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私って詐欺られたんですか?

こんばんは、こんにちは。
私、2024年1月25日(木)、詐欺に遭いました。最先端の仮想通貨を用いた投資詐欺+フィッシング詐欺+オレオレ詐欺のような被害です。
名づけるならば、新芽刈り取る詐欺(略して”めかり詐欺”)!!!!
思い返せば、2023年の5月から既にカモにされていたかもしれません。

今回、この詐欺の経緯を記そうと、文字を打っている理由は、
同じ被害の人に届いてほしい、2次被害を受けないような注意点を届けたいからです。
被害に遭って感じたことは、
「思えばおかしかった」+「あの時、何を急いでいたのだろうか」です。
これは、「そんなアホな詐欺に遭ったのかよ」と思われている方にも当てはまることだと私は言いたいです。私もそうでした。
『私は疑う性分だし、そんな怪しいサイトにいくこと無い。縁がないわ!!』と。
長文ですが、是非とも読んでいただきたい。よろしくお願いします。

【注意点】
【以下に出てくるサイトには問題はありません。
あくまでも、信用のあるサイトに擬態したフィッシングサイトと詐欺に引っかかったということです。】

キーワード:仮想通貨、催促人と待ち人、欲の利用、学生、ピュアさ


2023年5月

SNSで自分が描いたイラスト投稿を2022年6月から始めていた私。ただ、時間をかけて描いた自分のイラストの上達を、記録として残したいと考え始めた。元々、SNS=デジタルタトゥーの印象があるから触れようともしてこなかった。しかし、イラストならば大丈夫だろうと。自分にとって小さな挑戦でもあった。

そんな思いで約1年経った、爽やかな風とサンサンと太陽が昇っていた日に一通のダイレクトメッセージが送られてきた。男は投資家かつ様々なNFT(*唯一無二の「一点物」の価値を生み出せるトークン)を購入しているらしい。そんな男から送られてきたメッセージは魅力的かつ刺激的だった。
『君の絵、素敵だね!特に今日投稿されたイラストはとっても素敵だよ!!是非とも購入したいからopenseaのアカウントを教えてくれないだろうか』
それは長文の英語で送られてきた。
私はこのような状況が実際にあるんだな、と思った。
同時にopensea??って何?と思い調べた。仮想通貨を用いた芸術のプラットフォームで、世界中でユーザーが存在している有名なサイトだった。
私は、購入という言葉+これからの自分の可能性を広げられる場への好奇心
でopenseaのアカウント作成のために、ネット上に乗っているhow toを見ながら念入りに登録を行った。
必要なのは、coincheckとmetamask(メタマスク)例えるならば(両替機と海外での口座or財布)だ。ここに+で日本の銀行口座が必要であった。
この時点では、日本の銀行口座も、「登録していない銀行のほうがいいな!」とか。「念入りに待たせても実行しよう!」とウキウキしていた。
実際、購入者だと言う男にも「手続きが分かりづらいから、理解するまで待って」と告げていた。その都度「okay! I'm waiting」と送られてきた。

2023年7月:やっとopenseaに登録。metamaskやcoincheckの登録も済み。
しかし、売り方や運営の仕方はチンプンカンプンだった。

2023年12月25日:
年内中に口座は作っておきたいと、クリスマスに銀行の口座開設を行った。
クリスマスのネオンが輝いている一方で、寒くて、遠くて、ただただ疲れた日だった。

2024年1月21日

魔の手が及ぶ予兆

全ての準備が整ったときに、2023年5月に話した男のアカウントは消されていた。もしかしたら、「騙されていたのかもしれない」と思った。
しかし、もう既に私の目的は、openseaで絵を販売することで、自分の活動に結果を得ることになっていた。なので、気にしなかった。
”催促してこないし、申し訳ないけど、仕方ないことだ。むしろopenseaの存在を教えてくれてありがとう!!”と考えていたのだ。

