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何気ない話


こんにちは。

シャネルの次のお話を書こうとしていますが、必要な文献が手元になく、もうしばらくかかりそうです。

改めて読みやすい記事を書いていけたらなと思っております。ここまで記事をご覧になってくださったり、♡やフォローをしてくださったり、さらに記事の購入&活動のサポートまでいただいたり、本当に本当に感謝しています!

今週は社内用の動画字幕の翻訳、〆切が迫っているプレゼン資料の翻訳、珍しく戸籍謄本の訳をしたりと、翻訳業もいろいろとしております。

合間を見て先日購入した本2冊を読んでいます。もうすぐ読み終えそうです。香水の本はなんとエルメスの調香師さんの著作で、丁寧な訳がついていました。どんなアプローチで新しい香水が作られるのか、初めて知りました。

『黒の服飾史』という本は、ヨーロッパでは黒に対してどんな印象が持たれてきたかという話でした。喪服の色である黒が流行になった経緯や、当時の人々の感情が服の色にどう表れているのかというのが面白かったです。

次回の記事の計画としては、シャネル第5話、絵画で見る服飾史、19世紀あたりの服飾史を書きたいなと思っています。のんびりですがよろしくお願いします!


おまけのはなし


オランダ絵画に描かれている黒い服は最高に素敵です。
1665年頃のフェルメールの『真珠の首飾りの少女』も素敵ですが、黒い服が多い1600年代。同じ美術館所蔵の絵から、いくつか紹介します。

フランス流のドレスを着た女性

『アンナ・ウェイクの肖像』
アンソニー・ヴァン・ダイク
マウリッツハイス美術館、Mauritshuis, The Hague
1628年

ファッションのポイント
服:
・アイロンをかけた襟とカフスにあしらったフランドル地方のボビンレース
・袖に切れ込みを入れて中の白い袖を見せている
・スリーブについたブルーのリボン
アクセサリー:
・親指にはめた結婚指輪と思われる四角い指輪(この絵は結婚記念で製作した絵だそうです。奥さん22歳、旦那さん37歳)
・扇子も黒と白のダチョウの羽根でできている
・ウエストの金の鎖
・真珠のアクセサリー


オランダ絵画で特に印象的なのがこのような服。
上の女性のご主人で、対になった絵です。
手袋に細かい刺繍が入っています。

『ピーテル・スティーブンスの肖像』
アンソニー・ヴァン・ダイク
マウリッツハイス美術館、Mauritshuis, The Hague
1627年

無名の男性
黒と白が美しい…

『男性の肖像』
ヤーコプ・アドリアンスゾーン・バッケル
マウリッツハイス美術館、Mauritshuis, The Hague
1636年


1500年代だとこういう襟になります

『男性の肖像』
アントニス・モル
マウリッツハイス美術館、Mauritshuis, The Hague
1561年

ちなみにこの美術館のあるデン・ハーグという街はとても良いところです。
襟の歴史も改めて書きたいです。


ご覧いただきありがとうございます。服飾史の変遷をまとめる活動を支援してもいいかなと思われる方は、サポートいただけると大変嬉しいです!いただいたサポートは古書の購入に使わせていただきます。