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ばあちゃんとの約束 【ばあちゃん伝説①】


※この話は俺がガキの頃の話で、過去に書いたものです!!



又、何時ものように俺は、ばあちゃん家に預けられていた。



別にその事はもう、苦でもなくむしろばあちゃん家の生活が楽しかった。



ばあちゃんは何時も笑顔で、面白いし、ばあちゃんが作る飯は、スゲー旨かった。



まあ、このばあちゃんの味が母ちゃんの味のルーツになってるので当たり前の事だがばあちゃんの作る飯は旨い。



そして、飯以外に俺が楽しみにしてたのがばあちゃんお手製のおやつだ。



その日によって違うのだが、素朴な物が多かった。



蒸かしたサツマイモ🍠や焼き芋🍠、蒸かした🌽とうもろこし、焼きもろこし、時にはぜんざいを炊いてくれたりとそれはもうバラエティーにとんでた。



そんなある日、俺が小学校2年の頃学校から帰ってきた俺に「h、おやつ食うか」とばあちゃんが言ってきた。



俺は今日のおやつはなにかなーとドキドキしながら「うん、食べる!」と答えた。



するとばあちゃんが「いいか、今日は特別なおやつだ!今までで一番旨いおやつだからなー!」と言って小さな皿を出した。



その皿には丸い物体が2つのってた。
その丸い物体はシワシワで、不気味な色をしていた。まるでキン◯マみたいだった。



思わず俺は、「ばあちゃん、これキン◯マ?」と聞いてた。



「バカか、そんなわけあるか!まあ、黙って食え!あっ、中に種があるからそれは出すんだよ!」とばあちゃんが言う。



俺はそいつの匂いを嗅いだ。まあ、匂いは悪くない。



そうこうしてるとばあちゃんが「早く食え!このおやつの事は誰にも言うんじゃないよ!hとばあちゃんの秘密だ!約束だからなー!」とばあちゃんが妖しい笑顔で言ってきた。



そして俺は一口食べた。あまりの旨さに俺はあっという間に一つをたいらげた。



「ばあちゃん、めっちゃ旨いなー。」と言って何か気分よくなった。



そのままもう一つ一気に食べた。


俺はむちゃくちゃ気分よくなった。


「ばあちゃん、おかわり!」と言うと「バカ、もうダメだ!又、今度内緒で出してやるから!」と言ってそれ以上くれなかった。



その後しばらく俺は、体がポカポカしてきて、気持ち良かった。



何度かそんな事があり、ある日、そのおやつを食べた後に、畑からじいちゃんが帰ってきた。



俺が変に見えたのか、じいちゃんは俺のそばに来てクンクンと匂いを嗅いだ。



「ああ、お前なに食った?」と大きな声で言ってきた。



俺は、ばあちゃんとの約束があったので「なんも食べてないよ!」と言ったがもうじいちゃんは解っており、台所にいるばあちゃんに怒鳴ってた。



「お前は子供に何を食わしてるんや!」とまあ、こうしてじいちゃんに怒られるばあちゃんは見慣れれていた。



それ以来、そのおやつは出て来なくなった。


そう、それはじいちゃんも怒るのは無理もなかった。



何せ、それは梅酒に漬け込んでる梅だった。まあ、後で解った事だが。



さすがばあちゃんだと、俺は、つくづく尊敬した。


確かに、それまでのおやつの中で俺は、一番旨いと思った。



そうやって、じいちゃんに怒られても笑顔を絶やさないばあちゃんだった。



そんなばあちゃんとの約束でした。



天国にいるばあちゃん、俺は、約束守ったよー。



終わり




【笑顔STA日記部】






笑顔!!

STA!!
















by
Merryhiro




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