なので、販売するにあたって、販売用のイラストを作成。
販売するだけで、場所代のようなお金が必要だったからだ。
方法は現実世界のギャラリーと同じ方法だ。
仮想通貨によるが、最も安いやつで大体10円ぐらいで手続きを行った。
学生の自分にとって、10円であろうと売れる率が高くなるように、購入されているイラストを分析した結果だった。
2024年1月21日が念願の販売日だったのだ。

詐欺師とコンタクトした日

やっと自分のギャラリーの場に販売することができたと思った矢先でした。
黄色のワンピースに褐色の肌を持つ女性のイラストが特徴のアカウントからのDMが送られてきました。
1月13日
『Hey,whats up? Very interested in your work at Opensea. I would like to support you and buy something for myself. This is your account, right?』
和訳
『こんにちは!調子どう?あなたの活動に興味があるわ!あなたの作品を購入してあなたをサポートしたいわ!。これはあなたのアカウントで間違いないかしら?』
私はこの文章を見て、ある人と比べてしまいました。
あろうことか2023年5月にDMで話した男のアカウントと比べてしまった。
比較点は3つありました。
・SNSの投稿された写真やイラストが無かったorあるか。
・フォロワー>フォローしている数
この女性はフォロワーの方が6倍多かった.
・話してくる内容が具体的だったこと
『このopenseaのアカウント、あなたのよね!!!イラストを見たわ!』など。

「既に振り込んだから」と言われてからの本当のスタート

既に4ethを振り込んだから、このQRコードが証明よ!読み取って!』と言われた日は2024年1月22日でした。
*4ethは日本円で140万と同額の仮想通貨です。
私は『4ethもくれるの?そんな夢みたいなことがあるの?』というと、
『これはあなたへの投資よ。あなたの作品の運営のために使ってください』という熱いメッセージをもらいました。
私は「すでに振り込んでくれている人をお待たせするのは申し訳ない」と考えました。「こういうのは信用問題だから」と。
「この作業が上手くいけば、次のステップにも繋がるから」と。

▶こんなことを並べているが、待たせてはいけないという焦りと、目先の金額に欲が膨らんだのでしょう。事実、出品するにもお金がいるし、相手もそれを十分に理解されているようでしたから。

ちなみに送られてきた写真やQRコードは題名上の写真に載っています。

承認実行中(詐欺られた前日)

購入された窓口にお金を振り込むには、3か所での手続きが必要でした。
まず銀行に現金を振り込むこと
その現金を仮想通貨に変更するために、専用サイトに指定の金額を振り込む
この時点で振込み手数料も必要だったので、そこにも神経を使っていました。
次に、変更した仮想通貨を仮想通貨の金庫のような存在であるメタマスクに振り込みます。この時、審査が行われます。本当に本人が振り込んでいるのか?金額は間違いが無いか?など。
また、問題点として、24時間対応してもらえないので、営業時間の面でも神経を使っていました。
→やっと振り込めたならば、最後の段階購入サイトへのお金の振り込みです。

お金の行き来は簡単なことではありませんでした。スムーズに終えることができるのか?これ以上待たせなければいけないのか。
欲望と心配が私を襲っていました。

結局2024年1月24日の時点では、以上のことは解決しませんでした。

2024年1月25日詐欺られた当日

朝になると全ての手続きが承認された状態でした。
私はこの日、学校の課題や面接が控えており、十分に頭が働いていませんでした。
言い訳にはなりますが、とにかく手順を遂行しなければと考えていたので、とんとんトンと相手側にお金を振り込んでしまいました。
「良かった、全ての終えた。後は相手からのお金の振り込みを待つだけだ」と安心していると、取引サイトのオペレーターは言ってきました。
『お金が振り込まれたことを確認しました。しかし、時間が経っている為、追加で0.5ETH振り込んでもらわなければ、あなたの信用性を確証することができない』という内容でした。
この時、幸い0.5ETHの金額は手元にあったため、
「分かったよ。本当にこれで契約が成立するんだね」と確認を取りました。
すると『その通りだ。私を信じて。購入者にも説明してあるし、今までの事例でもこの段階で最後だったから』と。
私はこの言葉を信じ、振り込んでしまった。

