りす先生

育休中の小学校教員。育児×教育について考えたことなど。

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最近の記事

一生を決めるのは「友達グループ」!?

 前回、「親の育て方の影響はかなり小さいらしい」という記事を書いた。  この本をもとにして、書いた記事だ。  例えば、IQの遺伝率は77%で、家庭環境の影響は計測できないほど小さいらしい。では、残りの23%は何かというと、いわゆる「友達グループ」だ。  ただ、これが「偏差値の高い学校に入れればいい」という簡単な話ではないようだ。 「共有環境」と「非共有環境」 前回の記事で、双生児たちを使って遺伝の研究が行われたと書いた。  共有環境とは、双生児が共有している環境、つま

    • 「親の育て方のせい」じゃないらしい

      子どもの問題は親の育て方のせいなのか? 私たちは、当たり前に「子供は親が育てたように育つ」と思っている。  教員として働いていた時、「結局家庭だよね」という話になることが多かった。学校でどんなに勉強を教えても、家で勉強する習慣がなければなかなかできるようにはならない。どんなにお説教をしても、親が先生を軽視した態度を取れば子どもは言うことを聞かない。  子供が繰り返し問題を起こした場合に「親の育て方のせいだ」と、言葉にはせずとも内心思っている人は多い。「親の愛情不足のせいだ

      • 運動会、厳しい練習をするより楽しくスポーツをしようよ!

        「運動会」について、こんなツイートがバズっていた。 衝撃だった。でも、共感した。 これは幼稚園の運動会の話だが、小学校でも同じことが言えるのではないだろうか。 運動会についていろいろ思うところがあるので、書いてみたい。 運動会が辛い子はたくさんいる 多くの子が楽しみにしている運動会。その一方で運動会が辛い子もたくさんいる。まず、運動が苦手な子。運動会に力を入れている学校や学級だと、練習の時期から学校に行くのが辛くなってしまう子は毎年いる。  発達障害のある子や配慮の

        • 「先生は子供がいないから分からない!」と言われた

          1年目のとき私が初任者だったとき、担任していた子のお母さんから「子供がいない先生には私の気持ちなんか分からない!」と言われた。 「私に子供がいるかどうかなんて知らないじゃん…」と思ったし(いなかったけど)、今考えてもクレームの内容は理不尽だった。 様々な事情で子供をもたない選択をする人もいるし、子供が欲しいのにできなくて諦める人もいる。特に教員は激務のためか、不妊治療をしている人や流産を経験した人が多いような気がする。言ってはいけない言葉だと思う。子どもがいない人はいい先

        一生を決めるのは「友達グループ」!?

          学級崩壊、親にできることは

          学級崩壊は何年生でも起こる 私が初任者のとき、1年生と6年生が学級崩壊していた。1年生でも学級崩壊が起こるのかと驚いたし、6年生の荒れ方はまだ小学生なのにこんな風になってしまうのかとショックだった。その後も毎年どこかのクラスが学級崩壊していて、学級崩壊はどの学年でも起こることを知った。  私は当学級・学年ではなく、詳しい事情を把握しきれているわけではない。どこに原因があるのか、どうすれば防げるのか、分からない。(知りたい。)  ただ教員として学級崩壊を近くで見てきて、感じ

          学級崩壊、親にできることは