するときも相手の気持を考えましょうね
と言っていた気がする。

 子供の頃って親が傷つくようなことを言ってしまうことってありますよね。
ひどいことを言っても親が受け止めてくれるか愛情を試していたんだと思いますが。
 
 兄弟姉妹には何を言ったら最大限に相手をへこませられるだろうかという基準で喧嘩をしていましたし。

 小学生になったんだからそういうことは少しずつ卒業して、相手の気持を考えましょうねと担任の先生は伝えてくれていたんでしょうね。

 当時の私にはまだ内容が難しくて全く違う理解をした結果、何も行動できなかったから良かったんですけどね。

 思い出すと当時の素直でおバカな私の姿が浮かんでちょっと笑ってしまいます。

 
 
 

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