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AI入門資格【G検定】とは

こんにちはkeiです。
皆さんはAIの資格取得について検討したことはありますか?
この記事ではAIの入門的な資格であるG検定についてご紹介したいと思います。私自身2019年#3に合格した経験と、AIインストラクターとしての知識を記事を読まれている皆さんにおつたできればと思います。

G検定とは

G検定は、正式にはDeep Learning for General と言い、ディープラーニングの普及発展のために設立された日本ディープラーニング協会(以後JDLA)が運営するAIの民間資格です。検定試験なので、AIを社会実装させるための知識をどれくらい持っているのかを測るための試験です。JDLA公式サイトには「ディープラーニングの基礎知識を有し、適切な活用方針を決定して、事業活用する能力や知識を有しているかを検定する。」と記載されています。G検定のGはGeneralのGです。毎年2月、7月、11月あたりで年3回開催されています。

G検定(ジェネラリスト検定)の概要

G検定の詳細は以下の通りです。

G検定の実施概要は以下の通りです
・受験資格: 制限なし
・試験時間:120分
・知識問題(多肢選択式・220問程度)
・オンライン実施(自宅での受験が可能)
・出題範囲 :シラバスより出題
・試験実施: 毎年2月・7月・11月の3回実施
・受験費用 一般:13,200円(税込)
      学生:5,500円(税込)

無料で学習して割引で受験するには

【AI For Everyoneを修了する】
AI For EveryoneとはAI/ディープラーニングについてまず「知る」ための無料エントリー講座です。deeplearning.aiとJDLAが提供しています。
 Coursera(コーセラ)という、オンラインで大学や企業が提供するコースが受けられる学習サイトに無料登録すると受講できます。このCourseraの受講修了証をご提示すると、G検定を30%引き(一般:9,240円、学生:3,850円)で受験することができます。

受験者数と合格率は?

2022年の11月に「2022年 第3回 G検定」が開催され、受験者数は7,502名。そのうち合格者数は4,964名、合格率は66.17%という結果でした。これにより、G検定の累計受験者数は88,946名、累計合格者数は57,911名になりました。各回の平均合格率は65%前後といったところです。受験者数、合格者数ともに年々増えています。

引用:日本ディープラーニング協会「G検定累計受験者数/合格者数推移」

取得することの意義

G検定を取得するといっても、取得したことによってどんないいことがあるかを知りたいですよね。G検定はGeneralの言葉が示すように、AIを事業に導入するための、広い知識を問う検定試験です。専門分野を深く掘り下げるというよりは、AIに関する幅広い知識と、時事、関連法規についての知識が問われます。これからAI関連サービスを新規に立ち上げるプロジェクトマネージャーや現在マネージャーだけど、AIについて体系的に学びたい人、新卒もしくは就活中で、これからAIベンダーに就職したい、AI関連プロジェクトに参画したいという人に向いています。また、合格者数が着々と増えていることから、企業側には合格レベルの知識はAIの教養として認知されて始めている印象があります。もっと簡単に表現すると、AIに関する基礎知識を身につけるための検定試験で、試験対策を通じて、AIやディープラーニングに関する基礎知識が結構身につくなという印象です。

取得のメリット

AIエンジニアもしくはAIの知見を持った人材は圧倒的に不足しているというのが、経済産業省の見解です。具体的には2030年には45万人の先端IT人材不足になると予想されています。ちなみに先端IT人材とはAIに関する知見を持った人の事であり、従来的なIT人材とは異なります。経済産業省がみずほ情報総研株式会社に委託した「IT人材の需給に関する調査」では、主に情報サービス業、インターネ ット付随サービス業(ITサービスやソフトウェア等を提供するIT企業)及び、ユーザ ー企業(ITを活用する一般企業)の情報システム部門等に属する人を「IT人材」と称しています。
レバテック株式会社は2022年1月31日、ITエンジニア・クリエイター専門転職エージェント「レバテックキャリア」、フリーランスITエンジニアのための案件紹介サービス「レバテックフリーランス」において、「正社員転職・フリーランス市場動向 2021年12月」を発表しています。これを見るとITエンジニアの正社員転職/フリーランス市場における需給の変化がわかります。

引用:レバテック株式会社

慢性的なIT人材不足と言われて久しいですが、新型コロナウイルス感染拡大の中でも正社員の求人数は年々増加し、2021年12月の求人数は前年同月比で約200%となっています。正社員転職の求人倍率は約17.8倍と前月より0.3高くなっています。最近の求人を見ると、一時期に比べ少し下火になっていた印象がありましたが、実際には求人数が増加していますね。また、機械学習、Webアプリケーション、ゲーム開発などさまざまな業界で使用されているプログラミング言語「Python」をキーワードに求人を検索した場合の求人倍率は約53.1倍と非常に高いです。正社員転職希望者数の多くが持つスキルでありながら、求人数の増加に追いつかず需要と供給の差が広がっているのがわかります。

引用:レバテック株式会社

AIに関する知識・技術・経験がある人にはまだまだ売り手市場な印象があります。

AI人材を取り巻く現状と今後の展望

実際、切実な問題として浮上しているのが「IT人材の質」です。本当に必要とされるスキルや経験をもった人材がいないため、企業は常に「人材不足」という問題を抱えています。たとえば中途採用で面接や実技を見ても、ニーズにあったレベルの人材がいないから「採用できない」のです。いち早くAIを取り入れた新しいプロジェクトを軌道に乗せるためにも、AIに関する教養を持った人材は企業側から必要とされています。さらに数年前までは、AIに関する知見があればとにかく採用という感じでしたが、現在は高いドメイン知識と経験に加えてAIの知識を持っている人材が求められ始めている印象です。皆さんがご自身の専門職業領域でうまくAIの知識を活用できれば、市場価値はさらに上げるのではないかと思います。

学習の方法と対策

先ずは、JDLAと合格者の推薦図書を読んでみましょう。G検定では専門的な問題も普通に出題されると同時に、社会実装や時事に関する出題もかなり多いです。最初は、広く浅く学習の間口を大きくしておくのが良いのではないかと思います。以下の本が初心者の方にはおすすめです。

最初はとっつきにくい内容も多いので、マンガや活用事例などから入った方が技術的な学習に入るのもスムーズかと思います。
私自身、予備知識が全くのゼロから学習して1ヶ月程度の学習で合格したので、それほど構え流必要はないかなと思います。G検定はオンラインでの受験なので、試験中のウェブ検索が可能です。とはいえ、時間がかなりタイトなので、事前に出題範囲の重要事項をまとめておくとよいと思います。具体的な学習法や対策などについても別の記事で詳しくご紹介します。

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