見出し画像

嬉しかった話(特養)

おはようございます🌤
桜🌸も散り、気温も高くなってきました。
個人的に夏が好きなので(サッカーやっていた影響)
早く夏が来ないかなと思っている
そんな毎日です。

仕事の中で嬉しかった出来事がありました。共有させてください。
約半年前に特養に入所されたAさん。
認知症は軽度ですが、食事・排泄自力、歩行もご自身で可能。
Aさんは避暑地として有名な町(B市)の出身で、
私の勤務する施設の市(C市)とは縁もゆかりもない方です。
息子さん?が私の勤務する施設の近くに住んでおり、
AさんがB市で1人で暮らすのが困難になったため、
息子さんが近くにいるC市の特養に入所となりました。

Aさん入所当時、環境の変化にとまどい(当然ですよね)
「B市へ早く帰らせてください」と職員へ何度も言ったり、
スタッフ室の扉を叩いたりすることがありました。
職員も、Aさんの思いに応えられないというジレンマを抱えながら、
「明日帰れますからね」という嘘も交えながら
(明日帰られることを伝えると、その日は納得されるが、
次の日になるとB市へ帰りたいという訴えがあるの繰り返し)
対応していました。

Aさんの帰宅願望が強くなっていた頃。
私が学生時代、サッカーの合宿で
Aさんの出身地(B市)へ訪れていたことをふと思い出しました。
小学校高学年から高校にかけて、ほぼ毎年夏に合宿していました。

B市の風景含めて、当時のことは今でもよく覚えています。
早速Aさんにサッカーの合宿でB市に何度も訪れたことを伝えました。
Aさんは昔B市で料理屋を営んでおり、
サッカーで県外から来た学生さん達に料理をよく振舞っていた話を
してくださいました。
町のこと、サッカー場の場所、B市の宿のこと
多くのことを話しました。
B市について話すことで、更に帰宅願望が強くなるのではと
 内心ドキドキしていました。

Aさんと話を終える際、私の名前を聞いて下さいました。
それまで、職員の名前を聞くことはなかったのですが、、、
それ以降は、私を見ると名前で呼んでくださり、
B市のことについて今も話します。
Aさんの表情も少し落ち着き、他ご利用者との交流も増え、
帰宅願望も少なくなりました。

学生の頃のB市へ合宿に行っていた経験が
こんなところで役に立つとは思いませんでした。

施設で暮らすことは本当に辛いことだと思います。
知らない土地なら尚更。
そのような中でも、これからAさんがストレスなく生活できるよう、
B市の話を他職員にも共有し、
会話の中から、Aさんの性格や生活歴の情報を集めて
今後の支援につなげていきたいと思ってます。

長い文章でしたが、最後まで読んでいただき
ありがとうございました⚽









この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?