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酒呑童子からの教訓

酒呑童子。平安時代の鬼である。
鬼とは何かという問いはまた改めてブログを書きますが、ここでは『大江山絵詞』のあらすじからの教訓を書きます。

一条天皇の時代、京の若者や姫君が次々と神隠しに遭う事件が発生した。
安倍晴明に占わせたところ、大江山に住む鬼の仕業とわかった。
そこで帝は長徳元年(995年)に源頼光と藤原保昌らを征伐に向わせた。
頼光らは山伏を装い鬼の居城を訪ね、一夜の宿をとらせてほしいと頼む。
酒呑童子らは京の都から源頼光らが自分を成敗しにくるとの情報を得ていたので警戒し様々な詰問をする。
なんとか疑いを晴らし酒を酌み交わして話を聞いたところ、大の酒好きなために家来から「酒呑童子」と呼ばれていることや、比良山に住んでいたが伝教大師(最澄)が延暦寺を建てて以来、そこには居られなくなり、嘉祥2年(849年)から大江山に住みついたことなど身の上話を語った。
頼光らは鬼に八幡大菩薩から与えられた「神変奇特酒」という毒酒を振る舞い、背負子(しょいこ)に背負っていた武具で身を固め酒呑童子の寝所を襲い、身体を押さえつけて首をはねた。
生首はなお源頼光の兜を噛みつきにかかったが、仲間の兜も重ねかぶって難を逃れた。
一行は、首級を持ち帰り京に凱旋。首級は帝らが検分したのちに宇治の平等院の宝蔵に納められた。

ここから得られる教訓は以下になります。

1. リーダーシップと決断力
状況が困難であっても、リーダーは決断し、行動する責任があります。
源頼光と藤原保昌は困難な任務を受け入れ、成功に導きました。
状況に応じた迅速な対応も必要です。

2. 知識と策略の重要性
安倍晴明の占いや、山伏に扮する策略など、知識と知恵を活用することが成功の鍵となります。
市場調査やデータ分析を把握することで、効果的な戦略を立てることが重要です。

3. チームワークと協力
一人では達成できない目標も、チームとして協力することで達成可能です。頼光と保昌らの連携がその好例です。
コミュニケーションと協力の文化を育てることが大切です。

このように、物語から得られる教訓はビジネスのさまざまな場面で応用可能であり、リーダーシップ、知識の活用、チームワークの重要性が強調されます。

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