おれの地獄ということ
地獄はここにある。ていうセリフがある。
おれが結構好きな『虐殺器官』(著:伊藤計劃)ていうSF小説のセリフ。
「地獄はここにあります。頭のなか、脳みそのなかに。大脳皮質の襞のパターンに。目の前の風景は地獄なんかじゃない。目を閉じればそれだけで消えるし、ぼくらは普通の生活に戻る。だけど、地獄からは逃れられない。だって、それはこの頭のなかにあるんですから」
おれの私見はちょっとだけ違う。目の前の風景も地獄だ。というか地獄になる。だってそうでしょう。見たが最後、頭のなかに刻み込まれ