見出し画像

私には何もない、こともない

ここのところ、

「私は何もできていない」
「でも忙しい合間を縫ってやっているのに」
「でも出来ていなかったらあの必死な時間は何だったのか」
「でも出来ていなかったらやるしかない」


でも、でもと何度も繰り返しているそんな日々を送っていた。
「やるしかない」というより「やっぱり出来ていない」という
案の定ブルーな気分の今日。
サークルのあれこれやることがあったので新しく定期を買って
大学に向かった。
するとなんだか制服を着た人がちらほら。

普段この辺は静かで、同じ大学の大学生ぐらいしかいないのに。
同時にハッとした。
今日は確かオープンキャンパス。

うわーまじか、
浪人した上に滑り止めに通ういわゆる大学受験失敗組の私には
小綺麗にしてちょっとにこにこしている保護者の方と
制服に身を包んで緊張している面持ちの高校生が
肩を寄せている姿はまぶしさそのもの。

私と母にもあんな頃があって
行きたいところに行ったらいい、あなたは何でもできると言ってくれた母と
そうかもしれないと単純にも思いながら勉強頑張ろうと
とにかくドキドキしていた私。

そんな私も今では何をやりたいのかわからなくなったり、
やると決めたことができていなかったり、
十分なほど自己嫌悪にまみれてる。

だから今日感じたまぶしさは
うらやましくなったり一緒にドキドキするようなのとは違う、
目が痛くなって下を向いてしまう、
手加減を知らない真夏の日差しみたいなまぶしさだった。

一度つらいと思えば、もともとブルーな気持ちだったことも手伝って

「何もうまくいかない」
「こんなにつらい日はないんじゃないか」
メンタル弱めの私がそう思うのにまったく時間はかからない。

好きな女優さんの言葉を思い出して
「無理やりにでも元気を出すと明るくなっていく」ことを期待するけど
不発。


生きることはなかなかしんどいなあと思っていたけれど、
数時間たった今、
私は大丈夫。
結局、私は大丈夫。

きっと私に落ち込んでいる時間はなくて、
落ち込むことは気持ちにメリハリをつけるために必要だったとしても
その時間は私に残されていない。

その時間があれば
何をしたいのか。
それは何になるということか。
そのために必要な勉強は何か。
勉強はどうやって進めるか。

十分に考えられる。


こうやって私は必ず前を向ける。
それは私の大切な武器だ。

自分に自信がない人が武器を集める、と聞いて
図星だったからこそ悲しくなったことがあったけど、
だからどうした。
武器だらけになって何にでも立ち向かっていくんだ。
何も持っていなければ何を持つかは自由ということ。

私は大丈夫。
何にだってなれる。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?