この世界は全てエネルギー。二重スリット実験の第3段階と現実の受け止め方【人生工学 第3章】

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では、早速!

周波=この世界はすべてエネルギーである。

あなたは、この世界は一体何だと思いますか?そもそも考えたことはないかもしれません。でも考えてみると、小さいレゴブロックのような”物質”の集まり?実はゲームのような仮想空間?実はすべて夢だった…?本当にそうかもしれませんね。人生工学では、それらと”同居”できる考え方として「この世界は全てエネルギーでできている」と考えます。

この世界を”エネルギー”として見ると、この世界をかなり扱いやすくなるのです。人生工学の言うエネルギーは、大きく3つの形があります。

①エネルギーの3つの形
1つ目は身近な、人間が扱うモノゴト。たとえば「何か食べたい」「今日はずっと寝ていたい」というのも、ある種の”エネルギー”です。人間が扱う「欲望」「思考」「感情」「言葉」もエネルギーです。「カッコいいね」と言われると、ポジティブなエネルギーが自分に入ってくるでしょうし「何やっているんだ」と言われると、エネルギーを奪われる感覚があると思います。さらには「お金」などの概念も1つのエネルギーです。お金を使うことで、人を動かしたり物を買ったりできるわけですから、実際に現実に作用するある種のエネルギーと言えるでしょう。

2つ目は目に見えないモノたちです。「音」、「電気」、「電磁波」、「意識」、「脳波」「振動」などは、分かりやすく波の形をしているエネルギーになります。最近広まっている「レーザー治療」などは、まさに波のエネルギーを用いて、病気の箇所を壊す力があります。実はエネルギーは常に波で表現することができます。先程出てきた「感情」や「思考」も「脳波」として波の形で認識が可能です。最近ではアタマに装置をつけることで「左」と念じるだけで左に操作できるゲームも登場していますが、これは「脳波」として思考を感じ取ることで動いています。

最後の3つ目は物質です。目に見えない空気には窒素や酸素や水蒸気が含まれていますが、これらも”気体”という、活発に動き回っているエネルギーです。水蒸気のエネルギーが低く落ち着いてくると「水」という穏やかなエネルギーになり、さらにエネルギーが低く安定すると「氷」の状態になります。

「氷もエネルギーだ!」と言われると、あまりピンと来ないかもしれません。みなさんは化学や物理で、「あらゆるモノは原子からできている」と習ったかもしれません。つまり「この世界は物質である」という世界観でした。近年の物理学の実験で「物質はエネルギーである」ということが分かってきました。少し頭が痛くなりそうですが、ものすごくワクワクする興味深い実験ですのでご紹介します。

ご紹介するのは『3段階の二重スリット実験』です。

②最新科学の『3段階の二重スリット実験』が面白すぎる

1段階目:物質は波のようなエネルギーだった
バッティングセンターに行ったことはありますか?ピッチングマシンが同じ場所からボールを投げてくるアレです。この実験ではピッチングマシンと似た仕組みで、「素粒子」というボールをランダムな方向に何度も投げてみました。この「素粒子」というのは、原子の部品にもなる、物質の最小単位になります。あなたも空気も光も、「素粒子」から成り立っています。

この素粒子を、壁に向かって投げるのですが、途中に2つの長方形の穴がある板をおいてみました。ランダムに素粒子を投げていったとき、2つの穴を通り抜けたボールは壁にどうぶつかるのかを実験したんですね。結果、思わぬ結果が分かりました。

普通に考えると、2つの穴があるのだから、通り抜けた素粒子は壁の2箇所に集まりそうですよね。左の穴を通ったものと、右の穴を通ったもので綺麗に別れるハズ。しかし結果は…壁にしましま模様が出来上がりました。あなが空いていない真ん中の部分の裏にも素粒子がぶつかっていたんですね。これは素粒子が「固まった物質」であるならば説明ができない現象です。でも実際に結果はしましまの模様になった。どう考えると説明できるのでしょうか?