~1時間後~
『やはりエラーが出てしまいました。あなたがサイト上でエラーが出ていたことを私たちに言っていなかったため知らなかったことだが、あなたのwalletがブラックリストに登録されている。今、私達はブラックリストからの登録を解除したため、もう一度0.5ETH払ってもらわなければならない』と言ってきました。

エラーが出て?何を言っているんだ。何度目なんだと思いました。

私は相手側を問い詰めた。
「あなたが言ったことは全てうそだったのか。言うとおりにしたが、事態が悪化している。詐欺としか思えない」と。
また、私が支払ったお金を返してほしい旨も告げました。

しかし、相手が言うことは「あなたがエラーを告げなかったから対応が遅くなった」「もう一度振り込んでくれれば大丈夫だから」この2つの言葉を繰り返してきました。

次の日:2024年1月26日

あまりにも可笑しい。openseaに聞いてみよう、という思考になりました。
すると、詐欺であることが分かりました。
+で、私の販売サイトは詐欺に遭ったので、アカウント全てを停止したほうが良いという助言をもらい、停止した。

実際に報告して、詐欺師たちが提案してきたサイトを止めてもらえることになりました。すると、はじめにコンタクトを取ってきたインスタグラムのアカウントから
「運営側からサイトのリンクを変更するように言われたわ。もう一度読み込んで」との連絡が来ました。
もちろん無視しましたが、今もそのアカウントは存在しています。

また、同時に「あなたのイラストを購入したいからopenseaのアカウント名を教えて」という別の連絡が来ました。
アホなことに、少し話を聞いてみると
「私は有名かつ長年openseaに関わっているから、信用して。また、あなたの絵を購入できない。停止されている。私はどうすればよいか?」と言われました。
「少し待って確認するわ」といい無視していたのだが、
「私は分かっている。あなたはQRコードを読み込まされ、詐欺に遭ったのだろう。だから、停止しているんだね」と言われました。

明らかに同一人物であり、タイミングも絶妙であるため、絶望を通り過ぎて笑えてきました。

対応したこと
・詐欺と分かったので、弁護士の先生に相談の連絡を直ぐに入れました。
・サイトの停止を行った。

きっかけになったエピソード

IT関連の起業家の授業履修

大学の授業で、起業家のお話を伺える機会があった。
その授業で、仮想通貨に関する講義をしてくださった会があった。
そこで紹介されていた仮想通貨のためのwalletがメタマスクだった。

SNSでの投稿スタートとアマチュア

SNSで自分が描いたイラストを投稿しているのだが、
インスタグラムで登校する際に詐欺師から目をつけられた理由として思ったことがあります。
それはプロの承認を行っていないことではないか?と感じました。
一目でわかる、慣れていない感。プロを謳っていないからこそ、”購入”の文字に弱いのではないかと思われてのかなと考えました。

何か残さなければと焦る日々

就活時のエピソードとして、何か結果を得たことを言わなければいけないと思い、絵の購入は絶好のチャンスであると捉えていました。
就活サポーターにガクチカを相談するといわれる言葉は
「インパクトがない」「もっとチームで行ったエピソードが無いのか?」
「今まで何をしてたのか?文系学部の皆はこんなに結果を残しているのに」と。
学生生活を無駄に過ごしてきたわけではなく、隙間時間でも様々な経験や環境に飛び込んできた自分には”何もなかったのか”と思わせられる状況下にいました。

思い返せばおかしい⁉

『おかしい点、best.5』

1.販売した日,
タイミングよく連絡がきたこと

2.購入したと言われたサイト内のイラスト作成者の名前が、
"you”ではなく”ペンネーム○○”と表記されていた

3.「既定の時間が過ぎれば、お金が燃えてしまう」と言いながら、
時間の延長にルーズであること

4.日に日に、chatで返答される時間にラグが無くなってきていること。
相手の時間は24時間なのか⁇

5.一連の出来事が詐欺だとわかり、サイトをopenseaに停止してもらった後の出来事。情報通通過ぎない!!!!
*次の日:2024年1月26日参照

【それぞれの補足】

  1. おそらく5月の時点でアカウントが作成されたかどうかの確認はしていたのでしょう。SNSのアカウント名と同じだから。また、宣伝のために自分のプラットフォームのアドレスを添付したことも反省ポイントです。

