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「初恋」

中学生の頃、席替えのたびに窓際になることを祈っていた。窓から教室移動で歩いている君が見える。
見ることができた日はいつもよりちょっと幸せ。いつの間にか君のクラスの時間割を覚えてしまった。
下を歩いているので、窓からじゃないと見えない。あのときの窓枠からの景色を切り取っておきたかった。
ラムネに浮かぶ泡のような淡い初恋の思い出。

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