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第4回〜失意の先に〜

 地の底から足を伝わってくる煮え立つようなあのエネルギーを青春と呼ぶのなら、私はそれを少々無駄にしすぎたようだ。あの頃のルサンチマンに満ちた私に、今のていたらくはどう映るのだろうか。

 自分の本音を書いた文でさえ、イタいと思ってしまう私はもうどうしようもない。

 自分のやりたい事にいつも蓋をして、ここまで来てしまった。夢の叶え方も踏み出し方も覚えてはいない。あぁ、自己嫌悪がいつでもまとわりつく。何事にも挑戦できる貴重な期間をゴミ箱に雑に捨ててしまった。何もせず、何も得ず、ざらつく感情だけが私の両手にある。私の人生の全ての情熱を傾ける様な事がこれからあるのだろうか。私はそれを前にして1歩を踏み出せるのだろうか。有象無象で終わりたくはない。有象無象で終わりたくはない。踏み出した先に救いはあるのだろうか。

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