見出し画像

ドイツの日曜日が好きって話

パオラとの最後の旅行を終え、ほっと一息。
午後4時、いつもよりも賑やかなカフェの角の席でメニューをペラペラとめくりながら、アイスチャイかアフォガートかで迷い中。
チャイはホットしか無くて、アフォガートにした。

午前中は溜まった洗濯物を洗いきり、伸びてきていた前髪を思い切り眉上まで切った。リセット日曜日。

私が住んでいるバイエルン州では、日曜日には一部のカフェやレストランを除いて、お店が全部お休み。スーパーも開かないし、コンビニはもともと無い。(今二大恋しいもの:コンビニ、居酒屋)

ドイツに来てすぐの頃、友達に「日曜日店開かないから気をつけてね。」と言われたが、イマイチ想像がつかず、不意をつかれて日曜日に食べるものが無かったり、友達の家に持っていくお菓子が無かったりなんてことも多々あった。(日本で言う、元旦が毎週ある感じといえば伝わるかな。)

消費者側からすれば、まあ不便。

でも逆に考えると、みんなが休めているってこと。

ドイツ人の友達によると、バイエルン州は金銭的に余裕があるため、ドイツの中でも特に徹底しているらしい(平日もスーパーは20時に閉店する)。
グループワークの日程調整する際も、ドイツ人の学生の頭には最初から日曜日に集まるなんて頭に無いようだった。土日も当たり前に大学で作業していた癖が抜けず、最初のころはすっからかんの教室で一人パソコンをかたかたしていたな〜なんて思い返している。

日本にはコンビニがあって….日曜日にもお店は開いてて…とかなんとか、誇らしげに友達に話したこともあったが、今ではこの日曜日が何とも心地良く、むしろこっちの方が好きだ。何なら今まではなんの違和感も覚えなかった、24時間365日せわしなく動き続けている東京の街が異常にも思える。
ドイツでは日曜日に備えて、土曜日の夕方はスーパーがいつもより騒がしくみんなカゴいっぱいの食材を車に詰め込む。無いなら無いで、人って対応できる。日本?東京?も、もうちょっと休もうよ、休めたらいいのに。早さとか明るさとか、便利とか、自分が得ていることで誰かが何かを失っているのかもと思ったり。(最近は芋づる式にぽんぽんずるずると考えることが多い、、)

旅行するだけではわからない、住んでこそ、ちゃんと理解できた気がするドイツの日曜日の魅力。

ドイツの日曜日の街はいつもより静かで穏やか。街全体が、「休んでいいんだよ〜〜みんな休んでるんだから休みな〜」って言ってくれている感じがする。

最初は不便で文句まで言っていたドイツの日曜日だが、
日本に帰ったら一番にこの日曜日が恋しくなるのではと思っている。





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?