実はこのしま模様、素粒子が波(=エネルギー)の性質を持つと考えるとしっかり説明ができるのです。キレイな湖にポチャンと小石を投げると、なみがじわじわ広がっていきますよね?もし水を揺らして波を作り、途中で2つの穴が空いた板を起きたとすると、壁にはこの実験結果と同じように波が集まります。

つまり素粒子は穴の空いた板を通るときは、ボールという物質というよりも、水のようなエネルギーになっていることがわかりました。素粒子は「物質であると同時に波(=エネルギー)である」。何をいっているのかわからないかもしれません、私も初めは何が起きているのか分かりませんでしたが、ありのまま起きたことを説明します。
波を作ると同時にいろんな方向に波紋が広がると思いますが、それと同じように、一つの素粒子を投げた時、波のようなエネルギーとして板にぶつかり左の穴と右の穴を同時に通っていたのです。だから、穴がないはずの中央の壁にも素粒子がぶつかっていた。とにかく「物質は波のようなエネルギーだった」ことが確認されました。物理学者も目を疑いましたが、何度実験しても同じような結果になります。少し条件を変えてみると、さらに不思議な現実が明らかになりました…

2段階目:途中で「見てしまう」と波ではなく物質的になる。

この頃YouTuberという仕事が人気になってきましたね。中にはバッティングセンター企画というものがあり、YouTuberさんが高速のボールが打てるかチャレンジする動画があります。この2段階目の実験では、YouTuberさんと同じように、素粒子が投げられた直後をカメラで撮影してみました。

投げたとき、素粒子はボールのような物質だった。壁にぶつかる時も、ボールのような物質だから模様を確認できた。でも壁を通るときはボールではなくエネルギー、それってどんな見た目なの?ということですね。壁を通る前の素粒子を見てやろうという実験です。そしてカメラをおいた結果…

なんと、壁の模様は代わり、左と右の二箇所に素粒子が集まりました。つまりカメラをおいたことで、素粒子は穴の空いた板を通る時もボールのような「物質」に変わったということですね。例えるなら、素粒子と科学者が「だるまさんが転んだ」をしている状態ということです。壁だけを見ているときは、素粒子はエネルギーとして左右を同時に通っている。つまり別れて動いているような状態でした。しかし科学者がカメラを置いて素粒子をくまなくチェックすると、素粒子が「私は動いていません」とでもいうかのように物質として固まったままになったのです。

これまた、昔の常識では意味不明な実験結果です。驚いた科学者達は、「カメラを置いたまま電源を落とすとどうなるか?」も実験してみました。結果、カメラのスイッチを切れば波のようなエネルギーとして振る舞い、スイッチを入れればボールのような物質的なふるまいになりました。つまりカメラそのものが問題ではなく「ヒトが見れているかどうか」が境目になっていたようです。

ヒトが見ると、結果が変わるらしい。疑わしいですが、今では物理学の常識になっています。特に「量子物理学」というジャンルでは、同じような結果が他の設定の実験でも次々に明らかになっております。これは第1章で述べたような「観測しているデータを正しいとする」という科学の根底に関わる話です。なので科学者達もこの不思議な現象をもっと明らかにしようと日々奮闘しています。

ここまでで十分に不思議な話ですが、最後に、ワクワクする第3段階を少しだけご紹介します。

第3段階:念じると壁の模様が変わった

第3段階の実験では、第1段階の実験と同じようにカメラをおかず、あえてエネルギーとしての素粒子を壁にぶつけてみました。ただしこの時、実験に参加するある人に「右にいけ!」と必死に念じてもらって、模様がどう変化をするかをみました。結果、確かに壁の右側の模様が濃くなりました。「右にいけ!」という脳波が素粒子にも伝わったということなのでしょうか?別に素粒子と脳をつなげていたわけでもありません。これが本当ならば、テレパシーが存在していてもおかしくありません。

「二重スリット実験」は大変興味深く、今も色々な形で実験が繰り返されています。YouTubeなどに分かりやすい動画もあがっているので、興味がある方はぜひみてみることをオススメします。

改めて第3章でのポイントは「この世界は全てエネルギーである」ということでした。あらゆるものが「エネルギー」として説明ができます。「何もない」ということがあれば、それは「エネルギーがない」状態であり、「エネルギーでない」ものはないということです。

この発想を用いれば、「この人は何のエネルギーで動いているのだろう?」「この売れる商品にはどんなエネルギーが強く働いているんだろう」「どうやったらチームのエネルギーを集めて高められるのだろう?」と、本質的に考えていくことができます。この頃経営で流行っている「ビジョン」や「パーパス」というのも、「理想の未来や会社の目的」を描くことにより、社員のエネルギーを束ねて強めるものになります。これらがはっきりしていないと、社員はそれぞれ「稼ぎたい」「ラクしたい」など、バラバラのエネルギーで動くので、中々まとまらないかもしれません。

この「世界はエネルギー」という発想を持った時に、さらに世界や人生を豊かにみていくことができます。ではこの延長線としての第4章に入りましょう。

--第4章に続く↓--


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