とある日。エモい日。
コロナになりました。
1週間待機期間を終えて、交代で家族がなり、2週目の待機期間中。
そんな時、連絡が数ヶ月途絶えていた友達から、LINEがきました。
「元気?生きてる?」
生きてる?って聞くのも可笑しいけど、忙しい日々を送りながら、私はどうにか生きている。
かれこれ10年くらい会っていない、他県に住む友達に近況報告をすると、すぐに返信がきました。
「行こうか?」
久しぶりに連絡をくれたのだから、きっと相手は話したいこともあるだろうに、その一言だけの速い返信は私の胸を熱くしました。
「ありがとう。すごく嬉しい言葉で泣きそう。でも、今こっちへ来たらまずいよ?笑」
素直に気持ちを伝えたら
「完全防具で行くわ!任せろ!」
友達の言葉が私の熱くなった胸に、さらに追い討ちをかけ、本当に泣きそうになりました。
「あ、でも、ETCカードが出来てからね!」
涙がどこかへ行きました……友よ、その頃には待機期間は終わってるぞ!とツッコミは自分の心の中で留め
「待ってる!」
と送りました。
その晩
「24時間、相談&愚痴は受け付けているので、いつでもご連絡お待ちしております。遠慮はいりません!」
と、メッセージが届きました。
ここからがエモいと感じたのです。
この文面は、学生の頃から、互いが悩んでいた時に、毎回最後に送り合っていた文面です。久々に自分がもらって、気付きました。
懐かしくなったし、嬉しかったし、学生の頃に当たり前にあった「吐き出せる場所がある安心感」や「どんな時でも味方でいてくれる存在」や、いろんな経験が思い出となって、一気に自分の中に流れ込んできて、何とも言えない気持ちになりました。
社会人になって「仕事やめたい」「こんな人がいて心が折れそう」「今度の会議で困っていることがある」「この先のことが不安で仕方がない」常に悩みで頭の中がいっぱいの友達が珍しく、愚痴も相談も、自分の頭の中を私に見せませんでした。そんな友達の姿に、たくましく、元気で、きっと笑って、悩みも今は特にない日々を送っているのだろうな、と成長した姿を想像しました。
同時に、変に気を使わせたかなぁーと申し訳なく、でも少しどこか照れくさくもなりました。
次の日
「お疲れ!もう、この仕事やってられない!愚痴がたくさんあるから聞いてくれるー?」
と、相変わらずの調子で愚痴のLINEが長々と送られてきました。
常に悩みもがいて、暴れている姿が君らしい!と思いながら、口元が緩んだ、とある日でした。