  2. 自分のサイトでは、”作成者:you”と書かれているのだが、違うことに違和感を感じていました。また、お金を入金する場所(ボタン)以外を押すと”register your wallet"と表示されることが、不思議に感じていました。

  3. 「24時間以内に行わなければならない」と言われたが、時間内には無理だと話すと「では今から48時間延長できるよ」と言われた。
    また、”延長する”の会話を3回したが、
    一度も相手は○月○日○○時まで”を言わなかった。

  4. アメリカから話している割に、返信が早いなと感じました。私は大学での時間に縛られている身だったので、会話をする=夜中。日本が21時であれば、アメリカ(ニューヨーク)は朝の7時です。さすがに働いているのは疑問を感じていた。また、相手から送られてくるchatでのメッセージの送信時刻が、日本の時差と2-3時間しか変わってない点も、???と思った点でした。

  5. 入金してしまい詐欺だと分かった次の日2024年1月26日に、新たなアカウントからDMがきて「購入したい」ときたが、明らかに同一人物だとわかった。詐欺された→自分のアカウントやwalletの停止・変更に関して、「私はすべてわかっている。QRコード読み取って詐欺されたんでしょ」
      ↑おかしさMax.
    次の手は、フィッシングメールのアドレスだった。
    *openseaの問い合わせで確認済み

詐欺の手口

急かす人と待つ人

正に飴と鞭の状態ですね。

幼く見た仮面ライダーオーズでの手法

昔見ていた状況下に当てはまるなと思います。
仮面ライダーオーズでのシーン
技術支援などをしている雇用主である社長が、取引している相手に足しての報酬の分け前の比率を話すシーンでした。
初めの交渉術:2:8で社長の取り分が多く、提案をする。
もちろん取引相手からするといい話ではないですね。
取引相手は4:6にしてほしいことを言います。
しかし、社長は一歩も引きません。
それどころか、この交渉を受け入れなければ、今後の取引はない。と告げます。
最終的に、3:7で契約したい。これ以上は妥協できないことを取引相手は言います。
すると、congratulationの歌と同時に3:7と書かれた🎂を出してきたのです。

要するに、初めに高めの金額を提示し、相手が躊躇うことを予想し、
本当に得たい契約内容を完了させるという方法です。

用いられた手段

・フィッシング詐欺
・投資詐欺
・ある種のロマンス詐欺

昔からある典型的な詐欺内容だそうです。

詐欺慣れている(新たな被害)

*私からは、もう刈れないと分かっているだろうに、
まだこのアカウントは存在しています。注意喚起のためにも、写真を載せます。文字で書くと、相手にばれてしまうかもしれないので…。

これから何をすべきか?

・詐欺だと分かった瞬間に、110番通報を行いましょう。
私もこんなことで連絡していいのか?と思っていたのですが、むしろ連絡してください。とのことです。
・盗られたお金を取り返すために、闇雲に弁護士の先生を探してはいけない。成果報酬と着手金がありますが、最近着手金だけ得て、弁護活動を行ってくれない2次被害も問題になっているようです。雇うならば、成果報酬100%の先生を指名することが得策です。
・消費者センター#188に相談する。
今まで起きた事例での対応策などを教えてくれるかもしれません。

最後になりますが、長文を読んでくださりありがとうございました。私が詳細に言葉の端々まで記すことができたのは、既にDM上では消去されているメッセージを全て写真や映像として残していたからです。何に役に立つか分かりませんが、残しておくことは大変重要な手段です。
別の事柄で、会話の内容を全て録音していたことがあり、ハラスメントだと認定していただくことができた経験もあります。
詐欺に関わらず、少しでも?に感じたことは録音・保存しましょう。
*断っておきたいのが、自分と関係のない事件事などを勝手に撮影することは推奨していません。

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