「アイ・アムまきもと」の感想

ネタバレを含みますので、ネタバレしてもいいよという方のみお読みください。

先日、「アイアムまきもと」観てきました。
あらすじ👉
主人公の牧本は、市役所で孤独死や諸事情で見送る人のいない人たちの対応をする「おみおくり係」をしている。警察から依頼をもらい、遺影の写真を探して、参拝人や親戚に電話しながら、伝手の葬儀屋で自費で葬式をあげていた。しかし、新たなお偉いさんの登場で、おみおくり係の閉鎖が告げられる。その時依頼を受けていた一件が最後の一件となった。葬儀へ参加する人を探しながら、一人の男の記録を辿ることとなる。
こんな感じで進みます。


この映画の響いたところ👉
大袈裟に感動的にしていないところ

牧本がなぜ自腹を切ってまで、見ず知らずの人のために葬式をあげるのかについては特に語っていない。牧本の過去や思いが赤裸々なら語られることもない。また、こうしたらもっと感動的になるのかもと思うシーンを意図的に外している感じを受けました。
牧本という人間がこんな感じの生活をしてて、ただ生きているところを切り取った感じでした。
そこがめっちゃ刺さった。
淡々と自分が良いと思ったことをして、生きて行く。それを他人がどう扱うかにあまり拘りはなく、ただ自分に折り合いをつけてる、、みたいな?

あまりセリフや説明はなく、表情や景色をポツーンと映しているのが多かった印象があります。そのおかげで、観終わった後に、牧本はあの時どう思ってたのかを考えるだけで、暇な時間もすこし楽しいです。まきもとという人物の内側が掘られないことで、自分ならどう思ったかなってことも考えさせられます。

ここからは、ただの自分語り👉

この映画をみようって、映画館に来たわけではなくて、ただの暇つぶしでした。普段は、ほとんど洋画かアニメ三昧なので、邦画を映画館で見るのは初めてでした。阿部サダヲが主演だから、面白いかもって、チケットを買ってみました。
来年には社会人で、今は卒論があるだけの暇人大学生です。就職先は決まったものの、これでいいんかなーって考えてしまって、大人になるのって早いわーと日々感じております。暇な時間が多すぎると、いっぱい考えることが出てきて、すごく忙しい。何してるんだろうって虚無感と罪悪感が湧くことがあるけど、この映画を見た時間とこの映画について色々考えた時間は、すごく有意義な感じがしました。
いつもは、自宅のテレビで映画を観てたけど、劇場っていいですね。静かなシーンでも周りの音がはっきり聞こえたり、細かなところまで見れたりしました。それに、映画にすごく集中できて、映画観た後に結局どんな話だったかなって思うこともなかった。また、お金が許す限り、いろんなもの観てみようって思いました。

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